レザレクション再び ~愛用リグ復活~
以前、このブログで、コンピュータのレザレクション(復活)についての顛末を書きました。
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以前、このブログで、コンピュータのレザレクション(復活)についての顛末を書きました。
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ゴールデン・ウィークに、久しぶりにサイフォンで珈琲をたてようと考えて、器具を引っ張り出したところ、濾過器が無くなっていることに気づきました。
個人的に、珈琲は、エスプレッソマシン以外なら、ネルドリップが一番美味しいと思います。
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マインドマップという発想法がありますね。
トニー・ブザンが提唱した、自分の頭の中の現時点の「様子」を表す思考ツールです。
具体的にいうと、中心となる「コトバ」や「イメージ」を中心において、そこから放射状に、単語やイメージを繋げていきます。
思考を整理し、発想をうながし、記憶力を高めることができる……らしいのですが、個人的には、出来上がったマップ自体の形があまり好きでないために、積極的に利用してはいません。
どちらかというと、わたしは、アウトラインを使って「思考をまとめ」「展開する」方が得意なようです。
もう数十年まえになりますが、当時、主流だったDOS/Vマシンで動く、IBM-PC用のフリーソフトがありました。
名前を失念しましたが、それは素晴らしいソフトでした。
マウスの使用を前提につくられていないソフトですから当然なのですが、ショートカットを多用し、キーボードから一切指をはなさずに、項目の追加、ネストの深層化、表示、非表示、移動が、自在にできる素晴らしいツールです。
その後、MAC用のインスピレーションや、WINDOWS用のさまざまなアウトライン・エディタを試しましたが、時代はすでに、まずマウスありき、に突入していましたので、項目の追加からネストの移動まで、ほとんどが一度キーボードから指を離してマウスで操作する仕様になっており、その度に思考の中断を余儀なくされて、本当の意味でのインスピレーション・ツールとは呼べるものは、ひとつもありませんでした。
もともとわたしは、文字・コトバの人間であるので、マインドマップのように、イラストを用いて「脳内の様子」を表現することが難しいのでしょう。
自分のもつイメージに近いコトバを選択し、並べ、階層化し、追加し、さらに並べ替えるうちに、自分が表現したいことが明確になり、小説は姿を現してくるのです。
イメージをある単語に固定してしまうことで、言い換えればイメージを単語の持つ意味に入れ込んでしまうことで扱いやすい概念のパッケージを作り、それを重ねることで、新しい概念、イメージ、全体図を作っていく方が、マインドマップで、イラストを駆使して脳内マップを作るより、はるかに楽で、実用的なのですね。
だから、もしわたしがマインドマップを使って思考をまとめようとしても、おそらくは単語をラインで繋げたものになると思います。
さて、実は、ここからが本題です。
現在、わたしはAPPLEのiPad2をつかっているのですが、先日、何気なくアウトライン・アプリを見ていて衝撃をうけました。
iPadのタッチスクリーンを使って、イラストではなく、単語を線でつないでいく、マインドマップ・ライクなソフトをみつけたからです。
その名は、「MagicalPad」
マウスでなく、直接画面にタッチする方式ですから、思考のとぎれはあまりありません。
おまけに、繋げることができるのは、テキストボックスだけでなく、アウトラインボックスすら繋げることができるのです。
驚くべき事に、このアウトライン型テキストボックスは、上で書いた「テキスト型アウトライナーそのものの機能」を持っています。
見出しを増やし、深層化し、入れ替え、さらにテキストを増やす。
この完全なアウトライン機能を持つテキストボックスは、通常の一単語のテキストボックスと同じように、矢印でつなぐことができます。
これは、わたしにとって、はかなり使いやすいツールです。
先日、久しぶりに観た「幕末太陽傳」をまとめかけている図を以下に示します。
適当に作ったので、配色などはなっていませんが、思いつくままに、コトバを並べて、それをもとに、思考をくみ上げていく、というわたしのアウトライン・エディタの使い方には、本当にぴったりとしたソフトです。
いまのところ、iPadあらゆるアプリのなかからひとつだけ選べといわれたら、このソフトを残したい、それほど惚れ込んでいるソフトです。
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伊丹十三が、まだ伊丹一三(いちぞう)であった頃に書いた文章に、
「日本の家庭が毎朝、カツオブシを削るように、ヨーロッパの家庭はコーヒーの豆を挽くのだ」
というのがあった気がします(あやふやな記憶ですが……)。
現代の我々から見れば、「何をヤミクモに憧れてんだか……実際は、オーベイたって、大したこたぁねぇよ」テキ60年代欧米讃歌オンパレードな内容なのですが、確かに、わたしが子供の頃は、二日に一度は、祖母が削り器を使って、カツオブシを削っていました。
カツオブシ削り器……
ご存じの方も少なくなっているのでしょうか?
形はカンナを逆さまにしたような道具で、下に削ったカツオ節をいれる箱があって、その上に逆カンナをおいて、カツオ節を前後させて削るのです。
今でいえば――キュウリなどをスライスするアレのような感じですね。
なかなか調整の難しい装置で、祖母が金槌を使って刃の出し入れをしていたのを、子供心に「スゴク(危ない)マシンだぜ」と感心して見ていた覚えたあります。
さて、ここからが本題です。
長らく、我が家の冷凍庫には、以前に築地で購(あがな)った本カツオブシが転がっていました。
購入した当初こそ、カツオブシ削り器を使って毎日食べようと思ったのですが、昔の削り器はすでに手元にはなく、手入れも大変そうだったので、ホームセンターでアルミダイキャストの替え刃交換式のミニカンナを購入し、代用しました。
しかし、これは疲れる、その上危ない。
いつの間にか使わなくなり、カツオブシも冷凍庫で冬眠に入ることになってしまいました。
それでも、いつも心の隅にはひっかかっていました。
あのカツオをなんとかしなければ……
去年の大掃除で、再びカツオ節を見つけてしまったので、仕方な――いや一念発起、何かよい道具はないかと探したところ、あったのです。
前に探した時は見つからなかったのに……りっぱな手動式カツオブシ削り器発見。
その名も「オカカ七号」!
七号というからには一~六号もあるはず。
とサイトを見ると↓1970年に一号が発売されています。知らなかったなぁ。
http://www.aikogyo.co.jp/seihin/page/okaka.html
さっそく購入し、試してみました。
まず、外観ですが、氷かき器のような形をしています。
構造もほぼ氷かきと同じです。
カツオブシをナナメに差し込み、軽く手で押さえながら、くるくる(抵抗はほとんどありません)まわすだけ。
ほら、このとおり、綺麗なカツオ削りができました。
原理は、回転板に形状の違う三枚の刃がついていて、一回転で、三度かつおを削るというものです。
もっとも。わたしのカツオブシは、冷凍睡眠期間が「エイリアン2のリプリー並に長かった」ためか、乾燥しすぎて割れてしまいました。
改めて説明書を読むと、「乾燥して割れる場合は濡れフキンでつつんでしばらくおくとよい」とあったので、残りのカツオ節を、濡らしたペーパ-タオル共にタッパーにいれ、一昼夜おくと見事にきれいに削りきることができました。
実際に食べてみると香りが違う。まったく違う。
これまでパックに入ってたアレはなんだったのか、という感じです。
いままでどおり、出汁をとっても、根本的な味がちがいます。
うちの猫の騒ぎようも尋常ではありません。
調子にのって、すぐに近くのスーパーでカツオブシを買ってきました。
これで、気が向いた時に、削りたての花かつおを食べることが出来ます。
6,000円足らずで手に入るホンモノノ味。
わたしは気に入りました。
いくつかのサイトで目にした製品のマイナス評価に「大きすぎる」「力が必要」とありましたが、氷かきと比較すれば、それほど「大きく」も「力が必要」とも感じませんでした。
だいたい、製品の性質からいって、削り溜めするものではなく、必要な時にさっと出して、削りたてを食べるものですから疲れることもないのです。
おまけ
最近、ある本を読んでいて、家庭であまっているスルメイカを削るといろいろな料理に使えて便利、とあったので、オカカ七号で削ってみました。
スルメを縦に切って↓
縦にまとめてカツオ節のようにオカカ七号に差し込み、
いつも通りにくるくる回すと、
みごとに、スルメ削りができました。
これでお好み焼きをつくると美味しいこと。
ぜひ、おためしください。
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昔から、食器を洗うのが好きです。
理由は……わかりません。
親から命じられて洗ったことがないので、教育のタマモノというわけでもなさそうです。
考えてみると、ボーイスカウトで入団当初、班長から指名されて、遠い水場、少ない水量で洗わされたことがその原点かもしれません。
年を経て後輩が入団し、役割分担が変わってからも、彼らが洗ってきた食器に、アワがついていたりすると、自分で洗いに行きたくなったものです。
おそらく、やればやるほど「目に見えて」作業がはかどるのが面白いのでしょう。
日常の仕事では、そういった「作業対象が減っていく」のを目の当たりにすることがないので、余計にそう思うのかもしれません。
野営地に比べると、家庭の食器洗いは、ずいぶん楽です。
だから、つい横にある食洗機を使わずに手洗いしてしまう。
スクレイパーで、皿に着いた汚れをかきとってゴミ箱に捨て、洗い桶で水につけておく。
ゴム手袋をはめ、洗剤をスポンジにつけると手洗い開始です。
皿を大きさ順にまとめ、お椀を重ね、小皿を横に置くと洗い始める……のですが、うちのシンクはそれほど大きくないので、洗い始めると洗い桶がじゃまになるのですね。
なぜか湯と湯の蛇口が別々にあるので(湯は混合栓だから、ひとつだけでよいはずなのに)、さらにシンク周りは狭い。
水につけ、ざっと予洗いするまでは良いのですが、それ以降、洗い桶は使わないため、なんとかしたいとものだとずっと思っていました。
その時点で先に桶を洗ってしまえばよいのでしょうが、それはそれで、洗い桶の置き場に困るのです。
使うときだけ洗い桶になって、おわると嵩張らない、なんて便利なモノはないだろうなぁ、と思っていたら、ありました。
これです↓
シリコン製、折りたたみ洗い桶。
以前から、シリコン製品が、各種出ているのは知っていました。
その耐熱性を利用した(-40度~250度)鍋つかみだとか、鍋敷きなどは、キッチン用品で、よく目にしていましたから。
しかし、洗い桶まで出ているとは。おまけに折りたたみ式。
わたしが知らなかっただけで、もう、使っておられる方は多いかも知れません。
さっそく購入しました。
片手で縁をもって真ん中を押すと、ぱっと立体になります。↓
サイズは、こんな感じです↓(横はサイズ比較のためのCD)
実際に使ってみると、なかなか便利です。。
もちろん、使っている間は、ただの水桶なのですが、使用後、水がはいったまま、縁をもって押し下げると、立体オケが一瞬で平面になって水が流れ去り、その上で、食器を水洗いするのに邪魔になりません。
食器を洗い終わったら、スポンジで洗ってざっと水を切り、シンクの横にたてかけておきます。
説明書には、片方だけ押し下げて、そこから水が流れ出るようにし、熱いままの麦茶のケトルなどを置いて、微量の流水で冷やす、という方法も紹介されていました。
どのみち節電をした方が良さそうな今年の夏には重宝しそうです。
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いやジッサイ、メタルギアソリッド・ピースウォーカーをやっていたあたりから、ビッグボスの動きはおかしかったんですよ。
急に反対方向へ走り出したり、そこでだけは止まっちゃダメ、という敵のまっただ中で停止したり……
それが決定的になったのは、モンスターハンター3rdの「村クエスト」をやり始めた時でした。
わが勇者ロボケロが、急にランボスごときに後ろを見せて逃げ出したかと思うと、立ち止まったりして……
おかげで、映画「REX」程度のミニ爬虫類に殺される体たらくです。
とりあえずは、一時期引退させたPSP1000にSAVEDATAを移動させて事なきを得ましたが、何とかしなければなりません!
かといって、SONYに修理に出せば、高い手間賃を取られた上に、時間がかかるに違いない……そこで!
やりました。禁断の、でもないですが、バッテリー部分にある「これとったらもう保証も修理もうけつけないかんね」シールを剥がし、サードパーティ製の部品を手に入れて、自分で交換することにしました。
まずは外から見えるネジをハズします。
下部のネジも忘れずに。
そして、赤で囲んだネジをとるのですが、ここに上で書いたシールが貼ってあるのですね。
それを、警告を無視し、無慈悲にひんむいて、この二つのネジをとってしまう。
すると全面カバーが外れ、左側にアナログスティックが現れます。
この時、液晶のまわりに両面テープが貼られているため、なかなかカバーと離れようとはしないので注意が必要です。一気に取るのではなく、ジワジワと力を加えて、剥がす感じて取っていきます。
下部ネジの左右にもカバーの突起があるので、折らないように注意してください。
このネジをまわして、ちょっと引っ張ってやると簡単にとれます。
取り外すとこれがアナログスティックパーツです↓。
分解すると、内部でプラスティックが折れていました。
あまり激しく扱った覚えもないので、純正パーツ(とSONY)に不信感が残ります。
これを交換するのですが、ショップを選べば、500円足らずで手に入ります(送料込みでも1000円足らず)。
さて、パーツを取り寄せ、下記矢印↓のところに差し込むのですが……
個人修理をやった人がよく書いているように、このスティックパーツと、本体基盤をつなくのに、SONYはなぜか導電ゴムをつかっているのです↓
これをスティックパーツの金具部分において、基盤に差し込めば修理完了……なのですが、なぜか勇者はうまく動いてくれません。
なんだか右向いたり、左むいたり、あるいはずっと上に歩いていったり、挙動が不審なのです。
再び、分解して、スティックパーツを取り出すと、な、なんと、導電ゴムが基盤とパーツに挟まれてちぎれているではありませんか。
どうりで、パーツショップには導電ゴムだけ売っていたのです。
しかも、この厚さ数ミリのパーツが500円する。アナログスティックより高い。
結局、一度なら送料も一回分ですんだのに、もう一度導電ゴムを買うことになってしまいました。
(つづく)
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前回の「二輪用bluetoothヘッドセット」に、少し追記しておきます。
まず、わたしが普段使っているbluetoothヘッドセットですが、これは、Sofmapで980円にて購(あがな)ったものです。
サイズは、以下の写真をご覧になってください。
隣にあるのはiphone3GSです。
この値段なら、落としても、紛失しても(たいへん小さいものなので)、間違って洗濯しても、イタくない。
わたしは、髪の毛が長めなので、耳に装着していても、ほとんど外からは分かりません。
値段の割りに性能はよく、たまに音声にノイズが乗ることはあっても、ほぼアタリマエのように通話ができます。
ボタン長押しでiphoneの音声認識モードに入り、電話に全く触れることなく、さまざまな場所に発信できるのも便利。
上で「間違って洗濯しても」、と書きましたが、実は4日ほど前にソレをやってしまいました。
さすがに濡れている間は、ウンともスンともいいませんでしたが、寒風の中、異常乾燥注意報を利用して物干しにブラさげておくと、二日ほどして見事復活しました。
もちろん、一度、基盤に洗剤が触れてるので、もうしばらくすると洗剤成分に侵されて使えなくなることは覚悟の上ですが、なかなかにタフなマシンです。
と、いいながら、バックアップとして、ソフマップで、同型機をもうひとつ買ってきました。
今は、洗濯してしまった方を、PS3のアドホックパーティ(モンスターハンター3rd特化版)のボイスチャット用として使っています(当然、PS3ともごく普通につながっています)。
PS3については、別項で、「あそ棒(PS3 MOVE)」を使った「スポーツチャンピオン:卓球」のバーチャル感について書くつもりです。
前項で、本来ヘルメット組み込み型のマイク&スピーカーを、不要ヘッドホンにセットした、と書きましたが、それはコレ↓です。
プロトタイプなので、まだブサイクなスタイルですが、あとでもう少しスマートに改造するつもりです。
付属のマイクやスピーカだけでなく、市販の有線ヘッドセットが使えないかと、ジャック部分を観察すると、
四極のプラグがあれば、マイク端子とヘッドフォン端子に分極させて、市販の安いパソコン用有線ヘッドセットが使えることがわかりました↑。
さっそく日本橋の共立電子に向かい、無線用四極プラグを買ってきて自作してみました↓。
プラグの根本がホットメルトで固められているのは、付属のカバーのままだと、防水用に小さく埋め込まれたBIMの端子に奥まで入らないからです。
この点は、要改良です。
が、とりあえず、これでバイク間通話用のBIMを、自動車間でも使えるようになりました。
正月休みを利用して、プラグの接合部分やヘッドフォンも改良しつつ、またあとでその使用感を報告したいと思います。
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サイボーグ009、攻殻機動隊、イナズマン、バビル二世……
さて、彼らの共通点はいったい何でしょう。
そう、頭のなかで考えるだけで会話ができるということです。
もっとずっと年輩の方なら、コンバットのトランシーバーが原体験ということになるのでしょうが、わたしにとって「遠隔会話」原体験は、上記のコミックということになります。
いわゆるYMOの「以心電信」というヤツです(古い!)。
ゲームでは、メタルギアのスネークやバイオハザード5のクリスなどが、インカムを使った通話を行っていますね。
現在のように携帯電話が発達してくると「心で思っただけの通話」は不可能でも、ヘッドセット(マイク付きヘッドフォン)さえ使えば、「まるで電話が無いかのような通話」は可能です。
最近、高速のサービスエリアやコンビニエンスストアの駐車場で、プロドライバーが、別に電話をかけているふうでもないのに、独り言を言いながら缶ジュースを飲んでいるのを見かけます。
注意して見ると(失礼にならない程度に)彼らの耳にはヘッドセットが入っている。
このように、ヘッドセット、有線であったり無線(bluetooth)であったりする、を使えば、今や以心電心は可能になりました。
実際、わたしも、道を歩きながらiphoneに向かって、bluetooth越しに相手先の名前を告げ、音声認識させて、自動発信することがあります。
確実に未来は近づいてきている。
しかし、こと単車に関しては、なかなかそんな風にはいきません。
エンジン音、風切り音、その他の雑音で、なかなか快適な通話ができないのです。
特にタンデム(二人乗り)の場合は、すぐ後ろに乗っているにもかかわらず、振り返って話すことができず快適な通話は難しい。
多くの人が同様の感想を持っているようで かつては、ゴムパイプを用いたインカムなども売られていました。
その後、ほんの少し前までは、有線でつながったインターフォンタイプが主流となりました。
最近になって、ついにbluetoothを搭載したヘルメット装着型のヘッドセットが登場して、自由度は高まりました。
これは便利です。
bluetoothで携帯電話とつながって電話をかけることができ、1セット(2つ)マシンがあれば、タンデムの後部席や、数百メートル以内ならツーリング仲間の近くのライダーとも、携帯電話を介さず会話ができる。
専用マイクと、ノイズ・フィルタリング回路によって、雑音は抑えられ、会話もクリアだといいます。
いいことずくめのように見えますが、欠点もあります。
値段が高いのです。1セット6万円もする。
しかし、世の中、良くしたもので、高いブツあれば安いモノあり。
先日、3rd-party製の廉価版バイク用ヘッドセットを見つけ、さっそく購入しました。
デザインに多少難はあるものの、性能的にもほぼ問題なさそうです↓。
ショップさえ選べば、円高と相まって1セットで1万円程度になります。
購入後、2日ほどで品物が届きました。
さっそく、ヘルメットにマイクとスピーカーをセッティングをします。
付属のACアダプタあるいはUSB端子につないで充電を行い、iphoneとマシンを同期させる「ペアリング」終了後、寒風の中をひとっ走りしてみました。
通常、単車に乗る時はエンジン音を聴いていたいので、音楽は鳴らさないのですが、今回は、走りながら手前のボタンを押すとiphoneに入れてある音楽が流れ始めました。
それほど音はよくありませんが(スピーカの品質によると思われる)、バイクで聴くには充分な音質は維持しています。
電話を掛けてみると、思った以上に相手の声はクリアに聞こえます。
こちらの声には、ほとんどバイクのノイズは入っていないそうです。
これには驚きました。乗っているわたしの耳には、かなりな音量のエンジン音と風切り音が聞こえているのですから。
カタログスペックでは、120キロ程度のエンジン音、風切り音なら問題なく会話ができるとありましたが、実際に実験を行うまで半信半疑でした。
次に、単車同士、走りながらの会話を試してみたかったのですが、寄る年波のせいでバイク仲間が激減している上、真冬の寒さの中実験に参加してくれるようなキトクな者もおらず、どうしようかと考えた末に、二台目のヘッドセットを、使わなくなったヘッドフォンにとりつけ、自動車で使えるようにして単車対自動車で通話を試すことにしました。
単車のようにオープン環境なら障害物もありませんが、鉄の箱である自動車との通話で公称の500メートルが達成できるか心配でしたが、見通しの良い道路で300メートル程度の距離なら、ほとんど問題なく通話ができました。
トランシーバーのように、通話を終えるたびに「オーヴァ」などといって交互に通話するのではなく、完全全二重つまり普通の電話のように同時に話すことができるので、実用上問題のない性能といって良さそうです。
わたしは、普段行う夜の散歩の際、極小型のbluetoothヘッドセットを耳につけて歩いています。
そうすることで、遅滞なく電話にでることができ、すぐに通話できるからです。
これからは、単車に乗る時も、常に「人と会話ができる状態」を維持することができます。
これで、わたしが理想とする、以心電信モードに一歩近づくことができました。
しかし、この調子だと「蛮有引力」で描かれたように、もし体内埋め込み型の通話装置が一般化されたら、ただちに手術に踏み込んでしまうかもしれません。
恐ろしいことです。
仕事相手には、iphoneの番号を教えていないため、家族とごく近しい者からのみ、しかも、ごくたまにしかかかってこないというのに……
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初めの一発は、恥じらう処女から奪う最初の接吻のようなものであった。
徳間文庫 大藪春彦選集「野獣死すべし」より一部抜粋
と、高校生性体験率45パーセントといわれる昨今にあっては、完全に時代錯誤な文章で書き始めてしまいましたが、先日、まったく「そのような気分」を味わってしまったのです。
いや、久しぶりの書き込みだというのに、トートツで申し訳ありませんが、その「久しぶりの書き込み」の理由も、冒頭の一文と関係があるのです。
最近、ブログの更新が滞っていたのは、個人的に、精神的テンションが下降する出来事があったからなのですが、だからといって、わたしは、なにも「石の狸」(沖田艦長語録より一部引用)がごとく、じっと蹲(うずくま)っていたわけではありません。
いや、おそらく、このブログ未更新の日々は、ここ数年で一番活動的であったといっても良いかも知れません。
では、いったい、ナニをしていたのか?
もったいぶらずに書きましょう。
ジスイしていたのです。
思えば、ボーイスカウトの訓練で立ちカマドを作らされ、調整不可能なたき火の炎で、ガンタ(チョーかたいご飯の意)を炊いて以来、幾星霜(いくせいそう)……家にあっても、キャンプ気分でガソリンコンロとチタン・コッフェル(鍋)を使っては、頻繁(ひんぱん)に自炊したものです……
の自炊ではなく、おそらく皆さんご存じであろう、サッコンはやりの自分で本などのデータをスキャンして吸い出しデータ化(自吸い→自炊)する自炊にふけっていたのです。
そう広くもない家の二部屋をつぶし、書庫として使っていますが、そろそろ本の重みで築数十年の家屋に危険信号がともり始めたため、以前から不要不急の本については、フラットベッド型のスキャナでデータ化はしていたのです。
しかし、民生機としては、かなり読み取りの速い部類のEPSON-GT820を使ってさえも、A4サイズの書類の読み取りには時間がかかります。
まして、本一冊まるごとなど、とんでもない。
時間ばかりが無駄に過ぎていくトンデモない作業になってしまいます。
そこで、意を決してPFUのSCANSNAP1500を購入しました。
SCANSNAPといえば、個人で自炊するための定番マシンです。
一応、EPSONのマシンと、どちらにするか迷ったのですが、ここは手堅く定番を購入してしまいました。
ずっと前から購入を検討しつつ、今になってしまったのには理由があります。
もちろん、民生スキャナとしては、値段が比較的高め(4万円台後半)というのも大きな理由のひとつですが、最大の理由は、SCANSNAPがシートフィーダ式のスキャナであるため、本などはそのままスキャンすることが出来ないという点でした。
つまり、本は、バラさないと取り込めない。
でも、できるなら本はバラしたくない。
個人的に、本は、本の体裁をとってこその本であると思っています。
いわゆる、遊び紙・きき紙などの「見返し」がしっかりとし、「花切れ」が美しく背表紙から見える、そういった本の形をしていてこそ、書物を持つ喜びがあるのだ、と。
しかし、それにしても、もう書庫に足の踏み場がない。
仕方がないので、現実的な判断から、とりあえず初版以外のコミックやマンガ、20年以上前のコンピュータ雑誌(ゴミですよ、はっきりいって)やアウトドア雑誌、ブルータスやポパイなどの「より残し」風俗雑誌は、空気にふれる部分から黄変化もすすでいるために、画像調整しながら、グレースケールで取り込むことにしました。
カバーを取り、表紙に指をかけ、一気に背表紙をむしり……とれない。
なんとなく嫌。
本はコワシたくない。
踏みたくないし、蹴りたくないし、解体すべきではない……旧態依然の教育を受けた弊害ですね。
ですが、賽は投げられた、ならぬマシンは買ってしまった……やらねば、やるとき、やれば、やれ!
えいやっ。
そして、冒頭の一文になるのです。
初めのひとむしりは、恥じらう処女から奪う最初の(以下略)
うは、うはうはうはははは――
一度、表紙をむしりとってしまえば、あとはもう銃の発射感に恍惚となって人を撃ちまくるトリガーハッピーのごとく、狂乱かつ錯乱状態となって、むしりまくってしまいました。
表紙をむしり、手で20枚程度に分割し、カッターや裁断機でノドから3ミリ程度のところを切り離していく。
そして、スキャン。
これがすごい。
動画をご覧になった方はご存じでしょうが、オドロクベキ速さです。
何枚かずつ(公称スペックでは50枚、しかし実際はコミック紙の厚さもあって、もう少し少な目)束にして、ならして入れるのですが、それが追いつかないほど速い。
すごい、すごいスゴイぞ!
連日連夜、筋肉痛をおこしつつ、狂乱的に切り、吸い、裂き、吸い、裁断し、吸いつづけました。
もう脳のどこかからアブナイ物質が出てるって感じですよ。トランス状態ですな。
しかし、よくしたもので、やがてこの作業にもインターバルがやってくる。
こういった自動フィード(用紙自動吸い込み型)マシンの特徴として、ローラーや紙抑えゴムが消耗品として、別売されているということがあります。
ドライバの方でも何枚スキャンしたかが記録されていて、使用者は定期的にその数字を見て、部品交換をするのです。
それこそ一日中、憑かれたように切り、裂き、スキャンし続けるうち、数日して、スキャナが、一枚ずつではなく、数枚まとまって紙を吸い込む(マルチフィード)ようになって、連続スキャンができなくなりました。
調べてみると、紙をおさえるラバー製品が、かなりすり減っています。
そこで、最初に、マニュアルにざっと目を通した時に読み流したドライバの紙カウントを思い出して、調べてみると……79000枚スキャンしていました(ワズカ数日ノアイダニ)。
マニュアルでは、消耗品の紙押さえは50000枚で交換するように支持していますから、マルチフィードするのもあたりまえです。
さっそく、AMAZONで2000円程度の交換部品を注文しました。
注文後、翌日の夜には部品が届きましたが、その間も、マルチフィードをおこさない程度に、枚数を制限しながら、スキャンし続けています。
思ったより早く、交換部品が届きました――が、あれ、初めについていたものより、紙抑えのラバー(ゴム)部分が分厚い。
まさか、よく製品についている乾電池のように、「付属の電池はテスト用ですので、早めに動かなくなることがあります」的に、ショボい部品を使っていたんじゃないだろうね。
ともかく、部品が来たのだから、さらにスキャンを続けるのだ――
コミックスは数百冊(千冊近く)、小説も、おそらくは読み返さないものはどんどんデータ化されていきます。
特に、小説は、あとで文字検索できるように、SCANSNAP付属のアクロバット9の「文字認識機能」を使って透明テキストを貼り付けるようにしているのですが、これが「eTypist」や「読んでココ」などの専用OCRソフトより速く、比較的正確なのでナカナカに使えるのです。
そして、先の週末、カラーのスキャン画像に、赤青緑の線が現れました(コミックスの表紙をカラーで取り込もうとして気づきました)。
ずっとグレースケールで取り込んできたため、気がつかなかったのです。
が、そういえば最初の頃に、ゴクウのビッグコミックカラー版を取り込んだ時に、すでに縦のラインが出ていたような気もします。
というわけで、マシンをPFUの修理センターに送りました。
そして、ブログを書く時間が戻って来た、というわけです。
あとは、月に一度の廃品回収日まで数日間、解体した本で一部屋まるまるつぶれた状態を我慢するだけです。
データ化してわかったことがあります。
コミック、特に古いコミックは、背中のノリも弱くなっているため、データ化して、コミック・リーダーソフトで読んだ方が読みやすいのです。
実際のところ、大切なのは、本のカタチよりも中身なのですから(って、最初といっていることが違うじゃないの!)。
少なくとも、どこの段ボールあるいは棚にアレがあったか――と探す手間が省けたのは大きいと思います。
いくつかの作品(全集)を一気読み(かえし)してしまいました。
修理にどれぐらいの日数がかかるか分かりませんが、とりあえず、それまではブログの更新ができそうです。
ちなみに、冒頭文は、あの(個人的には20世紀最大のヒーロー)伊達邦彦が、デビュー作「野獣死すべし」のエンディング近くで共に銀行強盗をした友人真田を泥酔させて射殺する際に逡巡(しゅんじゅん)する様子を描写したものです。
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少し前に書きましたが、先日、日本橋のジョーシンで、禁断の惑星のロボット、ロビーの貯金箱「ロビー・ザ・ロボットバンク」を格安で手に入れました。
大阪のオモチャメーカー「大和玩具」の製品です。
定価6279円とチト高いですが、なぜかそれが1000円ちょっとで売られていたので、即断しました。
なかなか、ハート(魂とはいえないまでも)の入ったフィギュアで、気に入り、邪魔になるのに、連日、ディスプレイの前に置いて眺めては悦にはいっています。
手などで影をつくると、光センサで青色LEDが光り、映画からサンプリングされたモノホンのロビーのセリフを話すのも良い。
さらに「バンク」というだけあって、貯金箱機能がついています。
しかも、どんな硬貨を入れたか判断して合計をカウントする機能まである。
口の部分に、巧妙に偽装されたコイン投入口からお金をいれると、その大きさで金額を判断して、現時点の貯蓄額?を教えてくれるのです。
だから、目標金額を設定して計画的に貯金ができる(はず)。
唯一の欠点は、お金を取り出す背中の蓋がすぐに開けてしまえることでしょうか。
子供時代に、これがあったとしても、意思の弱いわたしは、きっとすぐに蓋をあけてお金を取り出して使ってしまったことでしょう。
他にも海洋堂から、多くの心引かれるフィギュアが発売されています。
たとえば、ルパン三世。
わたしは、初代、緑ルパンの世代なので(第一回テレビ放映を観ています)、赤ルパンにはそれほど興味はないのですが、それでもこの造詣はいい!
いみじくも誰かが書いていたように、「良い時代になったものだ」と思わずにはいられません。
さらに、大魔神像やAKIRAの金田バイクや海底軍艦轟天号(ごうてんごう)、カウボーイ・ビバップのソードフィッシュなど、欲しいモノだらけで困ってしまいます。
中でも、上のルパンと同じリボルテック・シリーズには、GR-1(ジャイアント・ロボ:特撮版)があります。これはイイ。欲しい。
しかし、どうして、男の子も女の子も、子供の頃から、こういったヒトガタを欲しがるのでしょうか。
今まで、様々なご高説が語られてきましたが、わたしには今ひとつしっくりとこない説明が多く、膝を叩くような話はありません。
なんだか、陳腐でありきたりな心理学的説明ばかりで……
あるいは、遠い昔、いまだ天から追放されず、天に鎮座する巨大な神であった時に、泥を用いて自らに似せて作ったヒトを自在にあやつったという遠いDNA記憶が、現代の人類に、フィギュアを好ませるのかも知れない……
ぐらい言って欲しいモノですがねぇ。
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