ジーク・ジオン!は忘れたけれど…… ポメラDM11G
実のところ、今年に入ってから、本ブログの文章は、すべてKING JIMのポメラによって書かれています。
ポメラについては、以前から気になっていました。
蓋を開けて2秒ですぐタイピング可能という手軽さ、高速タイピングに耐え、しっかりと押し込み感のあるキーボード、バックライトがない代わり(最近のシリーズにはライトあり)に単四乾電池で連続20時間以上使用可能という実用性など、ただ「文章を打つ」という機能に特化されたコンセプトが魅力だったのです。
しかし、気になる点もありました。
一番の問題は、その厚みと重さです。
「どこでも取り出して二秒でタイピング」するには、大きすぎ、重すぎるのです。
おまけに、性能から考えると値段も結構張るのですね。
そこで、昨年まで、iphone,ipadとスタンド、Blutoothキーボードを組み合わせて文章作成を行ってきました。
どうせいつも持ち歩くスマート・フォンなら、重さ大きさを気にせず、しっかりとしたBTキーボードを使えば、文章くらいは打てると思ったのです。
が、やはり早いタイピングにはついてこない。
バッテリーが気になる。
なにより、変換効率が悪い(一応どちらもAtokは入れてあるのですが)。
結局は、ジャンク品として買ってリペアしたAcer oneにエディタを入れて文字入力マシンとして使っていました。
しかし、このたび、ブログ再開を期して、文章作成用のポメラを買おうかと、いろいろ調べはじめたのです。
まず、初期型のDM-10(写真)↑は、価格が安い(というか中古の入手可能)保存先フォルダを階層化できず、文書サイズも制限が厳しかったため断念しました。
ひとつ上のクラスのDMー25は、画面も大きくなり、バックライトもついているものの、その分サイズも大きくなっています。
現在ではDMー100などという、ポメラの良さをすべて捨て去ったコンセプト迷走マシンも発売されている↓有様ですが、それも当然却下。
やはり、ポメラに自分の好みのものはないのか、と諦めかけた時、ポメラ・ガンダムシリーズを見つけました。
これは、ポメラと機動戦士ガンダムのコラボレーション製品で、写真↓左から、ジオン軍モデル、シャア・アズナブル・モデル、ランバ・ラルの三種類があり、それぞれ、赤、緑、青(紺?)のコンセプトカラーとなっています。
2010年の発売ですから、もう六年前の製品ですから、中古はともかく、新品でも価格はかなりこなれています。
型番の11Gからわかるように、内容的には10以上25未満の性能ということでしょうが、この塩梅(あんばい)が、とても良かった(11GのGはガンダムのGなのでしょう)。
画面は25より小さく、バックライトはないものの、ファイルの階層化は可能で、10では未公認だった充電池eneloopが、メニューによる切り替えで公に使えるようになっています。
あと、10にはなかった、「文章をQRコードにして画面に表示→コードをスマートフォンの対応アプリ」で読み込む機能も入っているようで、まあ、これは、あまり使わないでしょうが、あって損はないという感じです。
ただ一つの欠点は、機動戦士ガンダムのコラボレーションということで、ケースもキーボードも、それぞれのモデルに応じた派手な色であるということです。
シャア・アズナブルモデルはボディが真っ赤、それは良いのですが……
キートップすら赤なので、打ち辛そうです。
ランバ・ラルモデルは、過度なデコレーションが恥ずかしいし(突起分、厚みも大きい)↓、
ジオン軍モデル↓だけは、天板もキートップも黒に近いダーク・グリーンで、普段使っていても違和感がないようでした。
FEPがATOKなのは良いとしても、「ガンダム特有の語変換が可能」との追加機能は、シャア、ジオン程度の著名ガンダム関連の単語しか知らない(覚えていない)わたしには、ほとんど意味がないのでした。
確か、ファースト・シーズンは初回放映時にすべて観たはずなのですが、わがままいっぱい、不平いっぱいの主人公たちが好きになれず(後の「イデオン」のシチュエーションなら理解はできますが、ガンダムはぬるい)、ジオン軍内部の「醜い出世欲のぶつかりあい」はありがちな設定ですが、そこに愚かしいギャラントリ(騎士道精神)を埋め込む手法は、さらに好みではなかったので(ダンバインほどに吹っ切れればいっそ心地よいのですが)、その後、観なおすこともなく、内容はすっかり忘れ去っていたのです。
ですから、ファンサービスとして、起動時に、ファースト・シーズンのタイトルをランダム表示し、スリープ時には印象的?なシーンを表示してくれる、という機能も、なければもっと良かった、あるいは、オフにできたら良かった、という感じですね↓。
さらに、ガンダム関係の単語なら、一発変換が可能という……
その機能も無駄ですが、それらは使わなければよいだけのことです。
ともかく、店頭で現物を目にして、価格も安かったため、デザイン的に一番おとなしいジオン軍モデルを購入しました。
使い始めると、多くの方が言っておられるように、かなり便利です。
なにより……
反射型モノクロTFT液晶は、くっきりと読みやすいですし、少し心配だった画面のサイズも、「下書きとしてとりあえず入力する」という目的には障害とはなりません。
タイプ後は、コンピュータにUSB接続し、ポメラを外部ドライブとしてテキストデータを取り込むため、文章をQRコードにして、スマートフォンに読み込ませるという機能は使いませんが、いずれは役立つこともあるでしょう。
ただ、ATOKらしく変換の方はイマイチで、谷文晁のチョウが出てきませんし円山応挙もすぐには出ない(なぜ骨董贋作人気ツートップの名前の変換が必要なのかはともかくとして)のは問題です。
使いたい漢字が候補の中に無い場合は、
1.一度コンピュータで吸い出してから入力後、ポメラに戻し、それを登録するか(迂遠すぎる!)
2.shiftJISのコードをを調べて入力する
の二通りですが、ベストなのは、とりあえず平仮名で打っておいて、コンピュータで修正することでしょう。
簡易な装置に過度な要求をしてはいけません。
それに、人名に弱いのは、こういった非ネット接続変換ソフトの常ですから、追々学習させていけばよいのでしょう。
人前で、起動、スリープさせるときは少し気を遣いますが、それ以外は、ガンダムモノであることも気づかれないですし、とりあえずの文章入力としては気に入っています。
ちなみに、キーボードを閉じると、下のようなシールが貼ってあるので、これをはがすかどうか迷っています。
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