健康・生き残る体をつくる

2012年7月30日 (月)

一杯の珈琲から……

 一杯の コーヒーから
 夢の花咲く こともある
 街のテラスの 夕暮れに
 二人の胸の ともしびが
 ちらりほらりと つきました

 ご存じのように、昭和14年に発売された、作詞:藤浦洸、作曲:服部良一の「歌謡曲」、一杯のコーヒーから、です。

 作詞の藤浦氏は、酒が飲めない珈琲党、かたや作曲の服部氏は大のビール党であったため、当初、この歌のタイトルは、「一杯のビールから」であったものを、藤浦氏が「一杯のコーヒーから」に変えてしまった、というのは知る人ぞ知るエピソードです。

 昭和14年(1939年)といえば、日本軍がノモンハンを攻撃し、ナチスがポーランドに進行して「第二次世界大戦」が始まった年ですが、一般の市民生活には、まだ戦時色は濃くありません。

 歌詞に「テラス」などが使われていることからわかるように、まだ言論統制も行われていないのです。

 いや、今日書きたいのは、そういった歴史的な話ではありません。それは、また終戦記念日が近づいたころに譲るとして、本日の話は、上の歌詞が21世紀の現代では、

「一杯の珈琲が 生命を伸ばすこともある」

になる、という話です。

 健康に対する珈琲の有用性は、かなり前から知られるようになっていますし、このブログでも、何度かお話したことがあると思いますが、近年、さらにその効能が明らかになってきました。

 一般に、ガンは細胞内遺伝子の劣化、あるいはコピーミスで異常細胞が増殖してしまう病気です。

 その予防には、緑茶がよいとされています。

 たとえば、女性の胃ガンや進行前立ガンのリスク軽減、特に女性にとっては、カテキンの血中濃度が高ければ高いほど、胃ガンを予防する効果が高いとされます。

 しかし、緑茶の効能は限定的です。

 その点、珈琲は、肝臓ガン、膵臓ガン、大腸ガン、子宮体ガンなど、緑茶の効かないガンを予防する可能性があります。

 男性の場合、珈琲を1日3杯以上飲む人は、脾臓ガンにかかるリスクが4割下がるというデータがあるのです。

 肝臓ガンにいたっては、もっと顕著な効果が報告されていて、珈琲をほぼ毎日飲む人は、男女とも肝臓ガンのリスクが半減します。

 一日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人の肝臓ガン発生率は、4分の1まで低下するのです。

 近年、多くのガンが、遺伝子異常やストレスによるものではなく、ウイルスの作用によって発生することが分かってきました。

 ご存じのように、肝臓ガンの9割以上は、B型あるいはC型のウイルス性肝炎が原因で発症します。

 珈琲は炎症を和らげる作用があるため、肝炎の進行が抑えられ、結果、肝臓ガンを予防しているのではないかと考えられています。

 かつては、ウイルス性肝炎患者の多くが珈琲を飲まないため、結果的に珈琲を飲む人に肝臓ガンが少ないのではないかと思われていましたが、研究の結果、いまでは、珈琲の有用性は定説になっています。


 また、珈琲は、先に述べたように、脾臓ガンや子宮体ガン、大腸ガンなどの、糖尿病、肥満、「運動不足が原因」となるガンを予防する効果も分かってきています。

 珈琲は、「実際の運動のように糖の消費を促す」効果があり、量を飲むことで、血糖値を下げる作用のある「インシュリン」(かつてはドイツ語読みのイン「シュ」リンであったのが、いつのまにやら、アメリカ主導のイン「ス」リンに変わっているのは気味が悪いですね)を、大量分泌する必要がなくなるのです。

 インシュリンは、上記タイプのガンを増殖させることが知られているので、珈琲の摂取は、ガン予防にも糖尿病予防にも有効であると思われます。


 もちろん、珈琲にもリスクがあります。

 飲み過ぎると、不眠症や胃潰瘍、膀胱ガンのリスクを増やす可能性があるのです――が、

 わたしは、珈琲を1日30杯以上飲む生活を40年近く続けていますが、一向にその気配はないですね。



 もちろん、スターバックスなどの「北米っぽい雰囲気系珈琲好き」な女性が、店内で意味不明に書類やベンキョードーグを広げて、「スタバで仕事してるっぽい自分がスキ」とばかりに自己陶酔しつつ、砂糖まみれ&ミルクまみれのジュース珈琲を毎日大量に飲んでいると、糖分と同時に脂肪分を過剰摂取してガンのリスクは高くなるでしょう。パイと見まがう「巨大なスコーン」を同時に食べれば肥満もする。


 え、悪意を感じました?

 そんなつもりはないのですが……


 しかし、ああいった「雰囲気カフェ」が流行ることで、本当に美味い珈琲を飲ませる喫茶店が減っていくのを見続けること十年あまり――

 忸怩(じくじ)たる思いを消すことができないのですね。

 願わくば、あの店と、あの店とあの店だけは、つぶれないでくれよ――と。



 「健康のために飲む」珈琲の飲み方の基本は、何も入れないことです(いれるとしても、胃への刺激をへらすための低脂肪ミルク程度で)。


 やはり、

   1.嗅ぎ
   2.嘗め
   3.シュガー

が本則ですね(わたしは砂糖をいれませんが)。

 もちろん、酸化した珈琲など毒物と同じですから、できれば自家焙煎して飲みたいものです。

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2012年7月26日 (木)

開く窓:運動で免疫が下がる? ~免疫を上げるために~

 今日の新聞を読んでいて、「激しい運動のあとでは、免疫が低下する」との記事があったので、備忘をかねて、ここに書いておきます。


 激しく運動をしたら、あとで風邪をひいてしまった、という経験をする人は多いそうです。

 つまり、激しい運動の後では、感染症にかかりやすくなる→免疫が低下している、ということです。

 実際に、スポーツと免疫の研究をしている早稲田大学の鈴木克彦氏は、「激しい運動を続けると免疫力を低下させる」といわれます。

 たとえば、激しい運動の後に、血液中の物質を調べると、骨格筋などから分泌された「インターロイキン6」という、免疫に関係するタンバク質(生理活性物質)の増加が確認されます。

 最近の研究で、このインターロイキン6が、免疫を抑制する抗炎症性サイトカインを増やすことが分かってきたのです。

 極端な例ですが、42キロのフルマラソンの後で調べると、血中のインターロイキン6は、平常時の100倍になることがあるそうです。

 通常、わたしたちの身体は、体内にウイルスや細菌などの「病原菌体」が進入した場合、ナチュラルキラー細胞や好中球、マクロファージなどの、白血球の一種の「食細胞」が出動して病原体を撃退します。

 これが免疫システムなわけですが、激しい運動の後では、この働きが数時間から数日にわたって低下してしまうことがあるのです。

 この状態を、オープン・ウインドウといいます。
 感染症に対して「窓」を開けはなった状態、という意味ですね。

 スポーツ選手は、この状態に陥りやすいのです。

 一般に、激しく身体を使うスポーツマンは、健康的だというイメージがありますが、近年の研究によって、ハード・スポーツマンとは、過度に無理をして一般人より身体が弱っている人々、というイメージに変わってきているのですね。

 それほど、免疫系を含めた、ヒトの身体は、もろく脆弱なのです。

 よく、知られるように、100メートル走では、ほぼ選手は無酸素状態ですし、フルマラソンも、無酸素状態ではないものの、肉体的にはそれに近い状態になります。

 このような、「息が苦しくなるくらい」の運動は、1時間が限度だと先の鈴木氏はいいます。

 この限度を超えると、免疫力が低下する。

 トライアスロンのような激しい運動では、不整脈や心筋梗塞で、突然死する選手が出るほどです。

 それを避けるためには、よく言われるように、二人で歩きながら、笑顔ではなし続ける程度の運動を、1日60分程度続けることが大切です。

 これなら、逆に免疫を上げることができるのです。

 苦しまず、「楽しく」話をしながら歩くと、快感を生じさせるベータエンドルフィンが脳内に分泌されます。
 上記の癌細胞を攻撃するナチュラル・キラー細胞は、ベータエンドルフィンを引き寄せるレセプター(受容体)を持っているために、結果的にナチュラル・キラー細胞が活性化されることになります。


 また、スポーツを行うと、程度の差こそあれ、酸素消費量が増えるため、「あの」有害な活性酸素の発生も増えます。

 それを抑えるためには、巷間、噂される?ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどの抗酸化物質を含む緑黄色野菜を多く取る必要があります。

 また、免疫を高めるためには、R-1乳酸菌を採るのも有用です。
 R-1乳酸菌を採ると、インフルエンザの罹患する確率が減ったという実験結果もあります。

 これはつまり、免疫の苗床として重要な、腸内免疫を高める、ということです。

 骨が、ただ人のシルエットをつくるためのカルシウムの棒ではなく、内部で血液成分をつくる重要な器官であるように、腸は、ただ栄養や水分を吸収する器官ではありません。

 ガンになったら短く切って、あとは点滴で栄養補給すれば同じ、であるはずがないのです。

 腸が短くなるということは、極端に免疫が下がるということです。

 このほかにも、適度に睡眠をとり、不快な温度や湿度を極端に我慢しないことも重要です。

 節電の夏ですが、ニュースの呼びかけにもあるように、我慢しすぎず、暑さとうまく付き合うのも「免疫を落とさない」テクニックなのです。

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2012年6月28日 (木)

杖つき童子 ~ノルディック・ウォーキング~ 

 世の中に、ノルディック・ウォーキングという運動があることを、今日、新聞で知りました。

 今回は、その記事から引用しつつ、わたしの考えを述べようと思います。



 「ノルディック・ウォーキング」とは、クロスカントリーのように、杖(ポール)をついて地面を歩く運動です。

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                  28日付毎日新聞夕刊より

 なぜ、平地でポールをついて歩くのか、というと、もともとは、身体にトラブルを抱える人々のための運動だからです。

 登山では、いまや、ポールの二本突きは常識ですね。

 以前、もう十年少し前になるでしょうか、まだ杖を一本しか使わなったころに、海外の記事でそれを知ったわたしは、特に体力的に必要もなかったのですが、さっそく、ポール二本で北アルプスに出かけたのです。

 すると、多くの老人(おもに男性)から、

「若いのに、二本も杖をついて大層なことだよ」

と、妙に非難めいた言葉をかけられ、釈然としなかったことを覚えています。

 山好きのかたはご存じのように、それから数年もしないうちに、老人のほぼ全員、若い人も、夏の表銀座などを歩くときにはポール二本突きが当然になりました。

 あの時、わたしに向かって皮肉をいった老人たちも、今はポールを二つ突いているはずです。

 彼らが、あのときの言葉を、いったいどう思っているのか知りたいところですが、おそらくは加齢による物忘れと、「いわれた方は覚えているが、いった方は覚えていない法則」のために、すっかり忘却していることでしょう。

 などと、自分が執念深く根に持つタイプであることを、さりげなく示しながら話を続けましょう。

 ノルディックウォーキングは、クロスカントリー選手の夏のトレーニングを参考に、簡単な歩行運運動にしたもので、フィンランドで発祥しました。

 ポールを使うことで、下半身だけでなく、全身の90%の筋肉を使うことになるそうです。

 エクササイズ効果が通常のウォーキングより高い一方、膝や脊髄への負担は少なくなります。

 日本ノルディック・ウォーキング連盟という組織も生まれ、指導員の登録数は2009年から急増し、いまや1500人に達するそうです。

 身長に合わせてポールの長さを加減し、身体に負担の少ない「ディフェンシブ・スタイル」で歩くと、椎間板ヘルニアなどの持病をもつ人でも比較的楽にあるくことができる。


 本ブログをお読みの方ならご存じなように、わたしは「(過度の)運動は身体に悪い」を標榜する人間です。

 先日も、ジョギングや(長時間の)筋トレは、副交感神経に緊張を強いて、身体バランスを崩しがちになり、「結局は寿命を短くしてしまう」ため、健康のためにはウォーキングをすべきだ、という研究発表もなされました。

 簡単にいうと、ガンバラネバ、と無理に自分を奮い立たせて精神的緊張を続けると、心肺機能やカロリー消費の効果はともかく、交感神経と副交感神経の切り替えに問題が生じるために、結局命を短くしてしまう、というのですね。

 わたしは、もともと自転車派の人間ですので、以前は、毎日、坂道を十数キロ走ることを日課にしていました。

 しかし、数年前から、一日五~六キロ歩くことを日課にしています。

 自分の身体の動きと呼吸を意識しながら歩くと、歩行という行為が、いかに奇跡的な連動運動であるかを実感します。

 また、適度に歩くと思考もまとまります。

 哲学者の小径で西田幾多郎が思索したように(というのは大層ですが)。

 ですから、身体に不調があるからといって、歩く、という行為から遠ざかるのはもったいないのです。

 その意味で、この「ノルディック・ウォーキング」、膝や腰や背中が痛くて、「歩行」をしなくなった人にも適していると思います。


 ※ディフェンシブ・スタイル
 手首をあまり動かさないように意識して、肘を腕から前に出すようにしてポールを地面に垂直に突き、それに合わせて手と反対の足を前に出す。
 姿勢を正して顎をひき、前方遠くをみるのがコツ。

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2012年6月 5日 (火)

スポーツは身体にわるい  ~運動者は求道者(ぐどうしゃ)であるべきか~

 世は、オウム真理教の逃亡犯が、密告され逮捕された話題でもちきりですが、わたしはヒネクレものなので、それについては書きません。


 新聞の「スポーツを考える」というコーナーで、ドイツ文学者の丘沢静也が、自身のスポーツ観について書いておられます。

 その内容が、含蓄(がんちく)と示唆(しさ)に富んだものものであったので、ここで紹介させていただきたいのです。


 が、その前に……

 スポーツ・運動が身体に悪い、ということが広く知られるようになったのはいつからでしょうか?

 少なくとも、わたしが子供のころは、運動不足はいけない、運動しろ、身体をうごかせ、スポーツに邁進しろ、スポーツの汗は美しい、などと、スポーツ礼賛の嵐であったような気がします。

 もちろん、スポーツは身体に良い。

 『ただし』やりすぎなければ。

 過度のスポーツは肉体的にも精神的にも人を蝕(むしば)み、生活そのものを破壊してしまいます。

 過ギタルハ及バザルガゴトシ


 適度の運動、スポーツが身体に良いことはいうまでもありません。

 が、問題は、何をもって「適度」であると判断するかです。


 さきの丘沢氏は、三十代半ばで、軽い運動を覚えて人生が変わったと書いておられます。

 少し引用しましょう。

「私にとって、運動は食事や排泄と同様なくてはならないものとなった。運動習慣病だ。ニーチェは、『人間は病気の動物である』と言ったが、どうせ病気なら生活習慣病より運動習慣病の方がいい」

 運動習慣病とは面白い表現ですが、その気持ちはわかります。

 氏は、この運動習慣病に「うまくかかり続けるため」に、頑張らないのが肝要だと断定します。

 芝生の上を、距離や回数ではなく、時間だけを決めてダラダラと走っていると心が軽くなる。「記録」も「記憶」も「感動」もほしくなくなる。

 氏は、なんだかいつのまにか、スポーツで金科玉条のように扱われるようになった上の三つの言葉など、有害で無用だと否定するのです。


「オリンピックの『より速く・より強く・より高く』に象徴される競技スポーツの文法を無視すれば静かなスポーツの気持ちよさ、マンネリズムの醍醐味(だいごみ)に浸ることができる」

 そして、氏は続けます。

「スポーツの語源は『気晴らし』であり、競争の意味はない」 と。

『より速く・より強く・より高く』は変わること、新しいことこそ意味があるという立場から生まれたスローガンだが、実は変わらないもの、ささやかな日常こそが大切なのだと、私たちは311以後痛感したのではないか。


 すばらしい見識であると思います。


 わたしには、現代という時代が、「見かけ上」プロフェッショナルとアマチュアの敷居が低くなったかのような『錯覚』を与えようと、教育とマスコミ報道による思考操作をしようと躍起になっているように思えてなりません。


 女の子は考えます。あの子がアイドルなら、わたしだってなれるはず!


 純粋能力主義のスポーツ界にあってさえ、アマチュアは思います。
 プロにはかなわないまでも、せめて、それに近づきたい。

 だから無理をしてしまう。

 あげく、肩から上に肘があがらず、腰痛で歩くこともままならず、膝痛(しっつう)で買い物に行くことすらままならなくなる。



 最後に、氏は、ある作家の書いた「走ることについて語るときに僕の語ること」をさして、こういいます。

 あ、どうせすぐにわかるので書いておくと、作家とは村上春樹です。

 「あの話を読んでいると息苦しくなる。

 走る楽しさが、ほとんど伝わってこない。

 スポーツを競技スポーツの文法で考えている。

 マラソンを完走することに小説を書くことを重ねている」


 これにはわたしも同感です。
 

 村上春樹は、おそらく「やるからには一番」を至上命題のひとつにしている人なのでしょう。


 もちろん、努力の目標を最上位に持っていくのはまちがっていない。

 しかし、こと自分の肉体を酷使する運動・スポーツを行うにあたって、たかがブンピツ屋が、自分の得意分野の、脳内処理作業がほとんどの小説書きと比べてマラソンを無理して頑張り、それをファンに披露するのはいかがなものか。


 もっといけないのは、スポーツで頑張りすぎるのはよくないのではないか、という、我が身をふりかえる余裕ある姿勢が、彼からはあまり感じられないことです。



 さきの丘沢氏は、以下のように文章を結んでいます。

 「求道者のようなその姿勢をカッコいいと思う人はたくさんいるらしいが、仕事の文法にとらわれない脱力系スポーツも、手軽で楽しい」



 アベベ、ザトペック、円谷(つむらや)幸吉など、走る上で求道者の表情になり、求道者としての末路を歩んだマラソンランナーは過去に多数います。

 しかし、彼らの多くは、国の栄光、自身の名声など、本来スポーツには無関係なお荷物を担いで走ったが故の求道者ブリだったのではないと、わたしは思うのです。

 だったら、自分で気ままに走るのに、グドーシャになる必要はないんじゃないでしょうか。

 走るだけでなく、バットの素振りやウッドの素振り、ラケットの素振りも含めて、運動する上で「グドーシャ」になると、たいてい肉体には悲劇が訪れるのだから(この場合は手ひどい腰痛です)。


 わたしには、アマチュア・スポーツに関する限り、素人のグドウシャ化は、ドウをとったグシャ(愚者)化と同義のような気がするのです。

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「煙草をくれ」「吸わないんだ」「え?」 ~世界禁煙デー~

 5月31日は世界禁煙デーでした。

 日本における禁煙の状態はどうなっているのでしょう。

 製薬会社のファイザーのインターネット調査によると、


勤務中は、

   建物内はすべて禁煙 33%
   禁煙室で分煙    47%

となっているようです。


 さらに、受動喫煙を防ぐ試みとして、

   勤務中は禁煙(休み時間含む)  10%
   休み時間だけ禁煙        32%

と、合計40%が勤務中は禁煙としているとのことです。



 これについての禁煙推進団体のコメントは、

「こういった環境においては、いちいち煙草を吸いに建物の外に出たりしなければならず、仕事の効率が落ちるため、結果的に個人が禁煙をしなければならないだろう(良いことだ)」

でした。


 では、外国はどうでしょう?

 特にアジアは?

 なんせ、世界禁煙デーですから。

 たとえば中国は?

 何かにつけて規模の大きい国です。

 と思ったらさすが、まず喫煙者数が、現在(2012年)3億人超!

 受動喫煙者数が7億4000万人。

 喫煙が原因とされる病気の死者数が年間100万人超。
 2050年には年間300万人が喫煙によって死ぬと予想されているのだそうです。


 さすがに、これはマズイと考えたのか、国をあげて禁煙運動をすすめているそうですが、中国には「人に煙草を勧める習慣」があるため、なかなか浸透しないようです。

 そういえば、かつて日本でもありましたね。
 「煙草、吸うか?」
 「お、ありがとさんです」

 「煙草、吸うか?」
 「いや、自分は吸わないもんで」
 「なんだよ。煙草も吸わないのかよ」

 そんなやりとりで、吸わなきゃ仲間になれない、コミュニケーションがとれない、ひいては、オトコとして見られない、のがイヤで喫煙に入る人もいたはずです。

 しかし、特に近年を考えると、煙草(自体)がカッコイイから吸う、というのが多いんじゃないでしょうか?

 個人的には、年配の女性が、視線を空中に放って放心しながら、タバコの煙を肺一杯に吸い込んで、鼻からふぅーっと吐き出す、なんてシーンは、人生の辛さと重みと渋さ、切なさを感じさせて好きなんです(健康被害を考えたらそうもいってられないのですが)。

 うちの祖母がそんな吸い方をしていたなぁ。
 彼女の友だちたちもね。

 しかし、若い女性、特にライト系、メンソール系を好む人たちは、すぱすぱと口の中だけで煙草をフカしているだけに見えて、「吸わないなら吸うなよ(意味不明?)」と思ってしまうのです。

 それじゃ、自分を含めて、まわりを受動喫煙させるだけだから。

 カッコつけで吸うタバコならやめたほうがいい。


 そう思う人々は結構多いんですね。

 香港では、いま、パッケージをダサくする運動が盛り上がっています。

 煙草の箱の50%→75%(って、ほとんど全部ですよ!)に、健康被害の警告文を載せさせようと……


 さらに、パッケージの写真がひどい。

 スマートで、カッコイイデザインなんてトンデモナイ。

 まるで、缶ビールの表面に、どくろマークがついている感じ。

 百聞ハ一見にシカズ、です。

 ご覧になってください。あまり気持ちよくない写真なので載せたくはないのですが……

328

                      失明するぜ!

329

                 子供に煙を吸わせるな!

330

                  口腔癌や食道癌にもなるよ


331

               急速に肌が老化するわよ(読めますね)


332

                 喫煙は家族にも害がおよぶ

333

                    肺ガンにもなるよ

 と、ひどいパッケージです。

 もちろん、煙草会社は、こんなパッケージの採用は反対しています。




 あるいは、香港とは違う試みをする国もあります。

 オーストラリアは、パッケージを全銘柄同じものにして、名前だけで消費者に区別させようとしています。

 おそらく、そのデザインもパッとしないものにしようとしているのでしょう。




 しばらく前の、日本のみならず、世界の映画やテレビをみても、ほとんど全ての男性、あるいは女性が煙草をすっています。

 ある時はイキに、ある時はアンニュイに……

 日本のテレビドラマの再放送を観ても、

 あの男優が、あんな若い可愛い頃の、あの女優の顔にタバコの煙を吹きつけてるー

なんてシーンはざらにあります。



 いずれにせよ、煙草の葉を燃やして吸引する禁煙は消えていく運命であるようです。

 願わくば、多くの方が、禁煙という(本人にとっては良いか悪いかわかりませんが)大地にソフトランディングされることを祈っています。

 だいたい、いまの煙草は高いしねぇ。

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2010年6月 1日 (火)

かぁさん、アメリカがまた体内に異物を……ハート・インプラント

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 先ほど、なにげなくABCテレビを観ていると、

「心臓疾患(おもに心不全)に不安を抱える数多くのアメリカ人の命を守る画期的な研究が実用化された」

という報道がありました。

 関連サイト

 記事中にもあるように、

 "I think it's a grand slam,"

 「こいつはグランド・スラム(大成功:野球でいえば満塁ホームラン)だ」と専門家にいわしむる快挙。

 心臓の血管内に、クリップ程度の大きさの心圧測定装置を埋め込むことで、これまで発見されにくかった心臓の異常を素早く発見し、対処できるというものです。

 しかも、わずか7分の処置で。

 一日に数度、ソファに座りながら受信装置を心臓の上から当てるだけで、心圧が計測可能なため、これまで、体重の増加(体内に水分がたまるため)だけでしか判断できなかった心不全の兆候を正確に発見できるそうです。

 詳細は、以下の動画をごらんください。

   http://abcnews.go.com/WNT/video/heart--10791993

 しかし、食生活を含めた「本気の」生活の改善なしで、こういった装置(異物)を心臓のすぐそば(血管内)に埋め込むのは、ペースメーカー同様、多少の抵抗はありますね。

「インプラントへの電力供給は、高周波によって行う」というのも、心臓の横でそんな乱暴な……というカンジです。

 科学優先の合理主義に突っ走るアメリカ医療は、ペースメーカーに次いで、人のサイボーグ化をまたひとコマ進めたようです。

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2010年1月19日 (火)

この「快適な目覚め」はアメリカなら余裕で逮捕されるレベル

 「失われた時を求めて」は、マルセル・プルーストの長編小説だが、現代人は、そんなものより「快適な朝を求めて」いるものらしい。

 では、「快適な朝」とは何か?

 それはおそらく、「どれほど短い睡眠時間」でも、「起きなければならない時間」に「パッチリと目が覚め」て、すぐに活動を開始することができて、「眠りへの揺り戻しが襲って来ない」ような朝のことだろう。

 言い換えれば、「ちょっと横になって眠らずにいたよう」な眠りが理想なのだ。

 が、哀しいかな、余人は知らず、わたしの眠りはそうではない。

 いや、今は自由に寝たり起きたりしているので、それほど起床が苦痛ではないが、かつて、勤め人だった頃は、それは朝が辛かった。

 必ずしも、「早く寝れば気持ちよく起きられる」モノではないことを、皆さんご存じだろう。

 早く寝て、たっぷりと睡眠をとっても、眠くてたまならい時もある。

 これは何故か?

 最近になって、その理由が解明され、その理屈を利用して、「気持ちよく、朝起きることのできるマシン」も開発されるようになった。

 その一つが、このiphoneアプリだ。

 Sleep Cycle alarm clock(115円)

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 「今ならSale」の文字に飛びついて購入してしまったのだが、これを、

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 このように枕元において、

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 明日目覚めたい時刻を設定すると……

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 こんな画面なって、翌朝、爽やかに目が覚めるのだ。

 そして、さらに翌日、このような↓

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 眠りのグラフも表示され、自分が何時頃に深く眠っているかもわかるのだった。

 しかし、そんな魔法のようなことがあるのだろうか?

 実は、ある。

 随分前から、いわれていることだが、ヒトの睡眠には、大きく分けてレム睡眠とノンレム睡眠がある。

 レムとは、REM(Rapid eye Movement)、つまり急速眼球運動の略で、眠っているのに、目玉が活発に動いて脳が働きつつも、全身が脱力している状態で、「体を休息させる」眠りとされる。

 だから、夢は、脳が活動している「レム睡眠」と「浅いノンレム睡眠」中にみるといわれるのだ。

 これに反して、ノンレム睡眠は、脳も体も休息する眠りだ。

 研究によって、眠りの深さは「四段階」に分けられるようになった。

 平均90分を1サイクルとして、レム-ノンレム睡眠を、一晩に3~5回繰り返す。

 眠りに入ると、グッと深いノンレム睡眠に落ち、その後、レム-ノンレム睡眠が交互に現れ、朝に向かうにつれて、眠りの波自体が浅くなっていく。(下図参照)

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 これは、先ほどのソフトのグラフと同様のものだ。

 つまり、朝に向かうにつれて「眠り全体が浅く」なり、その眠り自体も、レム-ノンレム睡眠間で「揺れている」わけだから、設定されたアラームの前後で「レム睡眠になった瞬間」にベルを鳴らしてやれば、眠りの浅い状態から起床するとができるというわけだ。

 先に書いた、ちょっと横になって起きた、ような状態になるわけである。

 そもそも、ノンレム睡眠時は、脳も体も休息し、成長ホルモンを分泌する大切な時間なのだ。

 成長ホルモンは、新陳代謝を促し、細胞を修復・活性化させるホルモンで、不足すると、老化が促進されてしまう。

 つまり、睡眠サイクルを無視し、朝のノンレム睡眠時に、無理矢理アラームで起こすのは、アンチ・アンチエイジングで、体によろしくない。

 先のソフトは、iphoneのセンサーを使ってベッドの揺れを感知、ヒトの寝返りを計測し(つまりノンレム時は寝返りをうたないと判断)、それから数日かけて睡眠サイクルをキャリブレート(微調整)して、サイクルにあった「起こし」をしようとういう野心的なソフトなのだった。

 設定したアラーム時刻より前の、一番眠りの浅いサイクルで起こしてくれる。

 うまく機能している使用者の感想では、「だいたい20分ほど早く起こされるが、気持ちよく起きられる」らしい。

 これからは、このソフトを使って質の良い睡眠をとろう、と、昨晩、枕元に置いて寝てみた。

 その結果は……

 マンマミーア!

 なんタルチア!(もういいって)

 上の設置写真を見てもらえば分かるように、このソフトは、iphoneをベッドの枕元に置いて使うようになっている。

 ベッドだ。

 ベッド!

 健康のためと信じて、わたしは、ひどく薄っぺらな煎餅布団を、和室の畳の上に直に敷いて寝ているため、少々寝返りをうっても、まったく枕元は揺れないのだった。

 今朝になってチェックすると、最初にちょっとだけ上に上がって、そのあとはずっと一番下でフラットな線になっているグラフの姿があった。

 どーしよう?

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2009年12月12日 (土)

ガン予防は食べ物から2: 血液型によって体に効くヨーグルトは違う

 近年、乳酸菌が、ガンの発生を防ぐことが明らかになってきました。

 つまり、腸内に乳酸菌の多い人は、ガンの発生を抑制する力が強いのです。

 さらに、経験的に乳酸菌がヒトによって合う合わないがあることも知られるようになりました。

 具体的にいえば、体質に合う乳酸菌を飲んでいると体の調子が非常によくなるのですが、合わない場合は、それほど効果が期待できないのです。

 最近になって、それがなぜなのかわかってきました。

 東北大学農学部の斉藤 忠夫教授が「血液型乳酸菌」という考えを発表されたからです。

 一般に、血液型というと、ABO式の血液型をいいますがが、それを特徴づける「血液型物質」は、いわゆる血液(赤血球の表面)だけでなく体中に存在します。

 たとえば、血液型がA型なら、赤血球にはもちろんA型の血液物質がありますが、同時に、体中の細胞のどこにでも血液型物質は存在する。

 特に、血液型物質の多いのが、腸内の粘膜中のムチン(粘液主成分:粘素)です。

 斉藤教授は、乳酸菌も種類によって、AB0の型があることを発見しました。

 そして、同種の「血液型」同士であれば親和性が高いことも。

 つまり、A型の乳酸菌はA型のムチンに容易に付き、B型ならB型のムチンに取り着いて、長く腸内にとどまることができるのです。

 また、同様の考えから、乳酸菌が体に害をなす細菌を排除する理屈も分かってきます。
 胃潰瘍の原因といわれているピロリ菌や、潰瘍性大腸炎を起こすバリウム菌などは、体内の血液型物質に着いて体に害をなすのですが、自分にあう乳酸菌をよく採っていると、バリウム菌より先に、乳酸菌が血液型物質に着いて、菌が弾かれ、体から排出されてしまうのです。

 われわれは、それぞれ大雑把にいってABOの血液型に分類されます(実際にはもっと細かい分類がありますが)。

 また、以前、血液型の項で書いたように、梅毒などの病原菌にも血液型があり、同型のものが親和性が高いのです。

 つまり、自分の血液型を、受けたくない病毒菌とは違う血液型にすれば、その病気にはなりにくいというわけですが、われわれ人類は、そうたびたび血液型を変えるわけにもいきません(白血病の治療などで血液型が変わることはあります)。

 そこで、自らの血液型に合わせた乳酸菌を摂取する、つまりよく食べるようにします。

 すると、乳酸菌が長く腸内にとどまって、悪い菌が、腸内の血液型物質に付着することを抑え、病気になりにくくなるのです。

 同時に、乳酸菌が腸内にとどまることで免疫自体も向上(TH1細胞が活性化)します。
 我々は、乳酸菌を善玉菌、ピロリ菌や大腸菌などを悪玉菌として分類していますが、当然、細菌自体にはそのような自覚はなく、ただイキモノとして生き続けたいと願って行動しているだけです。

 たとえば、上で書いたピロリ菌は、ずっと昔から胃の中に存在している菌です。

 それらは、胃の中の粘液(ムチン)内の血液型物質に付着して子孫をふやし、自己の存続を図っています。
 A型が主流の日本人の胃に存在するピロリ菌はA型が多く、O型が主流の中南米の人の胃のピロリ菌は、O型が多い。

 乳酸菌も、同様に、生き残るために腸内で自分に合った血液型物質を探して、それに付着しようとする。

 善玉菌も悪玉菌も、皆、自分に合った血液型物質に付着しようとするのです。

 だから、体にとって良い物質を先に付着させれば、病気から身を守ることができるのですね。

 最近、発表された斉藤教授の研究結果を知る以前、藤田教授は、被験者に、植物性の乳酸菌と動物性の乳酸菌を与え、免疫に与える影響を調べたことがあります。

 結果は、あまりはっきりとした傾向が示されず失敗だったそうですが、その時、少なくとも分かったのは、モンゴルなどの遊牧民は、動物性乳酸菌に良く反応し、日本人などの農耕民族は、植物性乳酸菌に比較的良く反応したということでした。

 はっきりした傾向を示さなかった一番の原因は、当時はまだ、血液型により乳酸菌の相性というものを、考慮していなかったからだろう、と藤田教授は推測しています。

 今、日本人の腸は弱っています。それに伴って免疫力も下がってきています。

 だからこそ、野菜と乳酸菌で腸を強くしなければなりません。

 腸は、第2の脳とさえ呼ばれています。
 脳を持たない生物は、腸が脳の代わりをして、腸の内部に神経細胞が発達しています。

 さらに腸の内部には、70パーセント以上の免疫細胞も存在するのですから。

 文明社会はストレス社会です。

 人類は、智恵を得て快適で安全な文明社会を作り上げましたが、同時に、他の動物では考えられないほど多くのストレスを抱えるようになりました。

 ストレスは、内臓、特に胃や腸の消化器官を直撃します。

 ゆえに我々は穏やかな精神状態を保って、過度なストレスのない生活を心がけるべきでしょうが、現実的にはそううまくもいかないでしょう。

 なれば、我々のとる方法はひとつ、野菜を採り、腸内細菌を殺す「添加物」「保存料」のなるべく少ない食材を食べ、自分にあった乳酸菌を知り、それを食べ続けて腸を強化すること。

 なかなか難しそうではありますが……

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2009年12月 6日 (日)

ガン予防は食べ物から

 今回は、東京医科歯科大学名誉教授、藤田紘一郎氏の講演からポイントを抜き出したものを、備忘録として書き残しておきます。

 藤田氏に関しては、以前、「血液型による免疫の違い」から、「それによる性格の違い」の根拠についてまとめたことがあります。
  http://blogs.yahoo.co.jp/kabulaya/57910716.html

 体の器官として何より腸を大事にする、というスタンスに立つ氏の考えは、世界の免疫学にあってもユニークで目が離せません。


 米国ガン研究所の調べで、ガン予防に効果のある食物が発見されています。

1.ニンニク
2.キャベツ
3.大豆
以下、生姜、セロリ、タマネギ、お茶、オレンジ、レモン、メロン、ジャガイモ……

 つまり、穀類、野菜類、豆類がガン予防食品であるというわけです。

 では、なぜ、上記食品がガン予防に効果があるのでしょうか。

 近年の研究によると、それら植物性食物によって、免疫力を上げることができることがわかってきました。

 免疫には、TH1細胞が深く関わっていることが知られています。
 ガン細胞を見つけると、TH1細胞が「TH1サイトカイン」という特殊タンパク質を作りだし、ガン細胞を消してしまうのです。
 つまり、TH1細胞が元気な人は、免疫力が高いということになる。
 そのTH1細胞を刺激する、というより、TH1細胞のエサ?となるのが、上記、植物性野菜というわけです。

 TH1サイトカインは発生したガン細胞を消滅させますが、植物野菜は、同時にガン細胞の発生自体を抑制します。

 最近「活性酸素」という言葉がよく聞かれますが、これは文明化が進むことによって、問題になってきた物質だといわれています。

 一万年前(生物進化からみたら一瞬の時間です)には、生物の健康に関してほとんど問題にならなかった活性酸素が、今や、寿命を左右する大問題になっているのです。

 活性酸素自体は、体を異物から守るために必要不可欠な物質ですが、偏った食生活、電磁波、ストレス等によって、過度に分泌されるようになると、健康な細胞が攻撃され、ガン化します。

 ガンだけではなく、活性酸素が原因だと思われる病気は、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病など現在200種類程度知られています。

 そういった「過剰な活性酸素」を抑える働きがあるとされるのが、植物性野菜に含まれる、カロテノイド、ポリフェノール、香り、辛み、苦みなのです。

 1985年、米国では、大統領が率先して、国民に「Five a day」つまり一日に五種類以上の野菜を摂取するようよびかけました。

 その結果、95年には、米国民一人あたりの野菜摂取量は日本人を逆転してしまいました。

 現在の日本人は、肉食ばかりしている印象の米国人より野菜を食べていないのです。 
 結果、米国において、文明国では唯一といって良いガン患者の減少が起こりました。


 つまり、緑黄色野菜を食べることで、ガン細胞の発生自体を抑え、生まれてしまったガン細胞を消去することができるのです。


 上で少し書きましたが、ラジオ・テレビ、携帯電話、電子レンジ、電子機器、そしてICカード利用の改札にいたるまで、過去50年で人類のまわりを飛び交う電磁波の量は、幾何級数的に増大しました。

 研究者たちの間では周知のこととされていますが、電磁波は、直接、ガンや白血病との因果関係を確かめられてはいませんが、明らかに人の体にストレスを与えています。

 ストレスは活性酸素を誘発する。つまり、電磁波によって活性酸素が発生するのです。

 今さら、電磁波を取り除くことはできませんから、わたしたちは、活性酸素の方を除去する必要があります。


 フランス人は、同じような食生活のイギリス人に比べて脳梗塞や心筋梗塞になる率が低いといわれていますが、それは、彼らが、ポリフェノールを含んだ赤ワインを多量に飲むからです。

 巷間(こうかん)人々の口の端にのぼる、悪玉コレステロールも、単体では体に害を及ぼしません。活性酸素と結びついて、初めて、血管に悪影響を及ぼします。

 ここで、注意しなければならないのは、口にする緑黄色野菜やワインに、保存料や防腐剤、抗酸化剤が含まれないようにすることです。

 これらが入ると、腸内細菌が繁殖を抑えられ、エサがないためPH1細胞が萎縮し、免疫が下がってしまうからです。


 結論からいうと、あまり難しく考えずに、デキアイの冷凍食品をなるべく食べないで、生の野菜を、防腐剤の入らないドレッシングで食べればよいのですね。

 だから、防腐剤てんこもりのファースト・フードは、墓場へ向かうファースト・フードということになります。

 あと、腸内細菌を殺してしまうため、塩素の入った生水は飲まない方が良いようです。ミネラルウオーターでなくても、浄水器を使うか、湯冷ましの水を使うよう心がけるの腸のためには良いでしょう。


 あと、始めに書いた大豆製品には、もうひとつ重要な役割があります。

 大豆製品はTH1のエサにもなりますが、同時に、イソフラボンという物質を含んでいますが、これは女性ホルモンに非常に似た構造をしているのです。

 乳ガンは、女性ホルモンが乳腺に付着し、過剰刺激することで発生するといわれていますが、イソフラボンは、女性ホルモンに似ているために、先に乳腺に付着して、結果的に、女性ホルモンの過剰刺激をブロックすることで、ガンの発生を抑えるのです。

 こうした理由で、イソフラボンには、ホルモンに関係したガン、乳ガンや子宮ガン、卵巣ガンを抑える働きがあります。

 実際、豆腐や納豆の消費量を調べてみると、それらの消費が多い県ほど、乳ガン等の発生件数が少なくなっているのですね。




 よく、「乳酸菌を腸内に入れると免疫力が高まる」といわれていますが、最近になって、人によって、効果があったり、あまりなかったりするという事実と、その理由が分かってきました。

 これは、ある意味、画期的な発見が為されたということです。

 人によって、自分に合う乳酸菌が違うということが確認されたのですから。



 が、長くなったので、この話については項を改めて書くことにしましょう。

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2009年11月11日 (水)

覆面座談会ふたたび 〜インフルエンザ・ワクチン〜

A:皆さん、インフルエンザはどうですか?

B:おかげさまで、まだ罹ってません。

A:ワクチンは打ちましたか?

C:まだ打ってません。

A:大丈夫ですか?

B:大丈夫も何も、打つべきワクチンがないんだから仕方ないよ。

C:え、新型でなければ、ワクチンあるんじゃないの?

B:なに言ってるの。いわゆる季節性インフルエンザのワクチンは、新型の製造に圧迫されて絶対量が足りないから、もう完全に品切れ状態。

C:そうだったのか。寒くなったら接種に行こうと思っていたのに。まあ、手洗いうがいして、よく寝て、気休めに外出時にマスクつけて防ぐしかないな。

B:マスクは、うつさないためにするのだからね。でも、電車に乗ってもマスクしているヒトは少ないね。この間行ってきたヤマダ電機でも、マスクしているのは店員だけだった。

C:マスク以外でも、袖などで、咳、つまり唾液が直接飛ばないようにするだけでもかなり効果があるとCDCの要人も言っている。

A:CDCというと、アメリカの伝染病対策室?

D:Centers for Disease Control and Prevention、つまり合衆国疾病予防管理センターの略だ。感染症対策の総合研究所ってところだな。
 まあ、体が健康なら、月並みだが、良く寝て良く食べて運動して免疫を上げた方がいい。とどのつまり、ワクチンなんて毒だから。

C:ワクチンは病気予防の薬でしょう。

B:何いってるの、ワクチンって、要するに弱められたウイルスでしょう。だから弱った体には不具合が出やすい。

E:副作用のないワクチンはない。1976年に米国の部隊が豚インフルエンザに罹ったため、ワクチンを接種したところギラン・バレー症候群が続出したこともある。

C:ギラン・バレーってコンピュータの?

B:それはシリコン・バレーでしょう。知ってるくせに……あの大原麗子も患っていたヤツ。

C:まあね。でも、たとえ副作用があっても、持病のある人や幼児たちは致死率が高いからワクチンは打った方がいいんだろうなぁ。

B:それはそうさ。だけど日本は季節性だけでなく、新型ワクチンも絶対量が足りない。

D:それは経済的に見てもおかしな話だ。ワクチンは製薬会社の最大成長分野で数兆円規模もある。仏ならサノフィ、英ならグラクソなんかの巨大製薬会社が作っている。技術があれば、いや実際はあるんだが、これに力をいれないのはおかしい。なのに日本は財団法人などの5社だけでワクチンを作っている。

E:ほぼ天下り独占。

D:結局、冬に向かってワクチンの数が足りないことが露見し、2009年8月に桝添厚労大臣主導で外国ワクチン導入決定した。

C:外国製は副作用が強いのでは?

D:その可能性はある。要するに国にできることはワクチンを用意することだけ。それを使うか使わないか、国内外のどちらを使うかは、個人が医者と相談して決めるべきなのだろう。

C:シロウトに決めろといわれてもねぇ。副作用があるといわれたら、やっぱり怖いから、国内のを打ちたい。

D:どちらにせよ、絶対数は足りない。

E:だから、厚労省はワクチンの数を誤魔化しはじめた。まず、中国だったかの研究で、「ワクチンの1回接種で3週間後には免疫ができる」という報告があったので、本来二回打たなければならないワクチンを一回で良いことにしようとした。

C:研究報告があるなら、それでいいんじゃないの?

E:詭弁だ。それは健康な成人の場合なんだ。大人の研究報告を基準にして、厚労省は、子供から大人まで1回で良いと言い出したのだから。先進国のほとんど、つまりワクチン不足を誤魔化したい日本とアメリカ以外の国では、「とにかく国が二回分を用意しますが、打つ、打たないは各自決めて下さい」というスタンスをとっている。

C:信じられないな。命の問題なのに。

D:命よりメンツが大事なんだろう。要するに数がたりないのを誤魔化したい。

C:それって民主党の厚生労働大臣が主導でやってるの?

E:おそらく彼は騙されている。

D:彼は、年金が専門であって医療の専門家ではないから、重要な部分を誤魔化しつつ理路整然と説明されて納得させられているんだろうな。

E:そればっかりやって来た優等生のなれの果て官僚たちによって、数字のマジックを使われたら、忙しい大臣はひとたまりもない。

D:前政権の大臣のほうが良かった?

E:現時点では、人間的にはあまり好みではないものの、広範な厚生関係の勉強ぶりという点で前大臣に軍配があがるだろう。まあ、下にいる官僚が同じだから全体の動きはほとんど変わらないが。

D:ワクチンの用意にしくじったことを認めたくない。命より自分たちのメンツが大事な連中なのさ。だから数あわせに詭弁を弄する。

B:そりゃ、二回打たなければならないところを一回でいいなら、単純に考えてワクチン量が二倍になるものな。

D:もうひとつの誤魔化しが、バイアルサイズだ。

C:バイアルって?

B:ほら、注射針を、蓋のコルクだかゴムから差し込んで液を吸い出す、あの入れ物のことだよね。

C:ああ、あれから吸って、注射器を指でコンコンと叩いて針を上に向け、チューと液を飛ばすやつね。




B:まあ、それは空気を抜いているんだけど。

D:あれを今までは、容量1ccだったのを10ccにすると言い出した。

C:分からないなぁ。入れ物の大きさが変わったって、結果的に、薬液の量が変わるわけじゃないでしょう。

D:それはそうだ。しかし、実際問題として、1ccのバイアルには、きっちり1ccの薬液が入っているわけではない。多めにいれておかないと必要な分を注射できなくなる。

C:あ、そうか。多めに注射針にいれて、チューする分が必要なんだ。

D:子供か、君は。まあ、そういうことだな。だから、今までは成人二人分で1ccのバイアルを使っていた。多めにいれてあるので、正味の量は1.5ccだと厚労省は言っているが、実際は1.15ccであることがわかっている。つまり0.15ccだけ余分だったわけだ。

C:よくわからないな。余分な液が入っているのと、瓶、バイアルのサイズを大きくすることに、どんな関係が――あ。

D:わかったようだね。瓶のサイズを大きくしたら、一つの瓶で出る余分な薬液が少なくなるんだ。1ccバイアルを10本使えば、厚労省の言い分なら5cc、まあ実際は1.5cc無駄が出る。10ccバイアルでも少しは無駄が出るが、1ccバイアルよりは少なくてすむというわけだ。

C:それって良いことじゃないの。別に誤魔化してもいないような気がするけど。

B:いや、それはまずい。というより、恐ろしいことだ。

C:なんでよ。

E:ヒトは間違いを冒すイキモノだからだ。

D:そう。今、二十歳以上の、多くの日本人に肝炎の疑いがあるのは知っているだろう。

C:注射針の使い回しをしたからでしょう。肝炎ウイルスは感染力が強いから、ひとりの感染者に使われた注射針を使い続けたら、そのあと6人まで感染が確認されたらしいね。

D:ワクチンの摂取量は接種者の体格で変わるんだ。だから、幼児なら一人0.2ccで足りる。

C:少ないんだなぁ。一人0.2ccで足りるとすれば、10ccのバイアルなら……え!

D:そう50人がひとつのバイアルに注射器を突き刺して接種され続けることになる。

B:もちろん、注射針は使い捨てが基本だけど、もし、そのうちの一回でも、あやまって使い回されたら、そしてその子供が感染者であれば、数十人が感染する可能性が生じる。

C:医療従事者の不足、これも厚労省のミスだけど、と相まって、その確率は高いね。何千人と注射していたら、ミスも起こりやすくなってしまう。

D:もちろん、小さなバイアルでもミスは起こる。しかし、その確率を小さくする努力を国が、自分のミスを隠すために高くしてはならないのだ。現場の医療従事者にとっては、大きなバイアルというのは、恐怖以外のなにものでもない。

E:彼らは、現場の混乱でミスが生じやすいということを、よく知っているからだ。

C:そんなにまでして、ワクチンの接種可能人数を増やしたいのかなぁ。

D:官僚というイキモノの体質がよくわかる。





A:日本は世界一、タミフルをよく使う国だそうだけど、このタミフルの多量使用が、インフルエンザの重篤化の原因になっているという意見もあるそうだけど?

C:えっ、タミフルってインフルエンザの特効薬だと思っていた。

D:タミフルは発熱期間を数日短くするだけで、インフルエンザの治療薬ではないよ。

C:そうなの?

D:一部研究者の間では、青少年の自殺などではない、タミフルの副作用についての検証が始まっている。まあ、それに関しては確かな証拠は何も無く疑問程度にすぎないが、そうでなくても、あまり大量に使用すると、タミフルに対する耐性を持つウイルスが早く生まれてしまう可能性がある。

C:だから、タミフルは乱用しない方が良い?でも、せっかく日本はタミフルを確保しているのにもったいない気がする。

E:日本で異常にタミフルが出回っている理由の一つに、政治的な要素がらみだという噂もある。

B:政治がらみ?

E:タミフルは、1997年から2001年まで元アメリカ合衆国国防長官のドナルド・ラムズフェルドが会長を務めた米ギリアド・サイエンシズ社が1996年に開発し、現在はスイスのロシュ社がライセンス供与を受け全世界での製造、販売を行っている薬だ。

C:え、ラムズフェルド?

D:そう、あのラムズフェルド。彼はたっぷりタミフルで儲けているそうだ。そういった政治がらみの売り込みがあるのではないか、というのだな。まあ、これはどちらかというと「為にする非難」のような気がするが……

B:……

A:雲行きが怪しくなってきたので、今回の座談会はここまでということで。

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