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2012年7月24日 (火)

永遠不滅―の地獄 時間が金・映画「タイム」

 丹波哲郎氏の「大霊界」によると、人は死んだら『もっとも素晴らしい』20歳になって、霊界で永遠に生きるとのことでした。

 個人的には、男の二十歳はハナタレ過ぎるし(見た目がね)、女性の二十歳もコドモ過ぎて苦手なので、男は三十代半ば、女はそれ以上ぐらいが良いのですが……


 ああ、思いついたので、ここで書いておきます。

 丹波氏については、昔から「切腹」の名演などで好きな役者でしたが、wikiによると、

「大久保の名家の三男。系図を遡ると平安時代に医学書『医心方』を著した丹波康頼に辿り着く。祖父は薬学者の丹波敬三。父は日本画家の丹波緑川、実弟の丹波明は音楽学者。元大審院院長の林頼三郎は親戚である」

 さらに、

「哲郎の妻は北一輝のいとこの娘にあたる[6]。また、妻の兄の大蔵敏彦は弁護士で、四大死刑冤罪事件の一つ島田事件で被告人の無罪を勝ち取った人物である」

などとまったく、ご大層な一族の出でありながら、本人は、

「車が交通違反で停められた際、彼が警察官に『Gメンの丹波だが』と言ったエピソードは有名」であり、

 とどめの、

「『人間革命』出演後、創価学会の大会に招待された際、創価学会の活動をさかんに顕揚する講演をした後で「南無阿弥陀仏」としめくくり、場内を騒然とさせた」

に、いたっては、なんといってよいやら……とにかく、改めて知ると本当に「大物」な方でしたね。


 映画「タイム」を観ました。

    公式サイト http://www.foxmovies.jp/time/information/about/about.html

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 現代は「IN TIME」。

 近頃の英文法は、前置詞を感覚的にとらえて理解しようとする、わかりやすいものになって来ていて、若い人がうらやましいですね。

 inのイメージ、onのイメージ、toやfromもイメージで捉えれば、応用して使いやすくなる。
 ただ、多く覚えて使って、たくさんの事例から演繹的に「そういうものなんだ」と、思い至らねばならなかった我々旧世代の英語勉強はひどかった。

 いや、また脱線しました。

 IN TIME
 決めた時間の中、その縁ぎりぎり、というイメージから、「間に合って」という意味ですね。

 実際に映画を観ると、うまいタイトルだと感心します。

 ああ、これから後は、盛大にネタバレをしていますので、ご注意を。






 上のイメージにもあるように、この映画はSFで、すべての人類が「25歳で老化がとまる」近未来の話です(大霊界より5歳老けてます)。

 不老不死。

 テロや交通事故など、不慮の破壊的な事故に遭わないかぎり、死ぬことがない世界。

 もちろん、限られた資源しかない地球上では、出産制限をして、
「少ない人口で、今あるパイを皆で分け合わないといけない」
わけですが、この映画では、そんなことはせずに、子供は産み放題のようです。

 当然のように、未来世界でも貧富の差はあり、金持ちは、悠々と不死を楽しみ(とばかりいえないのがミソです。後述します)、貧乏人は、今日を生きるのが精一杯。

 この世界では、お金のかわりに、すべてのものが「時間」で売り買いされています。

 まさしく、Time is money.

 財布などなく、どういう仕掛けになっているのか、腕に緑色の光で「持ち時間(残り時間)」が表示されているのです。

 人々は、腕をつないで時間をやりとりし(機械を使うこともある)、バスに乗り、酒を飲み、食料を買う。
 
 普通の金と違うのは、もし残り時間が0秒になってしまったら、即刻死亡してしまう、という点です。

 金持ち地区に住む富裕層は、それを利用して人口調節をしているのです。

 人口が増えそうになると、金利(時利?)を引き上げて、貧乏人の持ち時間を0にして殺す。
 
 その結果、慢性的な「時間貧乏」によって、スラムの人間の「人生残り時間」は常にあと数時間。



 この「タイム」という映画、造り自体はチープなのですが、なんだかすごく良い感じで、全体の雰囲気は、名作「ガタカ」を彷彿(ほうふつ)させます。

 時間を金にする。まさに、ワン・アイデアの勝利の映画の典型です。

 映像も美しい。これも「ガタカ」に通じるものがあります。


 面白く、魅力的なシチュエーションです。

 主人公の50歳の母が28歳の息子と同じ若さを保っているのも面白い。

 最初観た時は、恋人かと思いましたよ。

 でも、話し方、愛情の示し方は、きっちりと(あたりまえですが)母親の口調、態度なんですね。

 彼女が非業の死を遂げ、「長く生き過ぎて人生に絶望した」富裕層の男から、100年という膨大な時間をもらった主人公は、金持ちの街に向かいます。

 物語の後半、その街で、超リッチな女の子と恋に落ちた主人公は、スラムの未来のために走り出します。

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 そこからは、まるで、未来版「ボニー&クライド(俺たちに明日はない)」です。

 覆面をして、時間銀行・時間ローン屋に押し込んで時間を奪い人々にバラまく!

 いわゆる義賊ですね。

 この暴走した恋の結末がどうなるのか、富裕層に搾取される体制自体を変えることができるのか?

 時間があれば、ぜひご覧になってください。個人的には、最高!とはいえませんが、なんとなく好きになってしまった作品です。


p.s.
 少しでも多く時間を持っていることを、スラムで知られると、時間強盗されてしまうため、ヒロインは片手にだけアームカバーをしています。

 それと(監督のセンスなのか)ダークな色調のミニスカートと相まって、ヒロインのキュートなコケティッシュさが際だちます(って、わたしが個人的にミニスカートが好きなだけかも)。

 坊主アタマの主人公も良い。

 執拗に彼を追い回すスラム出身の「時間管理局員」(この道50年!もう年齢が無茶苦茶)も魅力的.


 同じ、絶望的な近未来を描きながら、前に紹介した「レポメン」とはまるで違います。こちらなら、BGMがわりにかけて作業をする気になりますから。

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