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2012年7月 8日 (日)

気質はカタギ、キシツじゃないよ ~ヨーロッパ各国気質~

 書評で、「こんなにちがう ヨーロッパ各国気質」を知り、読んでみました。

 著者は、片野優、須貝典子の両氏で、草思社から出版されている本です。

 二人でヨーロッパ三十二ヵ国について書くとはたいしたものです。

 なかには、面白い話がどっさり入っています。

 ちょっとトリビアルな話から、その地へ旅行するなら知っておいたほうがよいと思われる基礎知識(大げさにいえば身を守るためにも)などが――


 とりあえず、内容について、興味深かったことを書いていきます。




 まずは、フランス。

 フランスは、革命によって、民衆が国王と協会から権力を奪った国家であるから、他の民主主義国家のイギリスやアメリカと違って、公的な場所から一切の宗教色を排している。


 次にイギリス。

 UK( United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)である(我々が呼ぶところの)イギリスは、名の通り四つの国の連合体であるから、サッカーのワールドカップには、四つの代表が参加する。
 イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウエールズだ。

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 ゆえに、ユニオンジャックは、イングランド、スコットランド、北アイルランドの三つの旗を重ねた意匠になっている(最後のウエールズの旗が正式採用されたのは1959年であったため、旗のデザインには含まれていないが)。

 また、ウエールズは、早くからイングランドに併合されているが、朝の挨拶は Good Morningではない。


 その名の通り、「連合王国」であるイギリスは、内部に多くの確執を抱えている。

 有名なところではアイルランド問題。

 20世紀になって独立を勝ち取ったアイルランド共和国は、過去に受けた、クロムウェルによる弾圧と飢餓で、深くイングランドを恨んでいる。

 第二次大戦のおり、チャーチルの「対日参戦」の要望を、あっさりと蹴ってしまったのは有名な話である。

 今もアイルランド人には、反イングランドの者が多く、ゆえに親日家であることが多い(敵の敵は味方)。

 歴史的な苦難のためか、早い時期に国外に出るものが多く、またその苦難によって負けん気が培われたためか、世界にアイルランド出身の著名人は多数いる。

 Macはアイルランド系の名で、「~の子」の意味がある。
 つまり、「ドナルド」の子は「マクドナルド」、「アーサー」の子は「マックアーサー(マッカーサー)」だ。

 また、アイルランドの人口は約450万人だが、アメリカには4400万人、世界には8000万人のアイルランド系移民がいる。

 ケネディもレーガンもアイルランド系だ。


 オランダに目を転じれば、この国は、古来より日本と関係が深く、「お転婆」「ポン酢」「ランドセル」など、我々が日常使う言葉で、この国から来ている者は数多い。

 わたしにもオランダ人の知人がいるが、基本的に大男が多く(女性も大きい)、運動好きで食生活は質素だ。

 付け加えれば、彼らの曾祖父は、日本人と同程度の体格しかなかったため、ある理由から数世代で身体が大きくなった彼らは、低い天井、狭い階段、廊下につねに苦労しつつ、昔ながらの家屋をリフォームしながら生活している、という印象がある。


 北欧の三カ国は、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーだ。

 バイキングの血筋?ながら、スウェーデン人は、特に気性が荒いわけではなく、「他人に配慮し」「控えめに話をし」「几帳面で北欧の日本人」のようであるらしい。

 西欧福祉国家の代表格として日本に喧伝(けんでん)される国だが、まあ、実際、それはほぼ正しい。

 ただし、性の自由に関しては巷にいわれるほどでなく、法的に、完全男女平等性であるために「離婚率が高い」といわれているが、それは俗説で必ずしもそうではない。

 人口当たりの離婚件数は、

 アメリカ・ロシア  4.5%
 日本          2%
に対して、
スウェーデン     2.4%
と、日本とほとんど変わらない。

 これは、
 麻薬の横行するアメリカ、アルコール度数の高いウォトカが好まれるロシアと、それらの影響の少ない国々の違いなのでは?
というのは、わたしの勝手な想像だが……


 ヨーロッパ文化発祥の地を夢見てギリシアにいくとガッカリし、イギリスからフランスにくると明るさと開放感を味わい、イタリアに来ると安心感にひたれる。

 スペインの仕事時間は二時まで、それ以降、店は閉まる。いい加減なところと親切心の混在した国だ。

 これは、ヨーロッパだけではなく、アジアの各国にも当てはまることだ。

 仕事時間は、さすがにヨーロッパほど短くなく、アジアの国は、たいてい勤勉(な者は勤勉)だが、気がつけば、靴に牛の糞をぬりつけて靴を磨かせてくれというコドモがいたり、少し気を抜くと貴重品が盗まれる国であると同時に、本当に腹痛で、声も出せずに道に転がっていると、親切に声をかけて病院につれていってくれる――


 これは、わたしの狭い見識の中でいうことだが、
「善意の人だけが住む国もなければ、悪意の人だけが住む国もまたない」
のだ。


 世界各国は多様性に満ちており、だからこそ面白く、訪れる価値がある。


 2005年にパリで開かれたユネスコ総会で、「文化の多様性に関する国際条約」が採択された時、アメリカがこれに反対した。

 アメリカ主導の「グローバリゼーション」、つまりアメリカの消費文化を押しつけ、多数決主義を押しつけ、英語を押しつけて、世界の主導権を維持(というか、一度でも取ったことがあるかは疑問)しようとしたのだ。

 しかし、結果は、イスラエルのみ賛同、というわかりやすい結果になった。



 どうでしょう。

 途中、かなりわたしの意見も入ってしまいましたが、みなさんも、かつて行かれた国について思い出されて、なるほどと思われたことも多かったのではないでしょうか。

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