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2012年6月26日 (火)

栄枯盛衰世のならひ

 NOKIAが、アブナイことになっていますね。

 皆さん、おそらくご存じのあの携帯電話の「ノキア」です。

 14年にわたり、世界規模で「売り上げ一位」を誇っていましたが、Samsung社に一位の座を奪われただけでなく、その経営すら危うくなっているのです。

 決して、NOKIAの初動は遅くありませんでした。

 2002年に、最初の『Symbian S60』搭載スマートフォンを送りだし、その後5年は、無事に業界をリードしていたのです。

 しかし、安易な表現で申し訳ありませんが、NOKIAの不幸は『天才』がいなかったことです。

 秀才は数多くいたのでしょうが、天才が。

 2007年、ジョブズが、いやApple社が「iphone」を発売して、「スマート・フォンの定義を変えた」ために、iphone以外のすべてのスマート・フォンは「時代遅れ」で「スジの違った」多機能電話に成り下がってしまったのです。

 かたや、Samsungは、ただちに「iphone」を参考にスマート・フォンを開発し、市場に参入、五年後にトップの座についたのです。

「市場でリーダー的地位にあるときは、変化にすばやく対応することが、より難しくなる」のですね。

 日本では、シャープやソニーが液晶テレビで同様の失敗をおかしました。

 Samsungのすごい点は、Android端末だけでなく、Windows端末にも対応し、さらに、独自プラットフォームのBadaまで開発したことです。

 単に、自信がなかったから安全策をとった、といえばそれまでですが、自分の才能に完全な自信がなければ、セカンドプラン、サードプランをとるのは当たり前です。

 多くの作家が、勤め人をしながら作品を応募してデビューするのと同じですね。

 NOKIAのもうひとつの失策は、低価格への対応を怠ったことです。

 日本人なら、性能面よりも、価格面で、日本の液晶テレビが韓国勢に遅れをとったことをご存じでしょう。

 同様のことは、携帯電話業界でも起こっていたのです。

 しかし、歎くことはありません。

 タイトル通り、栄枯盛衰は世のならい、トップからすべり落ちた時こそ、次のステージへ向けての用意の時間です。

 人も企業も国も、うまくいっている時は、その本当の真価がわかりません。

 しくじって、滑り落ちて、誇りが折れてしまった時に、真価がわかるものです。

 いや、本心をいうと、自分が打撃に弱いという自覚があるなら、なんとか折れるような事態をさけて生きていくという選択をとること自体が、その人の真価であり、ベストな人生であり、生き方かもしれない、という一抹の考えはありますが……

 話はかわって――

 松下、いやパナソニックが、創始者、松下幸之助が、初期の頃に販売した「二股」ソケットが「人」の形に似ていることから、

「最初からヒトだった」

というキャッチフレーズを使っていたことがあります。

 いかにも創業社一族にゴマをする感じのする、ノートパソコン「ヒト」の発売も恥ずかしかったなぁ。

 あ、でも、ソニーも、コドモだったころの松田聖子を広告塔に使ったMSX!パソコン「ヒットビット」(「人々のヒットビット」という恥ずかしいキャッチフレーズだったなぁ)を出していました、これはどういうことなのか……

 ともあれ、わたしは、創業者の志(ココロザシ)は、その初期から「カタチ」にあらわれる、といいたかったのです。

 さて、いま、ヨーロッパの信用不安では、ギリシア同様、スペインにも火が付きかけています。

 その大きな理由が、スペインの銀行大手、Bankiaがアブナくなっているからです。
 (バンキア親会社のBFAは、2011年に33億ユーロの赤字)

 なにせ、政府に、190億ユーロもの救済資金を求めているらしいですから。

 不謹慎ながら、はじめにそのニュースを聞き、映像を見たときに、ああ、なるほど、と思ってしまいました。

 だって、

380

 最初から、傾いているじゃないですか。

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