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2012年5月25日 (金)

レザレクション再び ~愛用リグ復活~

 以前、このブログで、コンピュータのレザレクション(復活)についての顛末を書きました。

 キーボードの上に珈琲をこぼして動かなくなったノートパソコンが、真水で洗って乾燥したら復活したという話です。
 そして、今日、もうひとつの復活劇が音楽工房内で、厳(おごそ)かに為(な)されたのでした。
 という書き方ではよく分からないと思うので、もう少し時系列に沿って書くことにします。
 137億年前に、ビッグバンが……って、どこまで遡(さかのぼ)るんや!と、自分で突っ込んでおいて、ことの始まりは十数年前のこと、当時のわたしは、夏は登山、冬はスキー、週末ごとに吉野の山奥にまでキャンプに出かける日々を過ごしていました。
 たしかに、携帯電話は普及しかかっていました。
 しかし、今でもそうですが、山深いキャンプ地までは電波は届かず、基地局に関係なくスタンドアロン(単独)で無線通話のできるトランシーバーが必要だったので、購入を決めました。
 無線従事者免許は学生時代に取得していたので、大阪日本橋の無線ショップで、ハンディ無線機(その方の趣味の人はリグと呼びますね)を数台買い、局免許を申し込みました。
 当時から、特定省電力の免許不要リグはありましたが、mw(ミリワット)程度の出力しかない無線機では、イザという時に役に立つように思えなかったので、アマチュア無線用のFM機5~10ワットのものにしたのです。

イメージ 1

 当時も今も無線機は高価で、そのクラスのものでデュアルバンド(144MHzと430MHz)機5万円程度、シングルバンド(144MHz)機で2万円あまり、もろもろで十万円ほどかかったと思います。
 その後は免許の登録も済み、アウトドアで運用を楽しんでいたのですが、ある日、いつものように無線機を入れてある段ボール箱を取り出したところ、信じられない光景が眼に飛び込んできました。
 無線機とその周辺機器が、びっしょりと濡れていたのです。
 しかも、あたりには刺すような異臭が……
 それは……あきらかに猫がそそうした時の臭いです。
 そう、うちの猫の一匹が、どういう恨みがあるのか、わざわざ物置の扉が開いているスキに中に忍び込んで、事もあろうに電子部品(もちろん、当時は防水製品なんて
ありません)に、オシッコをかけてしまったのですね。
 目の前が真っ暗になりながらも一応、水で洗い、乾燥させてから電源を入れてみましたが、ピクリともしません。
 三台とも……
 仕方がないので、漫画家の東海林さだお氏がロシア製の腕時計をツーハンで買って、届いたのを見ると、まるでズボンのベルトというか、ボクシングのチャンピオンベルのように巨大なものだったのにショックを受けて、よろめきながら押し入れの奥深くにそれをしまった時のように、わたしもよろめきながら、無線機の入った段ボールをもって、倉庫の奥不覚に入り込み、見えないところにそれを放置したのでした。
 捨ててしまうには、あまりにもショックが大きかったのです。
 さて、
 時は移って本日のこと、倉庫で捜し物をしていると、その時の段ボールが出てきました。
 もう、長く時も過ぎているので、さすがに箱を見てもショックは受けません。
 中をみると、昔のままのリグの姿が。
 未練もここまで、さあ捨てようと思ってはみたものの、思いついて、手持ちの安定化電源をつないでスイッチをひねったところ……OH MY GOD!あんびりーばぶる。
 なんと何事もなかったかのように、起動したではありませんか。
 しかも三台とも!
 先日も、本屋で、イケナイ知識を得ようと、ざっとラジオライフを立ち読みしたついでに、広告ページに載っているデュアルバンダー無線機の価格47000円ナリを見て、やっぱり災害に備えているかなぁ、と考えていたところだけに、歓びもひとしおです。
 書庫の隅っこを探すと、ファイルの中に、無線機のマニュアルもしっかりとしまわれていて、これで完全復活です。
 バッテリーは、写真にも写っている付属の乾電池フォルダーにニッカドをいれて使うか、昔のようにカーバッテリー(鉛蓄電池・シールド電池)をコードでつないで使うか、あるいは適当に高出力なバッテリーをみつけてそれを使うか、まだ迷っているところですが、少しぐらい古くなっても、このあたりの(何でも使える)汎用性は、さすがにかつては「趣味の王様」といわれた『ハム』(←死語)だけのことはあります。
 今後は、以前と違って簡単になったといわれている、局免許のネット申請を行って、正式な運用をしようと思いますが……
 驚いたことは、144Mhz帯をしばらくワッチ(周波数を変えながら聴くこと)しても、人の声がほとんど聞こえなくなっていることです。
 かつては、どの周波数を使っても、かならず誰かが使っていたのに。
 今は人の声がしない。
 それほど多くの人が、アマ無線から、無料通話のついた携帯電話へと流れてしまっているのでしょうね。
 トラッカー御用達のCB無線はどうかわかりませんが、かつてはアマチュアのFMバンド帯にも、トラック野郎たちの声があふれていたことを思うと、推して知るべきなのかもしれません。
 さきに、わたしが書いた、災害時のために、なんてことも、阪神淡路大震災の時はアマ無線が有効だったとも聞きましたが、東北地震ではツイッターなどのSNSのほうが役にたったようですし、ますますスタンドアロンの無線機などは無用の長物となりそうです。
 まあ、北や南や中央アルプスの山中では、まだ活躍の場がありそうなので、少しは希望が持てますが。
 というわけで、本日、発動した無線レザレクション(復活劇)、意味があるのか無いのかは、今年の夏の、リグ使用具合にかかっているといっても過言ではありません。
 しかし、一応、真水で洗ったものの、ずっと使用不可だったものが、十年放置するだけで、動くようになるとは……猫のオシッコって完全揮発するものなの?

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