俺たちの人生は世界に影響なんてない ~TIGER&BUNNY OP2 ミッシングリンク
昨年、深夜枠にも関わらず、スマッシュヒットを飛ばしたアニメがあります。
その名も、「花咲くいろは」じゃなくて……
「TIGER&BUNNY」です。
このヒットは、実際の企業とのタイアップであったり(ヒーロー達のコスチュームに、実際の企業名である『牛角』や『ペプシ』『ソフトバンク』などがプリントされている)、常にヒーローモノを作り続けている桂正和のキャラクター・デザインによるものが大きかったでしょう。
その後、舞台化、映画化とこの作品の世界は広がり続けています。
もう放送終了後から時間も経ちますし、そろそろ記録しておかねばと思って、ここに書いておくことにしました。
わたしも、友人から「ひょっとしたら、お前の好きな分野に近いかもしれない」という、控えめ過ぎるリコメンドを受けたのですが、回の浅い時期にちょっと観て、そのあまりにバタ臭い内容とデザインに拒絶反応を引き起こして、それ以降、録画はするものの観なくなってしまいました。
しかし、最終回近くなって、もう一度観て、なんだか、なぜかわからないけれど、泣けてしかたがなくなってしまったのです。
訳がわかりませんでした。だって、ストーリーは、相も変わらずのバタ臭い未来都市を舞台に、いかにも桂正和が好きそうな、「ゼットマン」的スーパー・スーツ着用型のヒーローが暴れるステレオタイプのストーリーのままだったのに……
その原因をしばらく考えてみて……わかりました。
後半になって、変更されたオープニング・テーマの画と曲と歌詞に胸を射抜かれてしまったのですね。
その曲は「ミッシングリンク」
この詞が、痛い。
人生も後半にさしかかった人間が聞くと、若者とは違う、イタサが胸に突き刺さって涙がでてくる。
まるで、ARBの「Do it Boy!」の歌詞のように。
桂正和のメジャー・デビュー「ウイングマン」のギミックである、書けばなにもかもが実現する『ドリムノート』を思わせる、自分の夢を書きつづるノートを主題に歌われた歌詞は、若者が聴くと「未来を奪われた怒り」を感じるのでしょうが、T&Bの鏑木・T・虎徹のように、盛りを過ぎたオトコが聞くと、また違う感慨と痛みを感じてしまうのです。
いま気づきましたが、タイガーは鏑木虎徹だったんですね。かぶらやに似てる?
最後に、Youtubeで見つけた、フル・バージョンの「ミッシングリンク」を載せておきます。
作詞者、作曲者、編曲者、演奏者、歌詞などの詳細に関しては以下を。
http://www.kasi-time.com/item-55266.html
ついでに、テレビ版のOPも。
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