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2012年2月23日 (木)

アデューはアディオス、さようなら  ~さらば友よ~

 いま、スカパー:シネフィル・イマジカで、「さらば友よ」(1968France)を放映しています。

Img_001

 「冒険者たち」同様、子供の頃、深夜映画で観て、強烈な印象を受けたフランス映画です……って、あれ、英語をしゃべってますね。

 タイトルも「ADIEU L'AMI」じゃなくて、「FARAEWLL FRIEND」になってる。

 ああそうか、たまにある、フランス映画の英語吹き替え版、なのだな。

 声を聴くと確かに本人の声ですね。

 ブロンソンはフランス語が話せるし、アラン・ドロンも英語が話せるから問題ないのでしょう。

 これまでに何度か観たものは、すべてフランス語だったので、ちょっと違和感がありますが、言葉が分かるのはいい。

 子供の頃は、なんだか分からないガイコクゴを話していた二人が、分かる言葉で話すのを観るのは、なんだか不思議ですが、その分、映画のミステリアスな(「さらば友よ」のどこがミステリアスというムキもおありでしょうが)部分がなくなってしまったような、一抹の寂しさがあります。

 「ピアニストを撃て」や「勝手にしやがれ」には、それがあるのですが、って、それはおまえがフランス語をわからないだけジャン!

 あらすじ、その他はここらへんでどうぞ↓。

 記憶では、男臭いだけの「咳してもガイ二人」というカンジの印象があるのですが、前半の、ブロンソンがプロデュースするパペット・ヌードショウ(金髪美人を人形に見立ててストリップ・ティーズさせるやつ)や、医師ドロンが行う健康診断で、女性たちがトップレスっぽくなるシーンなど、結構オンナくさい(って、つかっちゃダメなのかな)映画だったんですね。

 登場する喫茶店などが、70年代を先取りしたような、プラスティック製品多用オレンジ一色センスで、懐かしさに、なぜか切なくなってしまいますが、それより、ドロン演じる医師が、ビルの窓から眺めるフランスの街並みの方が、胸を締め付けます。

 なんでもない、ビルの並ぶ都会の風景なんですが、なぜでしょうか。

 この映画の10年前に撮られた「死刑台のエレベーター(1958)」にも、同様な景色が出てくるのですが、それほど感慨は感じないのです(モノクロ映像だからかも知れませんが)。

 あるいは、60年代フランスの都会の街並みは、70年代日本の先取りでもあるからでしょうか。

 そういえば、「地下室のメロディ(1963)」の冒頭シーン、例の印象的なメロディに乗って、ムショから出所したジャン・ギャバンが歩くパリの街並みは、無機質なビルが闇雲に建設されつつある、まるで大阪万博前後の日本の建設ラッシュのようでありました。

 youtubeで見つけましたが、なんと、着色されてる!
 ちょっと、印象が変わるなぁ。↓

 もうすぐ、映画が終わります。

 いずれにせよ、色調の美しい、印象深い名画であるのは確かです。

 願わくば、「死刑台の~」のように、時代を現代に移した、デキの悪い日本製のレプリカが作られませんように。

 蛇足ながら付け加えると、子供の頃、ラストの、ドロンの叫びの意味がわかりませんでした。

 今や、あれを「スタイリッシュな演出」として、持ち上げるのが当然ということになっているようですが、わたしは、その前の「タバコの火付け」の方が好きなのです。

 ラスト近くのドロンのセリフ、「弾は残っていないんだ!」は、「理由なき反抗」におけるジェームス・ディーンのラストの「弾は抜いたのに!」とオーバーラップしますね。

 どちらも国家権力によって、犯人は射殺されてしまう……

 さあ、映画が終わりました。

 おう、オヤジ、酒とカップとコインで賭をしないか!?

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