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2011年10月16日 (日)

「シャガール」と「かめ女」

一眼レフをデジタルカメラにして以来、カメラを持って街をうろつく機会が増えています。

 そうやって、自分が片手にカメラを持って歩くと、世の女性たち(という表現がもう古い?)の多くが、大きな一眼レフを持って歩いていることに気づきます。

 当たり前のことですが、特に行楽地では、その率は50倍以上にはねあがるようです。

 大手電機量販店、ナンバのヤマダ電機などで、女性用一眼レフコーナーというべきエリアが作られていることには気づいていましたが、これまでは興味もなく、注意してみることもありませんでした。

 しかし、改めてそういった目線でみると、電機店でも、カメラ店でも、書店でも、明らかに女性をターゲットにした販売計画を立てているように思えます。

 個人的に、視覚による刺激については性差があると考えていて(優劣ではありませんよ)、男性の方が、視覚には敏感だと思っていたのですが、それほど単純ではなかったようです。

 むろん、数十年前から多くの女性がカメラマン(ウーマン)となり、カメラに興味を持っていたことは知っていましたが……

 いくつか、このカメラ・ブームの原因を考えてみました。

 あ、一部、ある傾向の女性に対して偏見のある意見も入っていますが、他意はありませんのでご容赦を。

『女性の一眼レフブームの原因』

1.もともと女性は美しいもの、きれいな景色が好きなので、それを自らの手で簡単に作り出せるデジタルカメラを好きになった。

 じっさい、一眼レフの巨大な受光素子でデジタル化した映像は、コンパクト・デジタルカメラで撮ったものとは雲泥の差があります。

 画素のひとつひとつがクリアであるため、少し絞りを絞ってやると、人の目で見るより、はるかに「物体そのもの」と「その周辺」が同時にクリアに見えて、肉眼で見るのと同じ景色であるはずなのに、レンズを通して見る景色が、まったく別世界の美しさを持つのです。

 あるいは、望遠レンズで、絞りを開け気味にしてボケを強調すると、これも肉眼でみるのとはまるで別な世界を切り取ることができる。

 ターゲットにした物体の輪郭をボケの光で縁取ったような。

 まるで、世界を万華鏡の材料にして、美しく飾り立てたようにね。

2. 1の前段階として、携帯電話についたカメラで映像を記録する楽しみを知ってしまった。
 

3. 雑誌などで紹介されるトイカメラの、ポップで色調が強調され、レンズの歪みによるピンボケをオリジナリティあるものとして、可愛く感じ、自分でも撮りたくなった。
 しばらく、トイカメラで遊ぶうち、iphoneなどのスマートフォンで、トイカメラ風にとることのできるアプリケーションを見つけ、ついで、オリンパスペンなどのカメラに搭載されている、トイカメラ・フィルターで、もっと本格的な映像をとりたくなり、一眼レフを持つことになった。

4.広告から察せられるように、メーカーもそれを狙っているフシがあるけれど、生まれてきた我が子の撮影を、時間のない、あるいは芸術的センスの皆無の旦那にまかせたくないと思う女性が増えてきた。

 聴くところによると、運動会などでは、男性より女性の方に、カメラ取りの好位置を巡って熾烈な闘いが繰り広げられるとか……

5. もちろん、カメラがオートフォーカスになり、オートAEで露出も機械が決めてくれるようになったから、という理由も大きいでしょう。

6. さして好きでもないコーヒーに、砂糖とミルクを大量にいれて甘味化して食しつつ、「スターバックスで珈琲を飲みながら、書類やノートを広げて目を通す自分がスキ!」的に、ちょっと無骨な一眼レフを手にして「映像を切り取っている」感のある自分がスキ!な女性が多くなった……

 あ、まずい、こんな書き方をすると、一部女性の反感を買ってしまうじゃぁないか!

 まあ、これはなにも女性に限ったことではなく、

「ふぉっふぉっふぉっ、若い人は男も女もデジイチなどと称して、デジタル一眼レフカメラを持って走り回っているようじゃが、わしらは、その時代をフィルム・カメラ(ギンエンカメラなどと間違っても彼らはいわない)で、はるか昔に過ごしてしまいましたわい。いま、わしたちの興味は、いかに大判あるいは中判カメラでよい映像を撮るかという一点にかかっておるのですじゃ。やっぱりハッセルブラッドは良いのう、まあ、お若い人にはちょっと手に入れるのは無理な値段かもしれんが……ふぉっふぉっ」

とノタマウ老人と、同じベクトルとスカラー量があるように感じますね、などと書くと、さらに敵を増やしてしまうじゃないか。

 えーい、毒喰らわば皿まで!

 追加して言ってしまうと、

 カメラ好きな女性を指して「写ガール」という呼び方がありますね。

 同名の女性向けカメラMOOKなどもでています。まあ、これは順序が逆で、雑誌がでてその呼び名ができたのかもしれません。

235_3

 しかし、この呼び名はちょっと問題があるんじゃないかなぁ。

 だって、シャガールってことは、明らかにマルク・シャガールを意識した呼び名でしょう?

 それでもって、シャガールの代表作品ってこんなのですよ↓

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 つまり、ちょっと変わった抽象画……世の女性たちが、自分を抽象画に例えるというのは考えられないけどなぁ。

 こんなふうに(ピカソだけど)

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 あるいはこんなふうに?(ミロだけど)

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 だから、この際、写ガールはやめて、正統的に「カメラ女子」と呼んだ方がよいのではないでしょうか。

 うん、響きもいい「カメラ女子!」

 略して、かめ女!

 あ、いかん、かめ女は、ちょっとまずいかも。

 かめ女さん(ジョージ秋山作、はぐれ雲より)↓

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 いや、本来は、そういった呼び名すら廃れるほど、カメラを扱う女性が定着するべきなんですよね。

 そして、おそらく、今後、そういった方向に進んでいくでしょう。

 個人的に、しっかりとしたカメラでファインダー越しに被写体を撮る女性の姿は美しいと思うし、大きめの一眼レフを首から提げて、揺れないように、手で押さえながら歩く女性は可愛いと思います。

 すくなくとも、腕を突き出して無粋なシャッター音を響かせながら、携帯電話でなんでも撮りまくるより、はるかに素晴らしいとわたしは思うのです。

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