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2010年2月24日 (水)

単一でない強み トヨタリコールに思う

 先日、PS2本体が手に入ったので、前からやってみろといわれていたゲームを連続でクリアしている間に、あっという間に一週間が経ってしまいました。

 バイオハザード4が、案外面白かったのに驚いています。
 今さらながら、メタルギアソリッド3「スネークイーター」のドラマ性には脱帽しました。

 それはともかく、今回の本題にはいります。

 万古焼きの「炊飯土鍋」を買いました。

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 普段は、圧力鍋に素焼きの内釜をいれて50分加熱した、0分づき玄米を食べているのですが、忙しかったりすると手抜きで白米を食べることがあります。

 数年前に、大枚はたいて買ったガスレンジは、左がエコバーナーで、右がセンサー付き自動炊飯可能なものだったのですが、普段使っているル・クルーゼで、ご飯を炊くと、側についていないと激しく吹きこぼれてしまうのです。

 専用のステンレス製のものが売られているのですが、やたらと値段が高い。

 玄米食にする前は、アウトドア用のコンロ数台を使い回して白飯を炊いていたので、側について、火加減をみたり、蓋を開けたりすること自体は、どうということはないのですが、せっかくの自動ガス炊飯機能がもったいない気がします。

 そこで、安い土鍋製の炊飯釜を買おうと思ったのですが、安いものは、ほとんどが中国製です。

 偏見はないつもりですが、中国製のものには、多少の不安があるので(特に食器関係は)手を出せずにいたのですが、先日、近くのスーパーの閉店セールに出かけた際に、四日市万古焼きの炊飯釜(100%日本製)を見つけけたので買ったのです。

 これで、月に数回の贅沢である白飯日に銀シャリを炊いたところ、もう完璧。

 すばらしくタッテましたよ、米が。

 というわけで、これからが第二の本題です。

 前から、何度か書いていますが、うちには電子レンジがありません。電磁波を出すのは、家で10台近く稼働しているコンピュータだけで十分だと思うからです。

 IH調理器は10年ほど前に興味があって買いましたが、2回ほど使っただけでした。
 一応捨てずに、持っているのは、ライフラインの一つが切れた時の、フェイルセーフ用です。

 オール電化というのは、どうも気に入らない。
「電気が切れたらお手上げ」というのには抵抗があります。

 で、数えてみると、結果として我が家には、

 ガソリンコンロ
 アルコールバーナー
 ケロシン(灯油)コンロ
 カセットガスコンロ
 ガスコンロ、
 IH加熱器
 ついでに書いておくと、小さい薪ストーブとサイフォン・コーヒー用のアルコールランプ、備長炭用折りたたみ台

の、9種類の熱源があることになります。

 たったひとつのエネルギーに頼っていない、という点で安心感がある。

 「ウチは電気!、これだけ」というのは、響きは良いのですが危険です(むかし「これだけ手帳」なんてのもありました)。

 生き物も同様。

 ある生き物が「種として長生き」していくために必要なものは「多様性」です。

 多くの生き物が性別を持ち、遺伝子を混ぜ合わせつつ、子孫を残す。

 あるいは、一個の生命が延々と生き続けるのではなく、限られた寿命を生きつつ、数年~数十年スパンで個体が死ぬことで知識をリセットし、子孫に「遺伝情報のみ」を託すのも、多様性を維持するために行っていることです(文字が発明されてからは、知識も残されるようになりましたが……)。

 なぜ、それほどまでに、つまり、ある程度智恵のある、どんな生き物でも持つであろう、「生きている限りはずっと生き続けたい」という欲望を断ち切ってまで、多様性を持ちたがるのか?

 それは、1個の生命としてではなく、「種として」より長く生き残りたいからです。

 もし、たった一つの遺伝子「生命の設計図」で、全ての犬が作られていたなら、たった一回のウイルス感染で、その種が全滅することがある。

 何の話をしていると思いますか?

 じつは、近頃問題になっている、トヨタ自動車のリコール問題の話なんです。

 CNNなどを見ていると、今、アメリカを席捲しているのは、アフガン問題でも国民皆保険問題でも、ましてや日本の基地問題ではなく、トヨタのリコール問題です。

 GMやフォードといった(アメリカの)国産会社を後押ししたいという、地元選出議員の思惑もあるでしょうが、マスコミを含めたトヨタバッシングはすさまじいものがあります。実際、トヨタの対応もあまり良くなかった。

 しかし、いま、わたしが問題にしたいのは、トヨタが、外観と値段はそれぞれに違っても、コストダウンを求めるあまり、ほとんどの車に共通部品を使っていたということです。

 そんな事をすれば、ひとつの部品に欠陥が生じれば、ほとんどの車にリコールが発生してしまうということぐらい、見当がつくだろうに。

 それは心配ない。間違いのない「精度の高い製品をつくれば良いのだ」という理想論は、外国工場による外国部品の多用では、望むべくもないことです(たとえ、それが貿易摩擦を減らすためだったとしても)。

「多様性を犠牲にしてコスト削減をはかる」、大トヨタのオエライ人々をして、そういった間違いをおかさせたのは、市場競争の急激な国際化に慌てすぎ、低価格競争に走りすぎたからでしょう。

 そして、大切な信用を失った。

 信用は金では買えないのに。

 まあ、考えてみれば、トヨタという会社自体、そういった間違いを、するべくして発展してきた会社のような気がします。

 個人的にトヨタは好きではないので、トヨタ車を一度も所有したことはありませんが、だいたい在庫を持ないという、倉庫業を圧迫し下請けを泣かせる「トヨタシステム」を考え出した時点で、行き着く先は見えていました。

 あげく、部品の多様性を犠牲にして、低コスト化に走り、結果、大リコールというのはいただけませんね。

 ボンボン社長っぽい、豊田氏の対応の遅さもイタかった。

 持ち主も、自分の高級車と大衆車が「同じ部品」を使っていたなんて知らなかったのでしょうね。

 ともかく、人件費の安いアジア諸国の製品と価格競争するより、より良い製品をつくることで、一刻も早く信用の回復をはかることが、トヨタに課せられた急務でしょう。

 まずは、直近の、トヨタ社長の公聴会発言が、その第一歩となるのでしょうが、大丈夫かなぁ。カレ、失言はしないだろうなぁ。

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コメント

■トヨタ・章男社長、感極まって男泣き―政府与党の対策は?
こんにちは。トヨタリコール問題、何か大きな問題になりそうですね。早く終息してくれればと思います。この問題の背景には今日の日米関係の悪化があると思います。日米関係が通常どおりならここまで問題は大きくならなかったと思います。豊田章夫社長の誤算は、日米関係が悪化している時のリコール問題を、通常のときの対策ですまそうとした事だと思います。これに関して民主党政権は、自分たちは全く関係がないかのように静観しています。長い間野党だったので、政権与党として何をすべきかに気づかないのだと思います。困ったものです。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2010年2月26日 (金) 10時16分

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