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2010年1月 5日 (火)

迷彩服を脱いだ英雄たち: GIジョー

 「GIジョー」を観ました。

 子供の頃から、GIジョーといえば、軍服あるいは迷彩服を来た兵士、のイメージがあるのですが、今回のGIジョーは、最新鋭のハイテク装備を身にまとったスペシャリスト集団という設定です。

 最近観た「アクションバリバリ」の映画の中では、すっきりと観やすい映画だったと思います。

 アクションは激しいながら、固定カメラによるどっしりとした映像?が、観る側に無用のストレスを与えないのが良いですね。

 近頃は、技術の進歩によって手持ちカメラ撮影ができるようになったため、躍動感を出せると錯覚した撮影監督がカメラを振り回す映像が多くて不愉快ですが、この映画はそんなことはありません。

 オリジナルであるGIジョーの「フィギュアに体型が似た」役者を集めてキャスティングしたといわれているだけあって、知った顔は多くありませんが、スタイルは抜群です。

 GIジョーの関節可動フィギュアの体型って、日本の文楽人形に似たプロポーションですからね。10頭身くらい。

 最近のアクションものに必ず出てくる、ガサツで乱暴な「過度に男性化した女性」も、この映画には出てきません。

 わずかに敵役の女性がそれっぽいですが、まあ、あれはナノテク・ロボットによる洗脳なんだ、ということで納得できます。

 ご覧になっていない方のために、簡単に説明すると、今回のGIジョーは、「ナノテクロボット」が重要な役割を果たしています。

 鉄を分解する「緑の霧」のようなナノ・サイズ(十億分の一[m])の極小ロボットが主要な武器ですし、違うタイプのナノ・ロボットを体に注入されて体の復元力を強化され、意識を支配された兵士が敵役。

 緑の霧のような、鉄分解ナノロボットは、超駄作リメイク版(つまりキアヌ・リーブス版)「地球が静止する日」でも使われていましたね。まあ、あんな感じです。

 対するGIジョーは、予告映像でも流れているように、油圧とモーターによる強化外骨格加速服は着用するものの、中身は生身、つまり天然モノの人間です。

 身体能力にすぐれたメンバーの中にあっても、子供の頃、師匠を兄弟弟子のイ・ビョンホンに殺された武道の達人スネーク・アイズが特にスゴイ(写真右端)。

 師匠の死を機に沈黙の誓いを立てた彼は、ひと言も話さず、シリコンのマスク付き全身黒スーツを身にまとって、生身でスーパーアクションを楽々とこなしていきます。

 エンディングは、明らかに続編を意図して作られているので、まだまだ続きを楽しめそうです。

 いや、楽しめるんでしょうね。

 かつて、わたしが個人的に好きで、米アマゾンで英語版DVDまで買った「ロスト・イン・スペース」は、明らかに続編意識バリバリのエンディングだったのに、人気低迷で打ち切られてしまい、未だ、ロビンソン・ファミリーは「宇宙で迷子」のままですから――

 もっとも、オリジナル・テレビ放映番「宇宙家族ロビンソン」も、最後は人気低迷で、打ち切られ、地球には未帰還ですから、「Lost in Space」という番組は、タイトル通り、地球に戻ることのできないように運命づけられているのかもしれません。

 GIジョーに関しては、もともと「戦地に赴いて再び戻らず」――という設定ではなかったので、おそらく続編を観ることはできるでしょう。

 ただ、こういった「無名(に近い)の役者を使った」映画は、往々にして続編で「ちょっと人気のでた役者」の何人かがギャラでもめてキャスト変更されるのが常なので、続編で、イメージのかけ離れた役者に変わらないことを祈っています。

 どうせ変わるなら、マスクを被っているスネークアイズ、敵ボス・コマンダー、子ボス・デストロの誰かに変わってほしいな。


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