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2010年1月24日 (日)

「新世界より」ならぬ「新年より」 -3Dは危ない カモ-

034

 もう随分前に、噂の「アバター(3D液晶シャッター版)」を観に行ってきたのですが、それについて書く前に、近頃では、映画界や家電業界のみならず放送業界の救世主として、もてはやされている3D映像についての気になる点を書くことにします。

 以下は、今年の年賀状に印刷した文面です。

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 映画「バックトゥザフューチャー」で、悪役ビフの腰巾着のひとりが、片方が青色で、もう一方が赤色のチープな紙製サングラスをかけていました。

 飛び出す映画(立体映画)用のサングラスです。

 50年代半ばのアメリカでは、一時期かなりな数の3D映画が作られたため、その頃を知る人々にとって、あのサングラスを目にするだけで当時が連想されるうまい演出です。

 その後、定期的にブームを繰り返しつつ、例の目を寄せたり離したりする「立体画像」本を経て、昨年秋あたりから本格的に3D映画ブームが始まりました。

 ご存じのように、今回の「立体映画」は赤と青が混ざったような妙な画像ではありません。

 3D映画は、右目と左目の「視差」(目の寄りぐあい)を利用して立体に錯覚させるため、かつては、二重写しにダブった映像を青セロハンと赤セロハンで左右に「仕分け」して観ていたものを、今では無色の偏光フィルターや液晶シャッターを使うように進化を遂げました。

 しかし、わたしは、闇雲な映像の3D化には不安があります。

 ヒトの脳は、数万年以上にわたって、立体感を「視差」と「水晶体のピント調節感」の二つで判断してきたのですが、3D映画は、その原理から「視差」のみによって立体感を感じさせるからです。

 だから、遠くに見えるのにピントは近くに合っている、ということがあり得る。

 そういった「不自然」な立体感覚は、ヒトの脳に多大なストレスを与えるような気がしてなりません。

 「地デジ」によるテレビのデジタル放送も本格化して、今後は映画だけでなく、ゲーム機や家庭用テレビでも「立体化」は進むと思いますが、それまでに、現在の「中途半端な」3Dシステムが体に与える悪影響を調べなければなりません。

 その意味で、いま喜んで「アバター」等、3D映画を観に行っている我々は、壮大な「社会実験」に参加しているわけなのです。

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 以上が、2010年の年賀はがきに、びっしりと書き込まれた文章です。

 しかし、あらためて考えると、こんな長文を年始から読まされるわたしの知人たちも良い迷惑ですねぇ。

 皆が浮かれているかに見える「3D映像」にも、上のような心配事がある、という点を心にとめておいていただいて、次回、アバターについて書こうと思います。

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