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2009年12月12日 (土)

ガン予防は食べ物から2: 血液型によって体に効くヨーグルトは違う

 近年、乳酸菌が、ガンの発生を防ぐことが明らかになってきました。

 つまり、腸内に乳酸菌の多い人は、ガンの発生を抑制する力が強いのです。

 さらに、経験的に乳酸菌がヒトによって合う合わないがあることも知られるようになりました。

 具体的にいえば、体質に合う乳酸菌を飲んでいると体の調子が非常によくなるのですが、合わない場合は、それほど効果が期待できないのです。

 最近になって、それがなぜなのかわかってきました。

 東北大学農学部の斉藤 忠夫教授が「血液型乳酸菌」という考えを発表されたからです。

 一般に、血液型というと、ABO式の血液型をいいますがが、それを特徴づける「血液型物質」は、いわゆる血液(赤血球の表面)だけでなく体中に存在します。

 たとえば、血液型がA型なら、赤血球にはもちろんA型の血液物質がありますが、同時に、体中の細胞のどこにでも血液型物質は存在する。

 特に、血液型物質の多いのが、腸内の粘膜中のムチン(粘液主成分:粘素)です。

 斉藤教授は、乳酸菌も種類によって、AB0の型があることを発見しました。

 そして、同種の「血液型」同士であれば親和性が高いことも。

 つまり、A型の乳酸菌はA型のムチンに容易に付き、B型ならB型のムチンに取り着いて、長く腸内にとどまることができるのです。

 また、同様の考えから、乳酸菌が体に害をなす細菌を排除する理屈も分かってきます。
 胃潰瘍の原因といわれているピロリ菌や、潰瘍性大腸炎を起こすバリウム菌などは、体内の血液型物質に着いて体に害をなすのですが、自分にあう乳酸菌をよく採っていると、バリウム菌より先に、乳酸菌が血液型物質に着いて、菌が弾かれ、体から排出されてしまうのです。

 われわれは、それぞれ大雑把にいってABOの血液型に分類されます(実際にはもっと細かい分類がありますが)。

 また、以前、血液型の項で書いたように、梅毒などの病原菌にも血液型があり、同型のものが親和性が高いのです。

 つまり、自分の血液型を、受けたくない病毒菌とは違う血液型にすれば、その病気にはなりにくいというわけですが、われわれ人類は、そうたびたび血液型を変えるわけにもいきません(白血病の治療などで血液型が変わることはあります)。

 そこで、自らの血液型に合わせた乳酸菌を摂取する、つまりよく食べるようにします。

 すると、乳酸菌が長く腸内にとどまって、悪い菌が、腸内の血液型物質に付着することを抑え、病気になりにくくなるのです。

 同時に、乳酸菌が腸内にとどまることで免疫自体も向上(TH1細胞が活性化)します。
 我々は、乳酸菌を善玉菌、ピロリ菌や大腸菌などを悪玉菌として分類していますが、当然、細菌自体にはそのような自覚はなく、ただイキモノとして生き続けたいと願って行動しているだけです。

 たとえば、上で書いたピロリ菌は、ずっと昔から胃の中に存在している菌です。

 それらは、胃の中の粘液(ムチン)内の血液型物質に付着して子孫をふやし、自己の存続を図っています。
 A型が主流の日本人の胃に存在するピロリ菌はA型が多く、O型が主流の中南米の人の胃のピロリ菌は、O型が多い。

 乳酸菌も、同様に、生き残るために腸内で自分に合った血液型物質を探して、それに付着しようとする。

 善玉菌も悪玉菌も、皆、自分に合った血液型物質に付着しようとするのです。

 だから、体にとって良い物質を先に付着させれば、病気から身を守ることができるのですね。

 最近、発表された斉藤教授の研究結果を知る以前、藤田教授は、被験者に、植物性の乳酸菌と動物性の乳酸菌を与え、免疫に与える影響を調べたことがあります。

 結果は、あまりはっきりとした傾向が示されず失敗だったそうですが、その時、少なくとも分かったのは、モンゴルなどの遊牧民は、動物性乳酸菌に良く反応し、日本人などの農耕民族は、植物性乳酸菌に比較的良く反応したということでした。

 はっきりした傾向を示さなかった一番の原因は、当時はまだ、血液型により乳酸菌の相性というものを、考慮していなかったからだろう、と藤田教授は推測しています。

 今、日本人の腸は弱っています。それに伴って免疫力も下がってきています。

 だからこそ、野菜と乳酸菌で腸を強くしなければなりません。

 腸は、第2の脳とさえ呼ばれています。
 脳を持たない生物は、腸が脳の代わりをして、腸の内部に神経細胞が発達しています。

 さらに腸の内部には、70パーセント以上の免疫細胞も存在するのですから。

 文明社会はストレス社会です。

 人類は、智恵を得て快適で安全な文明社会を作り上げましたが、同時に、他の動物では考えられないほど多くのストレスを抱えるようになりました。

 ストレスは、内臓、特に胃や腸の消化器官を直撃します。

 ゆえに我々は穏やかな精神状態を保って、過度なストレスのない生活を心がけるべきでしょうが、現実的にはそううまくもいかないでしょう。

 なれば、我々のとる方法はひとつ、野菜を採り、腸内細菌を殺す「添加物」「保存料」のなるべく少ない食材を食べ、自分にあった乳酸菌を知り、それを食べ続けて腸を強化すること。

 なかなか難しそうではありますが……

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