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2009年11月21日 (土)

お金返しバスターズってホント? 〜イングロリアス バスターズ〜

 20日から、クエンティン・タランティーノ監督の映画「イングロリアス バスターズ」が公開されています。

 これは「知る人ぞ知る」というか「知らない人がほとんど」のB級イタリア映画、「地獄のバスターズ(78年)」(原題:BASTARDI SENZA GLORIA 英題:The Inglorious Basters)のリメイク……のようですが、内容はまったく違うものに変えられているそうですね。




 さすがに、若き日にレンタルビデオの店員として、日本の映画を始めB級映画を観まくっていたという逸話を持つタランティーノだけあって、リメイクに取り上げる作品もツブがそろっています。

 チョイスする作品がシブい。

 オリジナルの内容をざっと言ってしまうと、第二次大戦下、逮捕されたナラズモノたちが、軍法会議を受けるために移送中、ドイツ軍の攻撃を受け逃走、スイスに向けて逃避行を続けるうちに、間違えてドイツ兵に化けて任務遂行中の米軍特殊部隊を皆殺しにしてしまい、結果的に、その特殊部隊になりすまして、V2ロケットを搭載した列車の強奪作戦をやらされるはめになる、あー長い、考えてみると結構フクザツな話ですね。

 要するに、愛国心もクソもないナラズモノたちが、偶然「なってしまった役わり」に殉じて死んでいくという、まあ、世界のクロサワ「影武者」タイプのストーリーです。

 音楽はチープだし、戦闘もザンコク趣味テイストであるものの(だからタランティーノが喰いついた?)、ナラズモノたちが徐々に使命感に目覚めて次々と死んでいくのは、戦闘モノのお約束ではあるものの、ある種感動的です。

 ストーリー的にも、多少ご都合主義的(ラスト近く)ではあるものの、破綻せずきれいにまとまっているので、これを、タランティーノが、どのように作り替えているのか楽しみでもあります(ナチを100人殺せ、ですか。歴史も史実とは変えられているそうですね)。

 さて、ここからが、この項の本題です。

 映画が、娯楽の中心の座から滑り落ちて以来、公開時に、客寄せのために様々な催しが行われるようになりました。

 前売り券にLEDライトを付ける(「リディック・アイ」を求めて走り回ったのはわたしです)だの、主演格の俳優が舞台挨拶したりする、アレですね。

 この映画では、「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」と称して、料金全額返金キャンペーンを行っています(11月20日〜23日限定)


 そんなことして大丈夫なの?と思って、返金条件を調べてみました。

注意点
1.対象期間中、お一人様一回、有料入場者のご本人にかぎります。
2.ご返金日金額は、半券に記載されております金額分の返金となります。
3.ご招待券でご入場の方は対象外とさせていただきます。
4.原則として、本編開始後、約60分までをご覧頂き、その時点で途中退出された方に限ります。(本作は第5章立てて構成されており、第3章終了時が約60分となります)
5.ご返金の際はチケットの半券をご持参の上、退出されましたらすぐにお近くの劇場係員にお申しつけください。
6.今後の参考とさせていただきますので、アンケートのご協力をお願いいたします。(その際、個人情報を合わせてお聞きする場合がございます)
7.劇場によって本キャンペーンを実施していない場合がございますので、予めご確認の上、ご入場ください。


 調べる前に、上記の4.は必ず入っていると思っていました。

 全部観たあとで、面白くないといって料金を返してもらい、さらに友達やブログなどで内容を暴露されたらたまったものではありませんし、何より「面白くないなら最後まで観んなよ」と興行側が思うのは納得できます。

 ただ、6.「個人情報をお聞きする場合がある」については、「場合がある」のではなくて、絶対記録しておくだろうから、個人的には抵抗がありますね。


 なんて書いていますが、どうせ観に行ったら、オモシロクなくても「毒喰らや皿まで」最後まで観てしまうでしょうから、わたし自身、このキャンペーンは、事実上関係ないのです。

 ですから、どなたか、このキャンペーンを使われた方がおられたら、映画館側の態度がどのようなものであったかをお知らせ願いたい。

 まあ、週末に、2GbyteSDメモリ20個限定380円で客集めをして他の商品を買わせる量販電気店と同じ考えでしょうから、映画館の担当者も気にしないのかもしれませんが。


 いや、そのわりに、公式サイトの返金キャンペーン規約画面で、タランティーノのフラッシュ・アニメがうろうろと歩きまわって、あからさまに文章を読みにくくしているのはナゼなのだろう?


 できるなら、キャンペーン終了後、どのくらい返金希望者がいたのか、東宝東和に公開してほしいですが……無理だろうな。



 ああ、あと蛇足ですが、この注意書きを書いた担当者って日本人ですよね?
 だとすると、なんだかなぁ。
 どうやら、彼(彼女)は、テイネイに書くということは、つけられる単語に「ご」をつけることだと思いこんでいるような気がします。

 短い割に、かように多量の「ご」がついている文章を読んだのは久しぶりでした。

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