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2009年10月22日 (木)

死を遠ざけろ 〜銀魂のフラグ〜

 週間少年ジャンプ連載の「銀魂」は比較的好きな作品です。

 往年の「焼きたてじゃパン」を彷彿させる無理目のギャグが良いですね。

 このところ、どんどん掲載ページが後ろに下がっているのが気にかかります。

 ご存じのように、ジャンプは連載寿命が掲載ページに連動していますから(当然、前の方が安泰です)。

 下ネタに走ることも多いため、他のジャンプ連載の時代モノ(ともいえない?)ナルトやBLEACHのような女性ファンが少ないのが原因でしょうか。

 以前、ある事情で出かけたコミケで、おそらく女性ファン作家によって書かれた主要キャラクタ女性化パロディ・コミック(つまり、妙にナヨナヨしたイルカ先生とカカシがハダカでもつれ合うようなコミック[トホホ])を大量に目にしましたが、案内板に必ず書かれていたのは「ジャンプ系パロディ(銀魂除く)」でした。

 美しいものを好む女性たちにはウケなかったのですね、下ネタ銀魂は……

 その気持ち、わからんでもないのですが、まあ、わたしは男ですから好きなんです、銀魂。

 「モン(キー)ハンシリーズ編」のように、時に、ついていけなくなる時がありますが。


 その銀魂の、少し前の作品に「死亡フラグ」という概念が出てきます。

 これはドラマを作る者にとっては、かなり意識しなければならない上に、取り扱いが難しいモノでもあります。


 その回を読んでおられない人のために、ひと通り説明しておくと、

 銀魂の作者は、ある登場人物が、これまでと違った態度を取り始めると、そいつに「もうすぐ死にますよフラグ(プログラムでいうフラグです)」が立つというんですね。

 これまで冷酷だった奴が突然優しくなったり、敵対していた奴が仲間になったり、ある脇役が、ずっとあこがれていた女性に想いが通じたり……

 読者が良かったなあ、と思った途端、その当事者が死んでしまう、アレです。

 つまり、そんな「なんだイイ奴ジャンこいつ」「よかったねタカシくん」感を読者に与えた時点で、そのキャラクタには死亡フラグが立つというのですね。

 これは、いわゆる劇的:ドラマティックさを盛り上げるためには効果的ではありますが、露骨過ぎると、あざとさが目立って逆効果になってしまう決め技です。
 

 「銀魂」は、そういったステロタイプな手法を逆手に取って、次々と、登場人物を死亡フラグが立つような状況に追いやり、それを自覚する彼らを慌てさせて笑わせます。

 好きだった女性から告白されて喜ぶよりも「そんなことをしたら、死亡フラグが立つだろ!」と怒らせたりね。


 なぜ、ここで、こんな話を明け方4時過ぎに書いているかというと、ふと、自分が普段話している言葉や書いている文章にも、そういったフラグが内包されているんじゃないかと心配になったからです。

 何というか、死を暗示するような言動が。

 突然物わかりが良くなったり、人に優しくなったり、何か良いことをしたり、つまり、らしくないイイ奴化を。


 長生きするためには、そういった、良いヤツにならず、嫌なヤツでいた方が良いのかも知れません。


 文句をいい、ワガママを垂れ、嫌みを連発し、人から嫌われるフラグを立てまくる。


 どうですか、皆さんも、長生きのために「逆死亡フラグ」をたてませんか?


 分かりやすくするために名前をつけましょう。


 そうですね。


 名付けて……「お達者フラグ」


 すみません、このダジャレギャグを、先に思いついて今までの話を長々と書いてしまいました(もはや元ネタが分からず、何がオモシロイのか分からない人が多いかも知れませんが)。

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