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2009年9月18日 (金)

未来みたいな過去のはなし ウルヴァリンX-MEN ZERO



「ウルヴァリン X-MEN ZERO」を観ました。

 ZEROと銘打たれていることからわかるように、過去に三作作られたX-MENシリーズの成立以前の話、主人公ウルヴァリンが全身の骨格に超合金を注入されて無敵になる映画です。

 同時に、彼が何年生まれで、どういった経歴の持ち主かも、駆け足ながら説明されます。

 観終わって感じるのは、さすがにアクションは超弩級だということです。



 蛇足ながら、超弩級(ちょうドきゅう)の「ド(弩)」は、イギリス海軍が作り上げた戦艦ドレッドノートを意味し、それを超える排水量の巨大戦艦スーパー・ドレッドノート・クラス(つまり英海軍のオライオン級戦艦)を、旧海軍が「超弩級の戦艦」と称して、大艦巨砲時代へ猛進する合い言葉としたことで世間に広まり、転じて「途轍(トテツ)もない」「ものすごい」言葉として使われるようになったとされています。



 とにかく、映像は素晴らしい。

 興味があるなら、家庭の少々大きいテレビ画面でブルーレイを観るより、映画館に足を運ぶことをオススメします。


 観ていて不思議な気がしたのは、時代設定が1979年であるにもかかわらず、雰囲気が、ほとんど現代とかわらなかったことです。

 ふつうは、ちょっとした小物や服装などでレトロ感が出るものですが、そういったものが皆無といってよいほど感じられない。


 先日DVDで観た「ウオッチメン」(これについては、また別に書きます)も同時期の設定でしたが、服装やSF小物で、それなりにレトロ感がでていました。


 ウルヴァリンは、その細胞活性化能力で不老不死という設定になっているために、前三作と同じ容姿なのですが、やはり主演のヒュー・ジャックマンが多少老けているために、なんとなく、あの三部作から後のハナシ、みたいな感じがするのかもしれません。

 ふつうだと、若い頃の話だから若作りメイクして演じるということになって、「無理しているけどがんばってるジャン」と、なんとなく、わたしたちも納得して過去の話だと思いこめるのですが……

 最後にウルヴァリンが戦う舞台が、アメリカ史に残るあの場所というのも、なかなかふるっています。

 Xメンで「全身に合金を埋め込まれている」といわれていましたが、実際は、骨髄内に、宇宙飛来の隕鉄合金を溶かしたものを注入していたとは思いませんでした。

 ご存じのように、骨(骨髄)には、血液を作り出すという重要な役割があります。

 まさに不死身のミュータントならではの身体強化策ですね。

 あと、ウルヴァリンが、鉄の爪を子供の時から出すことができたのも驚きでした。

 しかしそう考えると、骨に合金を流し込んだ後で爪が金属になったのも納得できます。
 ラストであの人物がでてくるのもうれしい驚きでした。 


 あ、あとひとつ。

 この映画は、エンディング・ロールが始まっても席を立ってはいけません。

 まず、1分後ぐらいに、ある映像が挟み込まれ、最後の最後に明らかに続編を示唆する「え、まさか」の映像が表示されるからです。

 わたしが観に行ったマイカルシネマでは、広い劇場の中央部に、わたし以外にカップル3組がいたのです(平日昼間のシネマ・コンプレックス恐るべし)が、2組は早々に席を立ってしまったので、最後のシーンを観たのは、熟年夫婦とわたしだけでした。


 せっかちに出て行った彼らは、あのシーンを観てないんだなぁ。

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