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2009年5月 4日 (月)

さて、何枚まで増えるでしょう?

 わたしは、ファッションに、それほど興味がない方なので(女性が可愛く装うのを見るのは好きですが)、自分では化粧などしないし整髪料なども使わない。


 コロンだけは、苦労して手に入れた「過去の遺物」を使い続けているが、それだけだ。


 しかし、まあ、ヒゲだけは剃るようにしている。


 普段は剃らないことも多いのだが、さすがに、人と会う時は、替え刃式のT字かみそり(と呼ぶらしい)を使ってヒゲをあたる。



 使うクリームにこだわりはない。



 さて、これからが本題だ。

 昔、替え刃式のT字かみそり(以下、T字かみそり)を使い始めた時は一枚刃だった。

 しばらくして、二枚刃になった。

 なんでも、一枚目で、ヒゲを引っ張りだして、その根本を二枚めが斬って、深ゾリが利くのだという。

 体感的な効能はともかく、なんとなくその様子がイメージできたので、少し刃の値段が高くなったのも、かろうじて納得できた。


 その後、三枚刃になった。

 この三枚めが、実際にどう利くのかよく分からなかったので、発売を無視して二枚刃を使い続けていると四枚刃が出た。


 その頃になると、もう二枚刃の替え刃が売られていなかったので、仕方なく四枚刃を買った。


 もう四枚めの刃が、何をしているのかも興味が無くなっていた。


 そして、今、柄の部分に電池を内蔵した五枚刃T字かみそりが発売されている。


 2004年に振動式を売り出したのは、「ジレット」だった。
 なんでも、「柄に仕込まれたモーターによるかすかな振動が刃を通して肌に伝わり、倒れているヒゲを起こし、肌との摩擦も減り、軽い力でよりなめらかに剃ることができる」そうな。

 しかし、実際のところ、わたしは、発売元のP&Gが、電動歯ブラシ製造の子会社を持ち、歯ブラシを微妙に振動させる技術があったので、それを無理矢理使ったのに違いないとにらんでいる。
 

 「シック」は2006年に同様のモーター内蔵を発売した。


 どうも、美容関係では、こういったギミック付きのものが好まれるらしい。

 以前、女性の化粧品(コンパクトやルージュなど)に、バネ仕掛けで飛び出すような、忍者なみに複雑なギミックが施されているものがあることを知って驚いたことがある。


 わたし自身、複数刃カミソリの効能自体に、さほど興味はない。

 二枚刃になった時点で「ヒゲを剃る」という機能は完成されていると考えているからだ。


 ただ、気になるのは、これから先、何枚刃まで増えていくのだろう、ということだ。

 数年後には、「ジレット24枚刃」なんて、壺井栄もびっくりの商品が売られているかも知れない。


 ああ、付け加えておくと、刃の数を増やすことで、圧力を分散し、肌への負担を減らすらしい。
 ジレットは、刃の一枚ごとに、独立サスペンションをつけている。

 シックは、刃をチタンコーティングして、強度を増しているそうな。また、不意の横滑りで肌が切れないように、刃の前面に太さ0.075ミリのワイヤを上下7カ所に張っているのだという。


 ヒゲソリで思い出したが、貧乏暮らしをしていた安部穣二氏が「塀の中の懲りない面々」の大ヒットで大金を儲け、毎日、ヒゲソリの刃を替えられるようになった時に初めて「金持ちになったことを実感した」と書いているのを読んだことがある。

 わたしなど、根っからの貧乏性なので、毎日ヒゲソリの刃を替えるなどとは想像もできないのだが……



 さらに余談ながら、湯布院の高級旅館に泊まった際、自室専用掛け流し檜風呂へ続く洗面所には、あの、なんだか意味不明ながら男子たるもののアコガレ、バーバーに置かれていた「ブラシで泡立てるタイプのシェービングフォームセット」が置かれていたのだった。

 さっそく、パウダーを陶器の泡立て器に入れ、湯をそそぎ、ブラシでシャカシャカすると……ぼくにもできた!

 あの、まさしくバーバーで使われている、あのちょっと暖かくて塗るとスースーするシェービング・フォームを大量に作り出すことに成功したのだった。

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