寒い国から来たフォトグラファー その3
31日は、裏千家の茶の師匠のもとへ行ってきました。
かなり高い地位の人物で、いろいろとツテをたどって、やっと会ってもらえたのです。
ドイツから送られたリストに、茶の作法、ステップ・バイ・ステップ、そして茶の道具、とあったので、準備をしたのですが、実際に、写真を撮られながら、師匠の話す言葉をその場で訳すのはホネの折れることです。
面白いのは、こういった日本文化の具現といった人物でも、結構英語を使いたがることです。
かつて、インドに行った時、アグラで市内観光バスに乗りました。
日本人は、わたしひとりで、あとは全員がインド人です。
日本人は、わたしひとりで、あとは全員がインド人です。
はじめのうち、ガイドは、まずヒンディ(インド語)で説明し、次にわたしに向かって英語で話していたのですが、いつのまにか、インド人のほとんどが、英語で質問をしたり、英語の説明の時に大きく頷いたりして、結局、ガイドは、ヒンディによる説明をやめてしまいました。
これは不思議なことです。たとえるなら、浅草を回る観光バスで、ガイドが、日本語で説明したあと、欧米人に向かって英語で説明するうち、皆が英語で質問をして、しまいには、日本人のガイドが、日本人に向かって、英語で説明をするようなものなのですから。
もちろん、植民地時代の影響もあって、インドでは英語が半公用語であることは知っていますし、自ら知識人をもって任じる人々が英語を使いたがることも知ってはいましたが、それを目の当たりすると非常に奇妙な感じがしました。
もちろん、お茶の先生を同列に扱うことはできませんが……
ともかく、大きな波がひとつおわりました。
1日からは、猫とフォトグラファーとともに、フェリーに乗って、九州へ出発です。
また、例によって、マクドナルドでアクセスできれば、写真もアップする予定です。
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