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2009年4月29日 (水)

気になります 豚インフルエンザ

 メキシコ発といわれている豚経由インフルエンザで気になることがいくつかあります。

1.これは今回のインフルエンザに限ったことではありませんが、なぜ、省略形が「豚インフル」なのか?
  ご存じのように、インフルエンザは、influenceが語源といわれていて、占星術の用語として、天体から霊液の流出または星の力が人間に「影響」すると考えられた結果の言葉です。だから、どう考えてもインフルで切れるわけがない。どうせ「カンフル剤」などから影響を受けた、(見出しに字数制限のある)新聞特有の省略形なのでしょうが、どうにも気持ち悪いですね。
 記事にオチをつけたがり、未定着の単語をつかい、ルビを捨てひらがなを多用する最近の新聞の愚鈍化には目を覆うものがあるような気がします。
 別項で書きましたが、「がけっ縁」という単語を見た時は目を疑いました。
 そのくせ、サカキバラ事件で定着した薔薇はそのまま使ったりするのもダブルスタンダードっぽく感じてしまいます。常用漢字、当用漢字の制限などの、文部省あらため文部なんとか省の指導もあるのでしょうが酷すぎますね。

 わたしの友人で、オリンピックの新聞省略形「五輪」の嫌いな人物がいます。ロンドン五輪といった表記がありますね。これなども、新聞がオリンピックという長い文字数を嫌った結果のようですが、イツツノワってシンボルマークじゃないの、おかしいなぁ。


2.WHOのケイジ・フクダ事務局長補代理の英語が気になります。
  第一に、発音が良すぎる。エイゴなのに滑舌(というか単語の区切りが)がはっきりしすぎている。話し方がリズミカルでなくゆっくり過ぎる。
  だいたいにおいて、教養ある日本生まれで日本育ちの日本人の英語は、冠詞を省略する傾向があり、それ以外の文法が正確で単語の区切りがはっきりし過ぎる、といわれていますが、その意味でフクダ氏の英語は際だっていますね。
  しかしながら、氏の「非常に重要な発表であるのだから正確を期さねば」という決意が全身にみなぎった発言には、違和感を感じますが好感が持てます。


3.先走った一部外食チェーンなどが、豚肉の使用をとりやめたことに怒りを感じます。
  狂牛病じゃないって。
  今の日本で、豚肉をナマで食べる人は少ないでしょう。
  「精肉処理された豚肉にインフルエンザウイルスが乗っかってくる」と消費者が思うだろうとでも考えたのでしょうか?
  こういった、愚かな先走りで国産豚肉まで風評被害を受けないか心配です。

  先日、九州を訪れ、豚を放牧させて育てている黒豚農場を取材しましたが、ああいった努力をしている国産養豚家にまで、誰のためにやっているのかも分からない(もちろん自分たちのためです)外食チェーンの「豚肉使用自粛」で悪影響が及ぶかも知れないと考えると憤りを覚えます。

  まさか、今回の事件で、本当に豚の消費量は落ちないでしょうね。


4.豚インフルエンザは、英語でswine influenza, swine fluと書きます。
  日本は魚の国ですから、一種類の魚に、成長に応じて複数の名前を与えるほどに魚の名前が豊富ですが、豚は豚です。精肉された豚は豚肉ですね。

 しかし、オーベイはさすがに畜産国だけのことはあります。
 ご存じのように、豚はpig(アメリカではhog)です。豚肉はpork。集団としての豚をswineと呼びます。




 最後に付け加えれば、メキシコだけ死者数が突出している理由は、病状が他国と違う点から、風土病あるいはそれに対する予防薬との複合作用によるものか、南国だけにインフルエンザに対する予防接種を受けたことがない人々が多いから(今回のインフルエンザは、過去の接種では防げないと『センモンカ?』もいっていますが)ではないかと、個人的に考えています。

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