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2009年3月 3日 (火)

標準世帯の真実

 先頃、発表された「年金給付水準の将来見通し(平成21年度)」に関して、面白い話を聞いたので、ここに書いておきます。

 あの給付見通しは、例によって、よくわからない御用コンサル(タント)によって、政府に都合のよいよう捏造(ねつぞう)されたデータの羅列で国民をダマそうとする程度の低いものでした。

 その中で、このデータは、「標準モデル家庭」を基(もと)に算出されています、と書いてあります。


 さて、皆さん。

 皆さんは、「標準家庭」と聞いて、どんな家庭を思い浮かべますか?

 まさか、サザエさんの磯野家のような大家族を思い浮かべはしないでしょう。



 まず、政府の考える標準モデル家庭を書いておきます。

 1.父と母がそれぞれ20歳で結婚
 2.父は20歳から40年間勤続し、60歳で定年
 3.母は20歳から40年間ずっと専業主婦
 4.子供は二人

 うーむ。すでに子供が二人、という時点で無理がありますが、20歳で結婚、離婚もせずに40年間専業主婦ってのもあり得ない気がしますね。

 だいたい、20歳で結婚って、早すぎなくネ?

 確かにこういった家庭もあるようです。日本の全家庭の10パーセントほどですが。


 しかし、年金の算出に、わずか10パーセントしか該当しない家庭を「標準モデル」とするのはどうしてでしょう?


 答えは簡単です。

 例によって、お役人サマは、実際に運用する金から、理想値を「逆算」しているからです。

 この10パーセントの家庭を標準としないことには、小泉−竹中路線で決定し、国民にかなりの高負担と減益を強いた「100年あんしん年金」が破綻(はたん)してしまうのです。



 だいたい、我々の周りを見渡しても、専業主婦だけで生活している女性がどのくらいいますか?

 この試算は、あきらかに現実と齟齬(そご)を来しています。


 先の「標準モデル家庭」は、1985年なら20パーセントありました。
 これなら、少ないながら、まだ何とか標準といえるかも知れません。


 しかし、今や10パーセント。
 とても標準とはいえない。


 2008年の今、ひとり暮らしの家庭が30パーセントなのですから。


 現在、一家庭の「平均人数」が何人かご存じでしょうか?


 その前に、NHKで、長きにわたって放映されている「家庭の料理」について、書いておきましょう。

 その番組で、先頃、大きな変化が起こりました。

 番組内で紹介される料理の分量が、4人分から2人分に変わったのです。


 1957年の放送開始以来、当初は5人分(父、母、子供二人と戦争未亡人!の5人)、60年代に4人分になってから40年以上それが続いてきたのですが、ついに2人分になってしまったのです。

 こういった番組は「現実に忠実」です。
 政府の公報と違って、ウソがつけない。


 すでになりつつあるようですが、今後、全ての料理番組の材料は、2人前になっていくはずです。


 それでも、政府は一家族4人に執着するでしょう。「逆算」して整合させなければならないのですから。

 こういったメクラマシは、見ていて憐れになってきますね。

 ちなみに、2008年現在の一世帯平均は、2.6人です。

 おそらく、この数字は、皆さんの感覚に近いものだと思います。

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