« 室内野球 〜市井にあふれる才〜 | トップページ | 見えない傷 〜TBI〜 »

2009年3月15日 (日)

バイクで脳若返り 〜内容OK、きっかけNG?〜





 9日付けの新聞に「バイクで脳若返り」といった記事がありました。

 これは聞き捨てなりません。

 わたしは、真冬でも週に何回かはかならずモーターバイクに乗って出かけているからです。

 記事によると、ヤマハ発動機が「あの」川島教授と組んで、昨年五月からオートバイと脳活性化の関係についての共同研究を行った結果、「バイク乗車が脳の若返りを促す」ことがわかったのだということです。

 この研究を受けて、ヤマハは、中高年の取り込みを推進し、低迷するバイク市場の活性化を促したいとしている……そうな。

 バイクで脳活性化、ありそうな感じはしますね。どちらかというと自転車の方が、脳と体に良いような気がしますが。

 しかし、「中高年の取り込み」って……もう充分、あのなんだかわからない(いや、ライディングの楽しみが少ない、という意味です)、ノークラッチ、ノーギアシフトの原付の大くなったようなスクーター型バイクで、金持ちのリピート・ライダーを取り込んでいるような気がするんですがねぇ。


 大型スクーターの広告をごらんになった事がありますか?

 最近はどうかはわかりませんが、かつては、雑誌でもテレビ放映でも、すべてコンセプトは「彼女をタンデムシートに乗せて連れて行く大人のバイク」でした。

 ちょっと値段が高い上に、スポーツタイプではないだけに、対象が「中高年向け」になる大型スクーターです。

 本当なら、「彼女」じゃなくて、「奥さん」を連れて行くべきでしょう?あるいは娘か?

 しかし、それではどうも画的に良くないと考えたのか、後ろに乗せたり、スクーターを駐めて、その横でヘルメットをもって笑っているのは、すべて、どうみても二十代の若い女性なんですよね。


 これって浮気じゃねぇの!とまでは思いませんでしたが、なんだか、男の哀しい願望を広告業界によってエグられてしまったような気になりましたよ。

 SUZUKIだけだったかな?奥さんらしき年頃の女性を乗せていたのは。


 やっぱり、男って女性をタンデムシートに乗せて走りたいんだなぁ。

 って、もちろん、わたしも女性を乗せて走ったことはあります。

 でも、今は乗せない。

 背中にあたる胸の感触を感じながら走るのは、男なら誰でも喜ばしいことでしょう(あーうー、ただでさえ、少ない女性読者がさらに減るだろうな)。

 でも、それ以上に、人を後ろに乗せて走ることは、わたしには恐ろしいのです。

 車とは違って、バイクは、レールと安全装置のないジェット・コースターのようなモノです。

 ちょっとした事故でも簡単に人は死んでしまう。ネコが飛び出して来たって、事故れば大けがです。


 そりゃあ、自分が死ぬのは仕方がないと思っています。

 個人的には、バイクに乗るのも、山に登るのも、あるいは電車で出かける時でさえも、生きて還ってこられたのは運が良かっただけだ、と考えているからです。

 若い頃は、バイクを駐めてスタンドを立てた時に、よく足が震えていました。

 今日も生きてバイクを駐めることが出来た、と。
 

 いえいえ、最近は、もっぱら安全運転で、スピードも制限を守り、無理な割り込みもしませんよ。

 特に、数年前に、スポーツタイプからオフロードタイプにバイクを替えてからは、乗りやすさと相まって、本当に安全運転になりました。

 極端な前傾姿勢をとらず、ステップ位置がバックステップでないだけでも、かなり安全です。

 それでも、あまり人は後ろに乗せたくはないですね。


 自分で事故を起こして怪我をしても、まあ自己責任でしょう。

 しかし、後ろに人を乗せていたらそうはいかない。

 事故時、タンデムシートの死亡率はライダー席の数倍です。


 だから、高速の二人乗り走行が認められた時は目を疑いました。

 メーカーもタンデム・ライドを推さずに、もっと女性ライダーを増やして、二台のバイクでツーリングをするように勧めるべきだと思いますね。


 話がそれました。

 どうして、ライディングと脳との関係を調べようと思ったか、と尋ねられて、関係者が答えています。

 かねがね、ヤマハ内に「オートバイライダーは若く見える」という意見があったので、因果関係を調べたのだそうです。


 え、ちょっと待ってくださいよ。

 「若く見える」のと、脳が若いというのは、関係あるのでしょうか?

 よく、脳が若いと見た目も若い、という、因果関係のないデキゴトをさも当たり前のように表現する風潮がありますが、あれは納得できません。

 脳が若いと、顔のヒフも若いのでしょうか?

 あるいは、脳が年をとると、あの老婦人がよく着る、藤色系の毛糸のカーディガンなどを着るようになるのでしょうか?

 違うんじゃないかなぁ。


 高齢の人々が、ちょっとこちらが引いてしまうくらい若いスタイルをしている時がありますが、彼らは、脳が若いのでしょうか?

 ファッションセンスと脳年齢は別じゃないかなぁ。


 きっかけはともかく、ヤマハが川島教授と組んで研究を行ったところ、日常的にバイクに乗る人は、運転時に言語的な情報処理を行う脳の部位が活発に働き、集中力も高まったそうです。

 さらにバイクを運転すると、記憶力が向上し、精神的ストレスが低減されることも分かったのだそうです。


 まあ、記憶力はともかく、ストレス低減というのは昔から分かってましたよね。


 だって、よく、昔のB級映画やドラマでヤングが言ってたじゃないですか。

「バイクをカッとばすと、胸のモヤモヤがすっとするぜ」

|

« 室内野球 〜市井にあふれる才〜 | トップページ | 見えない傷 〜TBI〜 »

僕の好きな道具」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/159899/47273518

この記事へのトラックバック一覧です: バイクで脳若返り 〜内容OK、きっかけNG?〜:

« 室内野球 〜市井にあふれる才〜 | トップページ | 見えない傷 〜TBI〜 »