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2009年3月23日 (月)

二律背反(人を守り人を殺すもの) 〜PEACE MAKER〜




「PEACE MAKER」(皆川 亮二)を読みました。

 皆川亮二といえば、スプリガン、ARMSの作者(作画)ですが、この作品はSFではありません。

 西部開拓時代のガンマンの話です。

 18世紀半ばから後半のアメリカは面白い土地です。

 わたしも、長編ミステリ「倫敦のサムライ」で、幕末の日本を脱出した主人公が英国へ流れつくまで、数年の間、アメリカで過ごさせました。
 作り手から見ると、いろいろな事ができるんですね、この時代は。



 PEACE MAKERとは、コルト社のコルト・シングルアクション・アーミーの通称で回転式拳銃です。

 コルト社は、陸軍大佐サミュエル・コルト(1814年−1862年)の興したアメリカ合衆国の銃器メーカーです。

 人殺しの武器である拳銃にPEACE MAKERの名はそぐわない感じもしますが、力こそ正義なり、の西部開拓時代(そして今も)のアメリカにとっては自然な名称なのでしょう。

 主人公は、ガンマンとして著名な父譲りのピースメーカーと、抜群の技量を持ちながら、「人は殺さない」を信条としているホープ・エマーソン。

 ホープは兄を捜して旅をしています。

 銃は人殺しの道具ではなく、ガンプレイ(曲撃ち)をして人々を喜ばせるたものものだ、という彼も、非道の行いをする早撃ち自慢には「やつらは人間じゃねぇ、叩っきってやる」と、父譲りのピースメーカーを手にとって、ワルモノ退治をしていきます。

 しかし、彼の兄こそ、悪党どもの幹部だったのです。

 巨大組織から狙われる少女を助け、同じ(ホープは自分がガンマンだとは思ってはいませんが)銃使いのピート・ガブリエルや天才賭博師のカイル・パーマーと出会いながら、徐々に彼の進む道は明確になっていきます。

 しかし、コミックの巻数が進むにつれ、「PEACE MAKER」は、徐々にSFがかった内容になってきましたねぇ。

 やはり、作者の皆川氏はSFが好きなのでしょう。

 架空の大陸名も出てきますし、夜目が異常に利く種族などもでてきます。

 この作品を正しく評価するためには、もう少し時間が必要なようです。

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