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2009年2月11日 (水)

ペットじゃないよPETだよ

 生前、父は珍しいタイプのガンになったため、それが本当にガンであるかどうかを調べるためにPET検査を受けました。

 PET検査(陽電子放射断層撮影)をご存じでしょうか?

 これは、原理としては単純ながら面白い検査方法です。


 前に、このコーナーで書きましたが、ガン細胞とは「死なない細胞」です。

 そして、猛烈な勢いで増殖をするために多くのエネルギーを必要とします。

 そのため、最近の研究では、ガン細胞が近くの血管から栄養をとるため、毛細血管を引っ張ってくることが分かっています。

 ならば、その性質を利用して、即時エネルギー物質であるブドウ糖を血管から注入して観察、ブドウ糖が急激に集められる場所にガンがあると考えられるのではないか?

 そう考えて実用化されたのがPET(ペット)検査です。

 実際には、ブドウ糖に放射性物質を化合させた薬剤を注射し、体から出てくる放射線を検出します。

 そうすることで、ガンの有無がわかるというわけです。

 PET検査以外には、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像化装置)などもよく使われますが、これらは、病巣の形を見てガンの有無状態を判断する装置です。

 しかし、PETは、ガン細胞がブドウ糖を必要とするという、ガン細胞自身の行為をもとに、ガンの有無を直接知ることのできる検査方法なのです。


 分かりやすい原理と、機械さえあれば比較的容易な検査の上、患者に負担を与えないということで、一時期ひそかなブームとなったPET検査ですが、欠点もあります。


 それはガン病巣があっても見つからないことが多いということです。

 胃、腎臓、膀胱、肝臓、胆道、前立腺など、多くのガンでは、ガンの病巣が存在してもPET検査だけでは見つけにくいのです。


 つまり、検査結果が「陰性」でもガンの可能性がある。

 そんな検査、何の役にも立たないのでは?と思いますが、そうではありません。

 一度、他の検査を併用して「ガン病巣がある」ということが分かると、PETは俄然有効になってきます。

 腫瘍の悪性・良性の判断、治療による効果の判定、治療後の再発の有無や転移評価など、さまざまな用途にPETは使えます。


 しかしながら、上で書いたように病巣の判定が不確かであるという理由で、欧米でPET検査はほとんど行われていません。

 さいわい、日本では、かなり普及していますので、ガンと診断されたら一度PET検査をうけることをオススメします。

 大まかな料金は、父の検査の時には、ガンが見つからなければ保険適用なしで検査費用10万円以上、見つかれば数万円程度でしたが、今はもっと値下がっているでしょう。

 実際に悪い結果が出れば支払う料金が安くなるのは、胃ガンの原因といわれているピロリ菌検査と似ていますね。

 つまり、金銭面からいっても、明らかにガンと分かってからPET検査をしたほうが有効なのです。

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