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2009年2月24日 (火)

見ているだけでマンプク……かな

 随分前になりますが、大学浪人をした時に、ひとり暮らしをしたことがあります。

 京都の下鴨神社裏の下宿屋だったのですが、風呂なし、トイレ、キッチン共同という環境から、朝は、部屋で前日買っておいたパンを食べ、昼は予備校の学食で定食、夜は近くの風呂に行きがてら、学生向けの大衆食堂で夜食を食べる、という判で押したような単調な生活を繰り返していました。

 友人も知人もおらず、毎日勉強だけをする生活にあって、唯一の楽しみは、丸元淑夫氏の「システム料理学」などの、栄養学からみた料理理論とそのレシピ集でした。

 栄養学のほうはともかく、冷蔵庫すらない部屋であり、パンなど少し油断すればカビだらけになるような劣悪な環境で寝起きし、実際の食事は学食と定食屋の「きまりきったもの」であったため、そこに書かれているレシピは、思い浮かべるだけで幸せな気分になれるものでした。

 料理法をみるだけで食べたような気分になれたのですね。

 その丸元氏も、昨年、鬼籍に入られました。

 子供の頃から、アウトドアに慣れ親しんだためか、もって生まれた性癖か、あまり食べ物には頓着(とんじゃく)しないほうなので、それほど、「あれが食べたい」「これが食べたい」ということはありません。

 ですから、昨今の老人たちの、餓鬼のように(はいいすぎか?)とにかく美味しいものが食べたい、と日帰りバス旅行をし、次は自分も行く、とばかり「いい旅夢気分」にかじりついている姿は、わたしの目には異様にうつります。

 前にも書いたように、わたしは、そういった本能に直結する「一次欲求」を露骨にあらわすのは、ひどく恥ずかしいことのように思うのです。


 まあ、それはそれとして、ともかく、わたしは食べ物にあまり執着はありません。

 そうでないと、ほぼ毎日、酢卵を飲んで、玄米ごはん(三分づきとかじゃないよ、そのまんま玄米)を食べてなんていられませんよ。

 昔から、「銀シャリ」には、人々がありがたがる理由があるんです。

 なんといっても美味しい!本当に美味。もう塩をかけるだけでいくらでも食べられる。

 味オンチのわたしですら、たまに白飯を食べると、なんだか涙が出そうになるのですから。

 しかし、玄米は完全栄養食。

 免疫学者の安保徹氏は、
「私は、ガンになった方から相談を受けると、必ず玄米菜食をすすめています。というのは、免疫力を上げる食べ物で、玄米以上のものはないと思っているからです。(中略)玄米がいいのは、食物繊維が多いことと、生命体として過不足がないことです」
と書いておられます。

 「もちづきの〜かけたることもなしと思へば〜」 by道長 という感じなほどに、玄米は栄養素が高いのですね。

 ちょっと、随分、かなりクセのある味と香りがしますがね。


 まあ、基本は「医食同源」ですよ。

 毎日、体を維持するために採るべき食事に、過度な美味を要求するほうがどうかしています。
 
 そりゃあ、食べ物は、美味しいに越したことはありませんが、美味しく調理したものは、どうしても、食材本来が持つ栄養価が損なわれたり、余計な油が追加されて良くないように、わたしには思えます。

 NHKなどの「バラエティ知識番組(名前は分かりますね)」を見ていると、ある時は、健康の側から食の栄養の大切さを説きながら、別の回では、水に長時間さらして栄養素を流し去って「これぞ美味しい食べ方」などと、美食な視聴者の好みに合わせるあまり、完全なダブルスタンダードっぷりを露呈していることが多いため、観ていて笑ってしまいますね。

 基本的に、わたしは、栄養さえあれば良い方なので、美食にあまり執着はないのですが、それでも学生時代の名残か、今でも料理のレシピを見るのは好きです。

 「ミスター味っ子」や「鉄鍋のジャン」などの料理マンガも好きですね。
 どちらかというと、パンよりご飯の方が好きですが、「焼きたて!ジャぱん」は楽しく読んでいました。
 「美味しんぼ」は雁屋哲氏の、ちょっとスノッブかつ権力志向的な部分が鼻について好きにはなれませんでしたが……


 それはともかく、先日、行きつけの本屋で、こんな本を見つけてきました。




 長寿コミック「クッキングパパ」から、レシピ部分のみを取り出してまとめた本です。

 「クッキングパパ」という作品は知っていましたが、絵柄が好みにあわず、料理のレシピも見にくかったので敬遠していたのですが、この本をパラパラと流し読みするうちに、思わず引き込まれてしまいました。

 まるで、学生時代、寒く狭い下宿で、食パンにタマネギを輪切りにしたものを載せマヨネーズをかけたブローチェをかじりながら読んでいた丸元氏の本のように、観ていると楽しくなってきたのですね。

 気がつけば、手に何冊かクッキングパパ・レシピ本を持ってレジに並んでいました。

 それ以来、仕事に疲れると、ソファに寝ころんで、このレシピマンガを読むのが日課になりました。




 見たとおり、見開きページにすごい情報量です。

 実際に作ったことはないので、本当に美味しいかどうかはわかりませんが、オーソドックスな料理法(わたしもひと通りは料理をするので、調理法は知っています。アウトドア流ですけどね)から、少し外れたレシピは観ていて楽しくなるものばかりです。

 こんど、少し暇ができたら何かひとつ作ってもいいな。


 あ、これなんかどう?

 生クリームと牛乳とビアゼリーでつくる、特製「ナンテコッタ」!


 私のおすすめ:
クッキングパパの絶品ひとり暮らしレシピ /うえやまとち/〔著...

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