オー列車で行こう 〜オバマ氏列車でワシントンD.C.入り〜
みなさん、もうご存じのことだと思うが、オバマ次期大統領が、飛行機でなく、車でなく、列車
を使ってワシントン入りしたようだ。
を使ってワシントン入りしたようだ。
生誕200年をむかえる第16代米大統領エイブラハム・リンカーン(1809−1865)の顰(ひそ)みにならってのことだそうだが、まあ、一言で斬ってしまえばリンカーン人気に便乗する腹づもりなのはミエミエだ。
脊髄小脳失調症 5 型 (SCA5) 症であったといわれるリンカーンは、その病の特徴を示す、歴代大統領の中でもっとも高身長で長い手足をしていたが、その反面顔が細く「大物力」に欠けていた。
個人的には、オバマ氏も細面(ほそおもて)なので髭を生やした方が大物力が備わると思うのだが……
それはともかく、オバマ氏はリンカーンを真似て、アメリカ人があまり使わない列車で都入りした。
それはともかく、オバマ氏はリンカーンを真似て、アメリカ人があまり使わない列車で都入りした。
日経ビジネスオンラインは、その行いを「’O’列車で行こう」と報じた。
蓋(けだ)し名言といえるだろう。
おそらく一行は議事堂横1キロたらずのユニオン駅に到着したのだろう。
以前、ワシントンに行った時に、ホワイトハウスからワシントン記念塔、スミソニアン博物館から議事堂へと歩き、ユニオン駅のカフェでサンドイッチを食べたのだが、日曜ということもあって駅構内は閑散としていた。
印象に残ったのは、公園のいたるところでリスを目にしたことだ。
生誕200年で、クローズアップされるリンカーン人気にあやかるため、さらにオバマ氏は宣誓時に用いる聖書もリンカーンが使ったものを使用するらしい。
共和党だったリンカーンに対し民主党のオバマ氏が同じ聖書を使って宣誓するというのも、ちょっとなぁ、という感じだが、同じイリノイ州を地元とする有名政治家ということで無関係ではないということのようだ。
個人的にわたしが納得いかないのは、オバマ氏が崇拝しているでもない(少なくとも一番傾倒しているわけではない)リンカーンを姑息に利用していることだ(米政治家なら当たり前なのだろうが)。
もちろん「奴隷制度廃止を掲げたリンカーンを敬愛しているのだ」といわれればそれまでなのだが。
モニカ・ルインスキー事件大統領(って、はっきりクリントンっていいなさいって)には、高校生の時に、ケネディ大統領と握手して政治家を志したという、はっきりしたイベントがあった(映像も残っている)。
だが、オバマ氏とリンカーンの接点がイマイチよくわからないのだ。
実のところ、オバマが傾倒しオフィスに肖像を飾っていると噂されている人物は他にいるのだから。
おそらく皆さん、もうご存じでしょう。
おまけに、その人物も昨年今年と映画が公開されてクローズアップされている英雄だ。
しかし、やはりこの時期に、彼への、エルネスト・チェ・ゲバラへの傾倒を前に押し出すことは得策ではないのだろうなぁ。
かといってキング牧師じゃ、白人の支持者たちの反応も心配だろうから、今年、生誕記念イベントも目白押しのリンカーンに落ち着いたのだろう。
だが、100歩譲っても、宣誓時に着る純白のシャツの下のアンダーシャツはゲバラの顔がプリントされたTシャツであって欲しいと思うのはわたしのワガママだろうか。
透けて見えるかもしれないが……
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