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2009年1月20日 (火)

第44代 オバマ大統領誕生 ← フーバーを忘れるな

 「フーバー」という名前を知っていますか? 

 ご存じない方もおられるでしょうし、知っている人も、何パターンかに分かれると思います。

●ひとつ、望月峰太郎著、コミック「バタアシ金魚」に出てくる迷?犬フーバー

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●ふたつ、伝説のFBI長官ジョン・エドガー・フーバー




 司法局の小さな部署にすぎず、悪徳捜査官、政治ゴロ、麻薬中毒者までが巣くうお荷物的部署だったFBIを、DNA鑑定やプロファイリングなど、最新の科学と強大な組織力を武器に徹底した犯罪捜査を行う組織に叩き上げた男。
 1924年、弱冠29歳の年に就任し、以来48年間、ケネディやニクソンなど八代の大統領に仕えた彼は、第二次大戦中に大統領からお墨付きを得た盗聴を用いて手に入れた歴史の裏側の情報、いわゆるフーバー・ファイルを武器に、終身名誉監督、じゃなくて終身FBI長官の地位を手に入れる。

 フーバーの闇の深さにおぞましさを感じ、彼を排除しようとしたJFKは、第二次大戦中ナチスのスパイ容疑をかけられた女に情報を漏らしていたネタをもとに圧力をかけられる。
 打倒フーバーを託した弟ロバートも、マリリン・モンローとの密会をネタに、行動を封殺されてしまった。その後、JFK、ロバート.Kが相次いで暗殺されフーバーは安泰となった。

 以後、フーバー・ファイルは膨張を続け、1972年5月2日、フーバー死去の際には多数の黒服の男たちがフーバー邸を家捜ししたと伝えられているが、見つけ出すことはできなかった。

 今も、フーバー・ファイルは、死海文書(*)(しかいもんじょ)やファティマ予言の書(*)のように、もしも公開されれば世の中に一大センセーションを巻き起こす「恐怖の書」(一部の人々にとって)としておそれられている。



*死海文書(しかいもんじょ)
1947年に、若い羊飼いによって発見された古文書。
 洞窟からヤギを出そうとして洞窟に石を投げ込んだところ、その石が、およそ二千年間巻き物を収めていた多くの陶器の一つに当たったのだ。その後、考古学的な発掘調査により、11の洞窟から資料が発見・回収された。それら資料は、ほとんどは直ちに公開されたが、第4洞窟で発見された文書だけは長年にわたって公開されなかったため、さまざまな憶測を呼んだが、1995年に5分冊で公刊された。





*ファティマ予言の書
 1917年、ポルトガルの一寒村、ファチマに住む3人の幼女の前に聖母マリアが6回にわたって出現し、「人類の未来にかかわる3つのメッセージ」が託された。
 第一と第二のメッセージ(予言)は、25年後の1942年にバチカンから発表された。第一次世界大戦の終結と第二次世界大戦の勃発に関するもので、いずれも細部にいたることまであまりにもピタリと的中していた。
  そこで人々は、第三の予言の発表を待ち望んだ。なぜかこの予言だけは、1960年まで公表してはいけないとメッセージされていたからである。
年まで公表してはいけないとメッセージされていたからである。
  だが、予言は1960年になっても発表されなかった。
  第三の予言を読んだ法王パウロ六世が、内容の重大さにショックを受けて卒倒し、「これは人の目に絶対に触れさせてはならない。私が墓の中まで持っていく」といって、発表を差し止めてしまったからである。
  その後も第三の予言は秘密文書として、バチカン宮殿の奥深く、今も厳重に秘匿されており、そのため「ファティマ第三の秘密」ともいわれている。
                   コンノケンイチ・著 「ファティマの予言」より




●みっつめが、この項で書きたかったハーバート・フーバーだ。



                          アメリカ合衆国 31代大統領。

 大統領選を「どの鍋にも鶏一羽を、どのガレージにも車二台を!」というスローガンで圧勝したフーバーは、1929年3月4日の就任式の大統領就任演説で「今日、われわれアメリカ人は、どの国の歴史にも見られなかったほど、貧困に対する最終的勝利日に近づいている」と語った……

 のだが、ご存じのように、この直後、アメリカは「ひゃくねんにいちどのみぞうゆうのきんゆうさいがい(byたろう)」=世界恐慌に突入したため、何ら有効な策を打てず、その無能ぶりが歴史に刻まれてしまった大統領だ。

 その、あまりの無能ぶりに腹を立てた米国民は、(彼にとって)ありがたくない、さまざまな言葉を生み出した。

 たとえば「フーバーフラッグ
 ポケットの中身を裏返して引っ張り出し、ひらひらさせる無一文のサインだ。

 そして「フーバーブランケット
 防寒のために体に巻く新聞紙のことだ。

 「フーバーの革」は段ボール。
 
 フーバービル(町)は、住処(すみか)を失った人々が集まって小屋やテントを建てて暮らしていた場所(現代日本で言えば派遣村といったところか)で、ジョン・スタインベックは、あの「怒りの葡萄(ぶどう)」の中で「町という町の外れにフーバー・ビルがあった」と書いている。

 フーバービルでの生活は、栄養失調で死ぬ子供が続出し、不衛生さを理由に地元警察による追い出しや迫害もうける悲惨なものだった。

 フーバー自身は慈善家であったらしい。

 だが、国が行う貧困救済の支出には強硬に反対し、経済政策への自信を示すために不況下でも贅沢(ぜいたく)な暮らしを続けたため反感を呼んだ。

 時は流れて2009年。状況は同じく、未曾有(みぞう)の恐慌下のアメリカ。

 あと数時間後に誕生する、合衆国初のアフリカ系大統領、バラク・オバマ44代大統領は、歴史にどのような名を残すのだろうか?




 フーバーで示されるように、緊急事態下では個人の資質は問題とされない。

 オバマが慈善家でも名演説家でも意味はないのだ。フーバーも演説はうまかった。

 必要なのは能力だ。

 だから、彼が示す最初の100日に注目したいと思う。

 願わくば、「オバマ・フラッグ」や「オバマ・ビル」が、使われることがないか、使われるにしても、良い意味で人々の口に上るようになって欲しいものだ。

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