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2008年12月25日 (木)

ライフラインを隠すな! でもこの芸術性はイイ!

 おもしろいサイトをみつけました。

 ここです。

 別にあやしいトコロではありません。

 日本地図に配置された、全国の「マンホールの蓋」を見ることができるサイトです。

 ご存じのように、マンホールの蓋のデザインは、その土地によって違っています。




 しかし、皆さん、マンホールって一種類じゃないのをご存じですか?

 いわれて見ればすぐ思い当たるのですが、工事中の看板を立てて作業しているのは、下水工事あり、ガス工事あり、上水道、NTTや電力工事まであります。

 上下水やガスまでは、地下を通すのはわかりますが、最近は電線なども地下を通すようになっているのですね。

 かつて、電信柱を使って、簡単に設置できた電線や電話線は地下に収納され、災害に弱くなった。

 というか、災害時の復旧に時間がかかるようになった。

 目視で切れているのがわかる地上の電線と違い、地下はよくわからないし修理もしにくいからだ。

 地震のあまりないオーベイなら良いのですが、日本では、そういった、ライフラインは外に出しておいたほうがいいんじゃないかな。

 わたしは、地上を走る電線が嫌いではありません。

 ほら、宮沢賢治の、どっどどどっど、どっどどどっど、でしたっけ?
 なんか、電信柱が行進してくるハナシ。あったでしょう?
 あれを思い出すんですね。特に、木の電柱を見ると。


 景観がどうとかいう人もいますが、そんな人は、きっと、洗濯物を目に見えるところで干してはいけない、カリフォルニアやヨーロッパのレジデンスに住みたい人なんでしょうね。


 アジアの多くの地域では、その熱帯、亜熱帯地域という気候風土も関連して、家の外に堂々と洗濯を干します。

 かつての香港でも、竿を建物から突き出すようにして洗濯を干していたものです。

 ヨーロッパでも、イタリアに行くと、昔、日本でもよく見たような、物干し竿というか物干しロープにしっかり洗濯物を干して、下にポタポタと水滴を落としている風景を目にします。

 そういった地域では、やはり電線は外を走ることが多い。

 あれ、マンホールの話でしたね。

 最近はともかく、かつてはマンホールといえば下水の蓋でした。

 国内の総数は2500万個といわれているそうですが、このうち下水は1200万個。

 やはりまだ比率としては高いのですね。

 下水の普及率が低かった(33パーセント)1983年に、下水事業への理解を深めてもらおうと、建設省(当時:なんだかなつかしい!今は国土なんとかですか。わたしは今でも大蔵省といってしまう方です)マンホールの蓋のデザイン化をメーカーに申請したのだそうです。

 1986年には「下水道マンホール蓋20選」も選ばれ、以後、各市町村がこぞってご当地デザインを作って、現在にいたっています。

 マンホールの一般的なスペックは、材料:鋳鉄、直径60センチ、重さ45キロ、価格6万円。

 高いとみるべきなのか、安いと感心すべきなのか。

 とにかく、上記の投稿サイト(イッテミア前線)では全国の投稿されたマンホールの写真を見ることができます。

 2008年8月に登場したこのサイトの特徴は、携帯電話のGPS機能を使って投稿された写真を同時に地図上にマッピングして掲載してくれることです。

 つまり、携帯電話で写真に撮ってアップするだけで、マップに連動したデータベースが充実していくのです。

 マンホール以外にも、さまざまなテーマが設けられ、日夜データベースは増え続けています。

 ソフトを開発したのは、日立製作所ソフトウェア事業部で、彼らは「今回、こういったソフトを使うことで、インターネットには、人の隠れた趣味を強烈に集中させる力があることがわかった」と述べています。

 社会の闇に沈んだ、いやいや、社会の隙間に隠れていた、自身マイナーな趣味だと思っていた人々が、こういったの元に集まって、一派をなすという現象は、小規模ながらSNSや掲示板を中心に既に始まっていたことです。

 それが、こういったサイトに集まりだしたのでしょう。

 今回のご紹介したマンホールの蓋なんていうのは、まさしく、そういったテーマにするのにぴったりの対象ですからね。

 日本人は、江戸時代から、こういった、型にはまって本来面白みのないモノ個性を付加する意匠を生み出すのが得意な国民のような気がします(手ぬぐいや暖簾の意匠ですね)。

 みなさんも、サイトをご覧になって、まだ自分の街のマンホールが登録されていなければ、ぜひ、登録してみてください。

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