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2008年12月23日 (火)

手書きはないの? ミクシィ年賀状

 諸事情から、今年は出さないのですが、わたしは年賀状が好きです。

 子供の頃から好きでした。

 当時は、もちろん手書きで、イモ版や、版画、水彩ステンシル(ってほどいいものじゃないが)などを駆使して、いろんな年賀状を作ったものです。



 水墨画ふうなんてのもね。

 友人からもらう年賀状も楽しみだったなぁ。

 それぞれに個性があって。

 その後、年賀状制作は、もう生産中止が発表された(んだよね?)理想科学工業のリソグラフ、じゃなくてプリントゴッコに移行しました。

 あ、そのまえは、個人用の小さなガリ版刷りも買ったなぁ。ハガキサイズの小さい印刷機。

 むかしは、学校といえば、ガリ版刷りの先生オリジナル問題ばかりでした。

 あのインクが油臭くてね。

 自分のトシが怖くなるが、みなさんテッピツって知ってますか?

 ペン先のかわりに針がついたやつ。

 これで、原稿にガリガリと手書きで書き込んでいく。

 まちがった部分を埋める修正液なんかもありました。

 そして、先ほど書いた、簡易写植印刷機、プリントゴッコの登場です。

 これは、もう、浮世絵といって良いほど、すばらしい多色刷りが可能で、最終的には、テクニカラーまがいの三原色重ね刷りフルカラーまで実現してしまった究極版も発売されて、わたしも愛用しました。

 このへんは、皆さんも使われたんじゃないかな。

 何人かはご存じでしょうが、数年前から、わたしの年賀状は、文字ぎっしりの見づらいタイプになっていました。

 コンピュータで印刷した文字を版下に、プリントゴッコで印刷をするのですが、字が小さすぎて読めない。

 その頃から、わたしは文章が下手で、イイタイコトを一文で書けず、もってまわったイイマワシばかりしていたため(今と同じです。1タイトルが5000字を超えることがよくある)ですが、最近になって、インクジェット用ハガキが発売され、直接プリンタ出力ができるようになって状況が変わりました。


 手書き文字をスキャンしてそれを年賀状に印刷できるようになったのです。(前よりもっと読みにくくなっただけって声も……)


 若い頃は、自分の下手な字が嫌い(英字すら)で、高校の頃はオリベッティのタイプを打っていましたし、大学時代はワープロとコンピュータ(やっと漢字が使えるようになった)を使い続けていましたが、今になって、手で文字を書くことが好きになってしまったのです。



 ほとんどのデキの悪い子供同様、わたしも親の期待を裏切って、いくつか通わされていたナライゴトを悉(ことごと)くサボっていました。

 なかでも、一番サボったのは習字で、ある時など、姉がまじめに習字を習う横で、通路に転がっていたホッピングマシーンに乗って一時間以上遊び続けていました。

 結局、コンクリートで固められた路地を割って大目玉をくらってしまいましたが……おかげで、ホッピングと竹馬は得意になりました。

 ホッピングなどは、鉄棒の連続前転と同じで、いまでも何回でもやり続ける自信があります。

 って、ハジばっかり書いても仕方がないのですが、ともかく、成人して、長らく経ってから、わたしは文字を書くのが好きになったのです。

 その理由のひとつは、よい万年筆を手に入れたことです。

 よい筆記具は、書き手に、文字を書くように促します。

 いま、わたしは、ヒマがあれば印刷済みの紙の裏(いわゆるウラ紙)に、万年筆で文字を書きます。

 映画を観ながら書き、話をしながら書き、ラジオを聴きながら書く。

 書いているのは、タワイないことばかりです。

 その時、感じた気持ちや、印象的な単語、脈絡のない文字の羅列ばかりです。

 ただ、書きながらも、字列のセンターが出ているかどうか、一字一字の字形がおかしくないか、は気になってチェックしています。


 文字を大量に書くようになって気づいたのは、筆記というのは、演奏と同じで反射神経を要求する、ということです。

 美しい字を書くには、人垣のスキマを塗ってシュートするような、繊細な神経と大胆な筆運びが必要になる。

 なんて、エラソーには言えないんですがね。なんせ、ホッピング一時間、コンクリート割りの前科持ちですから。

 というわけで、タイトルです。


 あのミクシィが仲間同士で、メールではなく年賀状のやりとりをする、というサービスをしていることを、先日、知りました。
(わたし自身はミクシィとは一切関わりありませんし、SNS自体ほとんど興味はありません)

 マイミク同士、実際の名前も住所も知らないことが多いので、ちょっと変わったやりとりで、年賀状を送ることになります。

 ●送りたい相手を選び、デザイン、コメントを指定。
 ↓
 ●ミクシィが受け手にメッセージを送る。
 ↓
 ●受け手が住所や本名を入力。
 ↓
 ●年賀状発送。

 2009年1月15日締め切りのところ、1ヶ月前の時点で、30万通!の申し込みがあったらしい。

 郵送枚数に応じて苗木を植える「mixi Green Project」とも連動しているのが、ちょっとエコな感じがしますね。

 ミクシ人たちのことですから、ネットどっぷりな人が多いでしょう。そういった人たちが、30万通も年賀状を選んだ、というのが面白い点です。

 ただ、残念なのは、手書きの年賀状を送られないことです。

 わたしは知りませんが、若者を中心にeメールだけで年賀状のやりとりをする風潮があるそうですが、個人的には、しっかりとした手に触れられるもので、年始の挨拶を受け取りたいという気がします。

 ちなみに、わたしは、凝った年賀状も好きですが、定型のあいさつのみでも、家族との写真でも、みんな好きです。

 そりゃ紙も使いますしね。エコに反するかもしれません。でも、年始ぐらいいじゃないですか。

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