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2008年12月19日 (金)

9.48-10.39 これでおしまい

 タイトルの意味がおわかりだろうか?

 米スタンフォード大のマーク・デニー教授が、このほど学会誌に発表した論文に記した数字だ。

 9秒48──これが人類男子が到達しうる100メートル走の限界タイムで、女子の限界タイムが10秒39らしい。

 
 どの程度、論理的にその数値を導き出したかは、今のところ不明だが、どうやら、細胞におけるヘイフリック限界から導き出された人間の最高寿命ほどには、精密ではなさそうだ。

 ご存じのように、100メートル走や200メートルの短距離、あるいは長距離のマラソンでも温度や風の影響は無視できない。

 こういった複雑なパラメータが絡まっている数値が、安易に予測できるものだろうか?

 単位も小さいし。

 いずれは限界がくるのは分かっているが、今現在、その数値を性急に決めつけることができるのだろうか?


 なんとなく「奇をてらった売名行為」は言い過ぎだろうが、学者によくある目立ちたがり論文発表のような気がするなぁ。



 ともかく、彼によると、1970年代に馬と犬は、すでに「最高速度」がピークに達したが、人間はまだ進化途上にあるらしい。

 例のジャマイカのウサイン・ボルトが出した200メートルの世界記録(19秒30)は18秒63まで短縮可能だそうだ。


 マラソンでは、2008年9月にエチオピアのハイレ・ゲブレシラシエが出した世界記録(2時間3分59秒)が2時間0分47秒まで短縮できるのだという(またまた、ほんとかなぁ)。

 女子マラソンでは、英ポーラ・ラドクリフの持つ世界記録(2時間15分25秒)は種としてのヒト(女子)の限界に近く、どれほどがんばっても、記録は2時間14分台で止まってしまうらしい。



  彼は、最終的に「根本的な男女の違いによって、女子は100メートルとマラソンで、絶対に男子に追いつけない」と結論づけたらしいが、どうなのかなぁ。


 もちろん、普通に考えれば、男子の方が早そうな気がするが、「絶対に」と言い切って良いのだろうか?

 女性が、XX(ダブルエックス)の遺伝子を持ちながら長距離走に最適な肉体になりうることはできないのだろうか?

 この説には、多分に、いまだアメリカに根強い(そっちを認めるぐらいなら、人種偏見を引っ込めたほうがマシというわけで、黒人大統領すら生んでしまった)女性に対する偏見の「ためにする」意見のようなニオイがする。


 まあ、こういった「アナのある論文」は、いろいろと突っ込まれることが多いだろうから、反論をまって、今後の評価を見ていきたいと考えています。

 名前を覚えておきましょう。

 「米スタンフォード大のマーク・デニー教授」

 どういう人物なのか、ちょっと調べてみてもいいな。

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