« VとOK | トップページ | **は何でも知っている〜 東野圭吾、超・殺人事件 »

2008年11月27日 (木)

WALL・E/ウォーリー   〜銀河一孤独なロボット〜



 この映画については、まだ、あまり詳しく書けません

 公開が来る12月5日だからです。

 観に行く前からネタバレなんて誰もして欲しくないでしょう。

 だから、少しだけ書きます。
 公式サイトも、プロダクション・ノートも何も見ずに、ただ観た感想を少しだけ書きます。

 観に行くか行かないか、その判断に少しでも参考にしていただけたら、幸いです。


 WALL・Eはゴミ処理ロボット。

 彼は、自分のことを、ウオール・E(ウオールィー)と読んでいるので、以後、彼のことをウオーリーと呼びます。

 造形が、ディズニー映画にも関わらず(ディズニーという会社のスタンスが好きではないのです)最高にいい。
 わたしの好きなショート・サーキットのジョニー・ファイブそっくりだ。




 ショート・サーキットはとくに「2」が好きで、レーザーディスクを持っています。映画自体は駄作なのですが、それでも主人公のジョニー・ファイブのキャラクタだけで、何とかもっているのがスゴイ。

 それはさておき、映画冒頭、ジョニー・ファイブそっくりのウオーリーは、ただ一人(一体)で、ゴミだらけの地球を掃除しています。

 おそらく環境破壊が進んだ地球を人類が見捨て、清掃ロボットだけを無責任に残して去っていったのでしょう。

 ロケット発着ポートでそれらしき映像が寂しく映されています。

 彼によく似たロボットが、いたる所に壊れて転がっているところを見ると、はじめはたくさんいた仲間も、長い年月のうちに、壊れ、朽ち果ててしまったのでしょう。

 数百年という長い年月が、いつしかウオーリーに人格を与えます。

 観ていてこれが辛い

 いっそ、人格など生じなければ、ただのロボットとして、他の朽ち果てたロボット同様、壊れるまでゴミ掃除をしているだけだったでしょう。

 だが、不幸にも彼は考えることを覚えた。
 生き物は、考えれば孤独になる。

 だから、彼は孤独になった

 おそらく銀河一孤独なロボットに。

 わずかに生き残っている虫を友達に、古いミュージカルのビデオテープを心の支えとして、時折襲ってくる竜巻をかわしながら、壊れた仲間から集めた部品で自己補修しつつ、ウオーリーは、終わりのない清掃作業を続ける。

 ディスニーめ、ハラ立つけど、なんて孤独感の表現がうまいのだ。

 姿カタチがジョニー・ファイブに似ているだけでも胸が苦しくなるのに、毎日、ひとりレストハウス(倉庫)に戻った彼が、虫をかわいがり、楽しげに歌い踊るミュージカルビデオを観るその表情は、孤独そのもの。

 前にも書いた。わたしは孤独なイキモノに弱いのだ。

 そのわりに、不思議と「キャスト・アウェイ」はなんともなかった。おそらく、トム・ハンクスが頑張って演技し過ぎたからだろう。
 スピルバーグの「A.I.」も、なんともなかったなぁ。あっちは涙目のオスメントの芸がクサかったからだろうか。


 知恵の実を食べたウオーリーは孤独を知り、やがて朽ち果て全てが終わるはずだった。


 だが、ある日、空から宇宙船が降りて来て、「ひとり」の探査用ロボットを残して去っていく。

 ウオーリーとは違い、純白で流線型の、銀河一美しい(ウオーリーの印象)女性ロボット(ウオーリーの印象)イヴだ。




 彼は有頂天になる。もう自分は孤独ではないのだ。

 なにを調べているのか、調査に余念がないイヴに、さまざまにアタックを試みるウオーリー。

 やがて、二人(二体?)のロボットは、心を通わせあうようになる。
 知恵を得て、孤独を知ったウオーリーは恋も知るのだ。
 モノを考える、人格を得るってことは悪いことばかりじゃない、それを大上段にふりかざさず、子供でも自然にわかるストーリーに仕上げている。

 なかなかエエじゃないの。

 が、突然、イヴが機能停止し、回収ロケットにより連れ去られる。

 ロケットにしがみつき、地球を離脱するウオーリー。

 彼の、イヴを守り地球を再建する冒険が始まったのだ。

 と、まあ、これくらいなら映画の紹介文に書かれているから良いでしょう。
 
 徐々に感情に目覚め(それほど高性能なのだ)、ウオーリーを好きになるイヴも魅力的だ。

 うーん、イイトシしてアブナイかも。

 物語、中盤、CGならではの美しく楽しいダンスシーンがあるので、それも必見です。

 あえて書けば、ロボットやロケットなどの、機械以外の造形がイマイチなのが残念だ。

 まあ、それは観ていただければわかるでしょう。

 公開が一段落して、気が向いたらまたこの続きを書きます。

 ディズニーの絵柄に拒絶反応を示さず他に観に行くものが特になく男同士で観に行かないのなら、この映画はおすすめです。

 ショートサーキット2が好きなら迷わず観るべきです。

 我らのジョニー・ファイブが、ゴミ清掃人となって帰ってきて、あまつさえ最高の恋人に出会う話なのだから。


 あ、小さい声で書いておくと、この映画もカッコイイ映画です。

|

« VとOK | トップページ | **は何でも知っている〜 東野圭吾、超・殺人事件 »

銀幕のこと(映画感想)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: WALL・E/ウォーリー   〜銀河一孤独なロボット〜:

« VとOK | トップページ | **は何でも知っている〜 東野圭吾、超・殺人事件 »