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2008年11月 9日 (日)

日本棋院の苦悩…… 来たれ第二のヒカルの碁

 大きな声では言えないので、小さな声でいいますが、文字の大きさは同じだった……わたしは、ほんの少しばかり囲碁をカジってます。

 メチャクチャ弱く、YAHOOゲームの囲碁デビューも果たせないほどなので、エラそうなことなど言えないのですが、わたしは、今心配しています。

 ヘボはヘボなりに、毎週、日曜昼の「囲碁講座」を録画し、詰碁に挑戦し、名人戦の新聞を切り取ったりして、一応精進をしているのですが、最近、日本棋院のサイトに、ちょっと気になるものを見つけました。

 日本棋院のサイト右真ん中あたりを見ていただければわかりますが、「第2回囲碁マンガ原作大賞募集要項」とあります。

 中身をのぞいてみると、どうやら、昨年、週刊碁創刊1500号記念として「囲碁マンガ原作大賞」を創設したそうで、今年が第二回ということのようです。

 ご存じのように、将棋ほどにはポピュラーでなかった囲碁を、一時的にせよ輝かせたのは、「ヒカルの碁」です。




 古くは柔道一直線や巨人の星、ちょっと下ってキャプテン翼やスラムダンク、テニスの王子様、あるいはアイシールド21など、マンガによって、愛好者人口が激増することがありました。

 囲碁も例外でなく、「ヒカルの碁」のおかげで、ずいぶん脚光を浴びることができたようです。

 「ヒカルの碁」がブームの時に、棋院をたずねた人によると、玄関ホールのガラスドアにも、エレベーター扉にも、「来週のヒカルの碁は〜です、みんなで観てね」といったポスターが、登場人物の画と共に描かれていたそうです。視聴率つきで

 そこには、取材協力をしているから、という理由だけでなく、「なんとか、この人気に便乗したい」という気持ちが見え隠れしています。

 将棋と比較すると、はっきりいって囲碁は斜陽です。

 将棋には、いま「ハチワンダイバー」もありますしね。

 習い始めてから、だいたい打てるようになるまで、大人で1年以上かかるようなゲームがどこにあるのでしょう。

 オセロなら、2分で理屈がわかって打てるようになる。

 実力も、囲碁の盛んな韓国など、アジア勢には、なかなか勝てないようです。

 底辺人口が少ないから当然です。

 だからこそ、ヒカルの碁はありがたかった。

 それだから、第二のヒカルの碁を求めてマンガ原作大賞を創設したのです。

 しかし、はたして、マンガが流行れば一定の割合で愛好者の数が増えていくものでしょうか?

 認知度の不足が、囲碁普及の敵でしょうか?

 わたしは、ちょっと違うような気がします。

 さきに書いたように、わたしも囲碁を打ちますが、才能の多寡(たか)はともかく、なかなか上達しないので嫌になることがあります。

 それなのに、プロで、指導する側の人々が、たとえ事実であったとしても、公然と「一応打てるようになるまでは、一年ぐらいかかりますよ」と言っているようでは、広く愛好されるようになるのは難しいと思いうのです。

 モヨウイロといった専門用語、というか、気分や雰囲気を漠然と表現する言葉で、局面の説明をするのもどうかと思います。

 初心者には、カカリシマリといった言葉ですら、専門的でカッコイイ、ではなく、なんとなく難しそう、という印象を与えてしまうと思うのです。

 すぐに覚えられて奥が深い、のが人気のあるものの共通点でしょう。

 最近の人気ゲームはすべてそうなっています。

 とっつきにくく、その上で、説明が(見かけ上)論理的でないように見えれば、初心者は敬遠してしまうでしょう。

 もちろん、いろいろと危惧して行動を始めている方々もおられるでしょうが、日本棋院全体として、安易にマンガ人気に頼って底辺人口を増やそうとせず、もっと根本的な、あえて言いますが、不人気の原因から目を背けずに対処してほしいと思います。

 対策をたてるまでのカンフル剤としてのマンガ利用なら、仕方がないと思いますが。


 私のおすすめ:
アンバランス 最強の囲碁 2008

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