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2008年5月 4日 (日)

どうすりゃいいの ヤルッツェブラッシン!

 半年ほど前から、前歯下の歯の付け根に出っ張りができた。

 なんだかよく分からなかったし、忙しかったし、特に痛みも無かったし、いや本当のことを言うと、歯医者が嫌い、というか、医者全般が嫌いなので、放っておいたら、左下の歯の付け根にも出っ張りができた。

 これも特に痛みはないが、舌で触ってみると、明らかに、かなり出っ張っているので、ついに意を決して歯医者に出かけることにした。


 本当のことを言うと、歯医者に行くのが嫌だった一番の理由は、もし診察されてしまったら、あそこにも虫歯がある、ここにもある。そしてこっちは歯周病、などと恐ろしい指摘をされてしまうのでは、と、それが恐かったのだ。

 なんせ、もう八年近く歯医者には行ってない。


 子供の時に随分不摂生をしたので、かなりの歯が補修されている。つまり、わたしは、虫歯になりやすい体質(生活習慣?)なのだ。たぶん。


 おそるおそる診療台に座ると、顔見知りの歯医者は、ヘラのようなもので頬を外へ押し広げつつ、よく分からない符丁で歯の状態を読み上げていく。

 ついで、針のようなもので、歯茎を突っつきはじめた。

 痛みはそう感じなかったが、すべての歯の下の歯茎を、針で突っつきまくられたのには閉口した。


 調査後、口をゆすぐと、大量の血が出た。夥しい鮮血が排水口に流れていく。

 本当に歯周病の調査に、こんな暴挙が必要なのだろうか?

 釈然とせずに口元を拭いていると、

「やはり、以前に被せた樹脂がとれています。両方とも。他に虫歯はありません。歯周病も大丈夫です」

と、信じられないお言葉。

 ずっと若い時分ならともかく、今や、おまえも同世代の多くは歯周病があるトシなのだと、テレビでも新聞でも雑誌でも脅されていたからだ。

 うーん。やはり、寝る前に20分ほど歯ブラシをくわえて磨いている成果が出たのだ、と喜んでいると、

「被せたのが取れたのは、歯を磨きすぎるからです」

 え、そうなの?歯ってしっかり磨くのが吉、じゃないの?

 子供のころから、そう言われて育ったんだがなぁ。

「歯ブラシは、一番柔らかいものをつかって、ブラシの先が、軽く歯に当たるようにしつつ、左右にブラシが軽くしなる程度に往復させてください。エンピツ持ちで」

「一番細く柔らかいヤツで、エンピツ持ちでは磨いているんですがねぇ」

「では、大きく動かし過ぎです。だから、被せた樹脂が壊れるのです。そもそも、最初に歯の側面が虫歯になったのも、強く磨きすぎて表面が削られたからです。ゴシ、と音がなったら磨き過ぎ。音が鳴らない程度に小刻みに動かしてください」

 え、だって8年前に治療した時、あんた、そんなことを言わなかったじゃないの?と、すっかり頭が白くなった歯医者に向かって、腹の中で毒づいたのだが口には出さなかった。



 しかし、歯磨きというものに対する不信感は強まった。

 だいたい、子供の頃、最初に歯みがきを教えられた時は、ブラシを縦に動かすように言われたのだ。

 しばらく経つと、一本あたり10回程度を目安に横方向に磨く、というように変わり、

 そして、今、ブラシを動かすな、と言われた。


 聞くところによると、水泳の泳法は、四年に一度、オリンピックがある度に小刻みに変えられるそうな。

 つまり、より早く泳ぐために科学的な泳法が試され、開発され、それが一般にフィードバックされて、泳法が変化するのだ。


 すると何か?

 歯ブラシにもオリンピックがあるのか?四年に一度変わっているのか?

 そもそも、いったい、どこの誰がブラッシング法を変えているのだ?

 今は、教えられた通りに磨いていたとしても、しばらく経ったら、より良いブラッシング法が出てくるのではないのか?

 そう思いながら、ちょっと磨いては、エナメル質が減っていないかと心配し、これくらいにしておこうかと思っては、磨き足りないのではないか、と、汲々としながらブラッシンする今日この頃なのであった。

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