創刊号(のみ)を買え!
皆さんは「ディアゴスティーニ株式会社」という会社をご存じだろうか?
おそらく、ほとんどの方はご存じあるまい。
だが、実は、彼らの製品(製本?)を多くの方は本屋で目にされているはずだ。
本屋の結構目立つところ、おそらくは出入り口からちょっと入ったあたりに、平積みにしておかれているMOOK形式の本。
中には、百科事典か……と見まごうばかりのかさばるモノもある。
そのタイトルは「週間 世界の昆虫」「ゴールデン ポップス」「週間 タイタニック」「ドール・ハウス」。
最近では、「戦艦大和をつくる」や「美空ひばり 心の歌」そして、今回ご紹介しようと思っている「日本の100人」など。
タイトルを見ても分かるように、アタマに『週間』がつくというのが共通項なだけで、ほとんど関連のない分野を並べているのが凄い。
あ、『週間』すらつかないものもある。これじゃ全くの出鱈目だ。
まあ、ウェブサイトは以下だから、詳細はそこでみてもらうとして、
http://www.deagostini.co.jp/
あまり意味もないとは思うが、タイプは大きく分けて下の四つがある。
1.「製作モノ」
これは、タイタニックや戦艦大和などのパーツを、小分けにして毎週付録につけて、最終的には巨大模型ができるというもの。気が長い。
ネット検索してもらえばれわかるように、かなり多くの人がこれに手を染めているのに驚いてしまう。だが、もっと驚くのは、その中でもかなりの人数がコツコツと作り続けていることだ。
彼らが一様に口にする不安は、「少しでも本の郵送が遅れたら(彼らの多くは、二週間に一度、二冊分を郵送してもらう方法をとっている。間違っても買い逃さないように)、もう二度と来ないのでは、規格がポシャったのでは、と心配になる」ということだ。
そりゃそうだろう。八割方完成したタイタニックなり、戦艦大和なりのパーツが、「本社方針の転換のため廃刊」されたらイカれているようなもんだ。
まあ「ドールズハウス」ものなら単発が多いのであまり困らないかもしれない。
2.ちょっとトリビアっぽい、コアなファンが多い分野。これにも大抵付録がつく。
ex.)「世界の昆虫」「ゴールデン・ポップス」「美空ひばりの歌」
「鉄道」「Human Body」「ビジュアル 日本の歴史」など。
3.生涯教育を睨んだ趣味の分野
ex.)「水彩画でかく」「LET'S PC LIFE」「わが家で和食」など。
4.人気テレビシリーズに、オンブにダッコした解説集
ex.)「隔週刊 Xファイル」「スタートレック ファクトファイル」など。
実はわたしはこれのスタートレック〜を創刊号から購入し続けている。
もう百号を越えているから、一冊500円として……五万円以上!
問題は、いつやめるか、という決心が、なかなかつかない点だ。
本当に、もう辞めよう。
しかし、今更辞めたら、今まで揃えたコレクションが無駄になりそうで……。
……本筋から外れました。
つまり、何が言いたいかというと、まず、写真の値段を見て欲しいのです。
なんと、190円。
でも次回からは一冊500円になります。
「タイタニック」も創刊号は300円ほどでした。でも二号からは、なんと1500円!
この、コドモでもわかるあからさまな戦略はどうでしょう。
創刊号を安くして、ダボハゼのように食いつかせ、後にモトをとる。
だからこそ!
そう、声を大にして、わたしは言いたい。
だからこそ、余人は知らず、わたしは、そんな愚かな誘いには乗らない、ということを広く天下国家に示すために、タイトルにあるように、創刊号だけを買って、二号以降は買わないのです。
すでに、その時点でテキの術中にはまっているという気もしますが……まあ良いでしょう。
という方針の下、かなり多くの創刊号を買っています。
さすがに「ゴールデンポップス」だの「「LET'S PC LIFE」は買いませんが。(ポップスも、バグルスの「ラジオスターの悲劇」なんかが入ってると買ってしまうかも知れないけど)
さて、今回ご紹介するのは、「日本の100人」シリーズ。
写真でもお分かりのように、創刊号は織田信長。
信長といえば、この間まで、朝日新聞に連載されていた、佐藤賢一の「おんな信長」は結構面白かったので、一冊にまとめられたら購入するつもりです。
(佐藤賢一については、「小説カテゴリ」で、「王妃の離婚」について書く予定)
さて皆さん、いったい、日本の100人って誰が入っていると思います?
もちろん、あなたもわたしも入っちゃいない。
おもむろに本を取り、数ページ繰ってみると、まず目に飛び込んでくる名前、をを「卑弥呼」
これは、仕方ないな。
その他、
坂上田村麻呂、紫式部、北条政子、後鳥羽上皇、
ずっと下って、
武田信玄、松尾ばななじゃなくて芭蕉、徳川吉宗、勝海舟、岩崎弥太郎、板垣しすともバキ続く、じゃない板垣退助、津田塾大の津田梅子、高橋是清、
これは外せぬ東条英機、日本のシンドラー杉原千畝……
あれ、手塚治虫?力道山?石原裕次郎?なんだかおかしいぞ。
黒澤明があるのに、世界のオヅがない。
確かにテヅカは好きだし、偉大だと思うが、日本の100人なのか?
だったら、東海林サダオは外すわけにはいかないはずだ。
といった、どういう選択基準なのかよくわからない日本の100人。
今なら本屋で190円で売ってます……って、アフィリエイトプログラム並だな。
いや、買わなくていいから、手にとって選ばれた100人を確認すると面白いかも知れないということです。
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