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2005年11月13日 (日)

高級イヤフォーン 灰遠渡灰危険(ハイエンド・ハイリスク)

 Photoshopなどで、デジタイズされた画像、写真の修整をする際に一番大切なことは、言い古されているとは思うが、出来る限り解像度の高いクリアな画像を使うことだ。

 最高級の画像処理ソフトを購入する金があるなら、その金をフィルム・スキャナや、デジタル・カメラに投入すべきなのだ。

 ソースが悪ければ、いかに素晴らしいソフトを使っても追いつかない。

 まず、処理の最初にハイエンド・マシンを使うことは、理にかなっている。

 同様のことが音楽にも言える。

 仕事柄、音質には気を遣わねばならないことも多いのだが、防音されない場所で低品質のマイクを使って録った歌は、あとでいかにイコライジングしようとも、並以上の音質にはならない。

 あたかも、顔の造作が悪いのを、無理に化粧でごまかそうとしても、無惨な結果になるように。


 昨今、巷間には、携帯型音楽プレイヤーがあふれ、老いも若きも、猫も杓子も耳にはイヤホンを差し込み、あるいはヘッドフォンを頭に乗せて街を闊歩している(いいねえ、こういう手垢のついた表現、逆説的な快感すらある)が、公私を問わず、プレイヤーのレビュウを見ると、「マシンはそこそこでも、フォーンが悪いから、付属のヤツは使わない方が良い」と書かれている。

 だが、本当に、圧縮データを、チャチいプレイヤーで聴くのに、良いフォーンが必要なのだろうか?

 先の、写真の例ではないが、もともとが無理に非可逆圧縮した音源データでしょう?

 それを「携帯」型マシンで再生させてるんだから、良い音になるわけがないような気がするのだ。

 しかし、理屈だけ言っていてはいけない。

 実際はどうなのか試してみよう。 スーパーサイズミー!じゃなくてレッツ・トライ!

 そこで、自分のソリッド・プレイヤーで試してみた。

 もともと電車内で落語を聴くために買った機械だったから、音質は気にせず、付属のと、前からあった安物インナーフォンでずっと聴いていたのだが、今回、いつも仕事で使っているヘッドフォンに変えてみたところ……。

 びっくり!

 今までのと全然違う。そこそこ音が良くなっている。

 なんだ、良いヤツ使ったらやっぱり音は良くなるじゃないの。

 そういえば、扁平な顔の歌舞伎役者も、化粧をすれば目がパッチリして舞台受けすることもある。(って、あれは真っ白ドーランだけど)

 そうすると、携帯MP3プレイヤーに、良いフォーンを別に買いそろえることは必要なのかもしれない。

 だがちょっと待て?

 フォーンをよくすれば、音は良くなる。
 だが、さらに良いのを使ったら、もっと音は良くなるのだろうか? 際限なく。
 そんなことは無いんじゃないかな。

 ラーメンなんかでも、同じことが言える。
 まずいラーメンは、確かに存在する。
 うまいラーメンもある。
 だが、もっと美味なラーメンと、さらに美味い極上ラーメンの区別など、一般人には分からないだろう。
 あとは好みの問題だ。

 
 MD、あるいはMP3、果てはWMAデータを、ポータブルプレイヤーで聴くのに、ある程度以上値の張るイヤフォンは必要ないのではないか。

 「超」高級なイヤホンなどは必要ないのではないか。

 友人から教えてもらった、これくらい

 http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=1162^ER6I^^

が、適当なんじゃないだろうか。

 何せ、音楽の世界は、カメラと同じで、バケモノのような価格のブツがいくらでも存在するから、一万数千円なら、MP3再生にはちょうどいいくらいかもしれない。



 で、結論。

 今まで、頭にデカヘッドフォンを乗せて歩いている若者を、単なるバカモノとして片付けていたが、一方的にそう思うのは良くないと気づいた。

 彼らは、MP3の限度いっぱいに、彼らの好みのズンドコ節を、良い音で聴きたいだけなのだ(陸サーファーみたいにファッションだけで頭に乗っけているという可能性もあるが)。

 もっとも、老若男女、洋の東西を問わず、耳にイヤフォンを差し込んだまま、あるいは携帯電話で話しながら道を歩く輩を認める訳にはいかない。

 彼らには、「戸外を歩く」ということが、どんな厄災に見舞われるかわからない危険な場所を歩いているのだ、という認識が欠けているのだ。

 危険な場所を歩く際の、最大の対処法は、五感をフルに使って危険を察知する事だ。

 そのためには、ヘッドフォンなどもってのほかだ。

 統計を見たことはないが、ウオークマン登場以来、そういった事故って増えているんじゃないかなぁ。

 いずれにせよ、リスク・マネジメント(経済的な意味ではない)を怠るようになった生物が長生きした試しはない。

 2006年夏、リメイクされることで話題の「日本沈没」で、タドコロ博士(前回の小林敬樹のセリフ。今回は豊川悦司!大丈夫なのか?彼に『どーなるか、サッパリわからんッ』節ができるのか?)が、「日本が無くなっても、日本人は世界中どこにでも散らばり、流浪の民となっても、やはり日本人として生き残っていくだろう」と、力強く語っていたが、これほど外部に無防備な人種となってしまっては、もはやそれも望めまい。

 さらに、道を歩く際に、良いフォーンを使いすぎると、音に淫して注意がおろそかになり、危険がますという可能性もある。

 ハイエンドなものを使うとハイリスクになってしまうのだ。

 だから、良いフォーンを使うなら(使わなくても)、歩く時の耳はフリーにしておくべきだ。

 歩くときはただ歩け!

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