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2005年9月15日 (木)

愛・地球博9.6(その2)


●11時20分
 日立館を出ると、目標がなくなってしまった。トヨタ館はインターネット予約で午後1時50分からなので二時間半ほどある。
 この程度の時間だと、もう人気パビリオンに並ぶことはできない。
 もうすでに日立館では、6時間半待ちなどという、冗談のような言葉が飛び交っているのだ。
 とりあえず、景色の良い方へと、グローバル・ループ(会場を一週している全長2.5キロの木の道)へ向かう。
 リニア・モーターカーが印象的なJR館の横で無料の給水所をみつけた。
 紙コップで、どんどん冷水を手渡ししてくる。
 それまでに、水筒(ぺちゃんこになるジュース、アクエリアスやQoo350mmの入れ物に水や茶をいれ、冷凍庫で凍らせたもの)の水を飲み尽くし、喉が渇いていたので何杯もお代わりをする。
 水筒を渡せば、係員がそれに冷水を満たしてくれるから、利用すべきだろう。
 このサービスは、かなり遅く(夕方頃)まで行われていたようだ。

●11時40分
 給水所の向かいにサークルKを見つける。
 通常の、子供の好きそうなマクドナルド系のカラーではなく、木の色を基調とした落ち着いたデザインの建物だ。
 今のうちに昼弁当の買い出しをしようと、叔母が入っていく。
 中は人が多そうだったので、しばらく外で待っていたが、気温があまりに暑いので、店で涼もうと店内に入った直後にロープが賭けられた。
 店員が、外に向かって
「店内が混み合って来ましたので、入場制限をします。20分待ちです」
と叫んでいるのが聞こえる。
 つまり、11時40分には(昼の買い出しによる)サークルKの入場制限が始まるので、何か買い物があるなら、11時30分までには買っておいた方が良いということだ。
 混雑する時期なら、もっと早めに買い出しをするべきなのだろう。
 巷の噂どおり、弁当の値段は普通のコンビニと同じ値段なので人気があるのだ。
 店の規模は、一般的なコンビニエンス・ストアより小さめのような気がした。

 当時の万博関係のブログで、一番人気は「日立グループ館」次に「国際赤十字館」となっていたので、歩いてグローバル・コモン2にある(この場合のコモンは共有地という意味らしい。「エリア」に置き換えても良いだろう)赤十字館に向かう。

 このコモンには、他に「アメリカ館」や「メキシコ館」「田崎真珠」などがある。
 グローバル・ループから下りるとすぐに人だかりが見えるが、これが国際赤十字館だった。
 万博ガイドなどでも、ほとんど紹介されていないながら、知っている人は知っているのだ。
 正午の時点で待ち時間120分。これでは、とてもトヨタ館の予約時間には間に合わないので諦める。
 国際赤十字館の斜め前に売店があって、なかなか盛況であったが、値段が高い上、かなりの人だかりだったので、その近くにあるキューバ館に入って涼をとることにする。
 これが正解だった。
 特に何もない、いわゆるフツーの外国館であったが、中が涼しいのがよかった。
 それほど広くないパビリオンの中には、スペイン風のパティオが作られ、小さな噴水が水しぶきをあげている。その周りには腰を下ろせる石壁があり、荷物を降ろしてくつろげるのだ。
 さらに、パビリオン内にある売店では、マンゴージュース(小200円)が売られているので、これを飲んでも良いだろう。量はそれほど多くないが、濃く、冷たいのがいい。

 ここで充分休んだ後、となりの国連館に入った。
 その内部は涼しく、テーブルなどがあり、くつろげるスペースで良かったのだが、老人達がどっかりと腰をおろして、いっこうに動こうとはしないため、あきらめて外にでる。
 結局、隣の「メキシコ館」横の日陰のベンチに座って、先ほど買った弁当を食べた。

 食後、すぐ近くにある、パビリオンの前に滝が流れるアンデス共同館に入った。
 黒い通路を、展示された写真を見つつ、ぐるぐる回って上に上がると、にぎやかな場所に出た。特産物を売るコーナーだ。
 そこでは、ワニのサンドイッチ800円が売られている。試しに味見しても良いだろう。
 アンデス館を出て、隣のUSA、ならびにカナダ館をのぞこうとしたが、これも30分待ち程度の列が出来ていたので諦める。
 再び赤十字の前を通ったが、やはり150分待ちだったので、いよいよ諦めて、トヨタ館に向かった。

●13時20分
 トヨタ館に着いたが、まだ早いので(予約時間は13時50分)、先ほどから何度も通り過ぎていた売店の一つに入り、パイナップルソフトクリーム(350円)を食べる。
 この店は他にカレーを売っていて、その値段は、ビーフもポークもカツカレーも1000円だった。
 少し高いが、ペットボトル入りの水とスプーンを持ち帰っても良いということなので、価格の評価はわかれるだろう。
 しかし、個人的には、1gでも軽くして歩きたい真夏の会場で、水はともかく、ステンレス製(たぶん)のスプーンを渡すというのはどうかと思う。家族五人で食べたら、結構な重量になるはずだ。
 それに、遠くから見た限りでは、特別記念になるようなスプーンでもないように思えたが、実際は、万博記念の刻印でも入っているのだろうか?

●13時50分
 トヨタ館に並ぶ。すでに建物沿いに作られたスロープには、かなりの人数が並んでいる。これらすべてがインターネット予約の申込者なのだろうか。
 係員にインターネット予約していると告げ、チケットを見せると、その列に加わることができる。
 この時点では、特にチェックもされなかったが、もう少し先でチケットを機械に通して確認された。インターネット予約する時に入力したチケット番号が、トヨタ館のメモリに控えられていたのだろう。
 ロボットが歌い踊る、内容はともかく、トヨタ館という建物自体には興味があった。
 前回のドイツ万博以来、特にエコロジー色を強めている万博にあって、トヨタ館は、待ちスロープの上に芝生を植えて、熱を軽減するという手法をとっているという話だったからだ。しかし、実際のところ、その効果は体感できるほどではなかった。
 インターネットで予約をしているとはいえ、50分近く待たされた。
 その間、隣の通路を、車いすとベビーカーを押した人々が、ごぼう抜きしていく。肉体的弱者は、優先的にパビリオンに入れるようになっているのだ。
 いい加減、疲れてきたころ、やっとパビリオンに入ることができた。
 その第一印象は「涼しい」だ。
 中は普通の小振りな体育館程度。
 ステージをぐるりと客席が取り囲んでいる。
 大阪城ホールを50分の一ぐらいにしたような感じだ。
 ショウが始まると、まず饒舌なMC(人間)が現れ、「俺はトランペットが吹けないんだぁ」と叫ぶ。
 そこへ、楽器をかかえたロボットが登場し、音楽を奏で出す。
 ここで苦言をひとつ。
 MC(人間)の言葉ははっきりとわかるのだが、ロボットの声が割れて何をいっているか、ほとんど判別できない。
 逆ならばまだ分かるのだが、何時間もかけて作り込まれているはずのロボットの声が聞こえにくいというのは解せない。
 などと書いてはいるが、じつはこのショーについては、語る言葉を持たないのだった。
 なにせ、ロボットがトランペットを吹き始めた途端に、意識を失って、小突かれて目を覚ましたら、人間が天井からロープでぶら下がり、くるくる回って、その下を車型の乗り物(ロボット?)にのった人間が、やはりくるくるしているところだったのだ。
 が、絶対に見たかった二足歩行のロボット式乗り物(よく取り上げられていたやつ。未来少年コナンにおけるロボノイドのような乗り物)が、たった一台しか登場しない上、階段を上り下りしたり、障害物を乗り越えたりというパフォーマンスも見せずに、ただ足踏みを繰り返したりしているのを見ているうちに、再び意識が途切れ……気づくとすべてのショーは終わっていたのだ。つまりほとんど見ることができなかったのだ。

 やはり前日から徹夜で車を飛ばして予約券取りをしたツケがまわってきたのだろう。
 きっと多分そうだ。

 決して、トヨタ館の踊りが、人間ばかり目立って、ロボットはお供え物に過ぎず、どっちが主役か分からず、目玉の二足歩行ロボット型車いす?がたった一台しか出ない上に、たいした動きもしない、付け加えると、音楽も大したことがなく、まるで完全に面白くなかった……からではないと……思いたい……。
 だが、トヨタ館以外のすべてのパビリオンでは寝ることがなかったのだ。
 ひょっとして、つまり、ショウの内容がつまらなかったのか。

●3時
 トヨタ館を出た。
 どこに行こうかと迷ったのち、再びグローバル・ループに乗り、ぶらぶらとグローバル・コモン2(北・中・南アメリカ)からコモン3(ヨーロッパ)へ向けて右回りに歩き始める。
 空は、相変わらず台風特有のくっきりとした不気味な厚い雲に覆われてはいるものの、時おり射す日差しでかなり温度は上がっている。
 台風による風があるから過ごしやすいものの、通常の天候ならば、凍らせたドリンクを頭に当てながら歩きでもしないと、熱中症になる人もいることだろう。

 ループは木で出来ているが、その真ん中には色の違う部分があって、ちょっと近代的なリクシャ(アシスト・サイクル!)が客を乗せて走っている。値段に折り合いがつけば、プチ・インドの雰囲気を味わうのも一興かもしれない。

 しばらく歩くと、夜七時に吹き出した噴水に映像を投射して、巨大なサルの頭が浮かび上がるという「こいの池」が右手に見えてくる。
 さらに進むと、「こいの池」の縁に黒い直方体があった。
 藤井フミヤがプロデュースしている「大地の塔」、つまり内部が巨大な万華鏡のビルだ。
 が、先日、塔を見学済みの叔母が「あんなもの、うちの子の万華鏡の方がきれいだった」と斬り捨てたため、並ばずに通り過ぎることにする。
 藤井人気のためか、かなりの人だかりだった。
 時間が限られた人は、見ない方がいいかもしれない。

 「大地の塔」のとなりには、巨大な竹駕籠のようなものが見える。
 これが「長久手日本館」だ。この大きさは結構インパクトがある。
 中には、確か、巨大な球体の内側に映像を映し、橋でそこを渡りながら映像を見る「地球の部屋」や、3Dメガネなしで立体映像を楽しめるエリアがあったはずだが、これも叔母の「あの竹駕籠の中を、四重に見学待ちの列がトグロを巻いている」という言葉で見学を断念する。
(その3へ続く)

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