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2005年7月28日 (木)

キャプテン


 キャプテン、といってもキャプテン翼じゃないよ。ただのキャプテン。

 ちばてつやの弟、ちばあきおが三十年前に書いた少年野球マンガの名作のアニメ化だ。

 アニマックスで先月から放映が始まったので、毎日、楽しみに観させてもらっている。

 長らく兄のアシスタントをしていたあきおが、満を持して少年ジャンプに連載しただけに、元気の出る、おもしろい作品となった。

 その特徴は、「誰だって、がんばれば強くなる」「練習すればするだけうまくなる」という言葉に集約されるだろう。

 野球の名門、青葉学園から墨谷二中に転校してきた谷口は、もと青葉という肩書きだけで、野球部員から一目置かれる。
 だが、彼は青葉二軍の補欠だったのだ。
 期待に応えるべく、彼は、放課後、密かに近くの神社で大工の父と共に特訓を始める。
 それを陰で見守るキャプテン。

 「キャプテン」という物語は、連綿とバトンタッチされていくキャプテンが、それぞれの個性とがんばりを発揮して、弱小チーム墨谷二中を強くしていく話なのだが、最初の名キャプテンとして嚆矢とすべきは、谷口の資質を正しく見いだして、次期キャプテンに指名した彼(名前は知らないが)なのではないだろうか。

 キャプテンになった谷口は、それまで以上に密かな練習に力を入れてがんばり続ける。

 やがて、墨谷二中は地区大会を勝ち進み、決勝でついに名門青葉と対決する……。

 「がんばれば、ことは成就する」

 それこそが、ちばあきおが、子供たちに示したかった精神なのだ。

 もと天才ボクサーの息子、スーパースターの忘れ形見、親を知らずに育ったが、実はスーパーサイヤ人、などという、努力よりも血筋がものをいう昨今のアニメとは一線を画した作品だ。

 現実には、ことスポーツに関してはかなりの部分が遺伝によると思われるが、だからといって、子供(大人も)に夢を与えるべきコミックが、事実によりかかって話をつくってはいけない。

 今日で、谷口最期の試合が終わり、彼は次期キャプテンを指名して去っていくことになる。

 一度退場したキャラクターが再度出てくることがほとんどないのも好感が持てる。

 たいていの作品は、以前のキャラクターの人気におんぶにだっこで、長々とひっぱるものだから。

 墨谷二中を卒業した谷口が、進学した墨谷高校で活躍する「プレイボール」も8月から始まるとのことで、こちらも楽しみだ。

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